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急ピッチで改革中!? 日本における“子どもの英語教育”の最新動向4つ

  • 2015.7.16
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【ママからのご相談】

来年小学生になる子どもがいます。先日、小学校の事前見学に行ったところ、時間割に“英語”と書いてあって目を疑いました。普通の公立小学校です。最近の小学校では、英語の授業もあるのでしょうか? それとも、この公立小学校が特別なのでしょうか? ご回答よろしくお願いします。

●A. 小学校5、6年生は英語の授業が必修です!

ご相談ありがとうございます。教育コンサルタントの佐藤理香です。

ご相談者様が小学生だったころは、時間割に“英語”はなかったと思います。小学校の授業なのに英語があってびっくりされたかもしれませんね。近年のグルーバル化の流れを受けて、学校現場では、英語教育の大改革が行われています。それも、ここ数年で一気に改革が進行しているという印象です。

最近の英語教育の動きをお伝えしますので、参考になさってくださいね。

●子どもの英語教育における最新動向4つ

●(1)小学校で英語が必修に!

2011年から小学校5、6年生を対象にして、英語教育が必修化されています。

現在は、正式な教科という扱いではないため、数値などによる評価はありません。しかし、今後は英語が正式な教科になり評価やテストが行われることが検討されています。さらに、早ければ2018年度には、小学校3年生から英語が必修化になることも!

国全体の方針として、英語教育が前倒しにされてきていることがわかります。

●(2)1年生から英語活動をしている小学校は66.8%!

ベネッセが行った調査によると、7割近くの小学校で、すでに1年生から何らかの英語の授業が行われていることがわかりました。必修化されていない学年にも関わらず、早くから英語活動を取り入れているところに、学校現場の先を見越した対応がうかがえますね。

文部科学省に設置された有識者会議でも、『英語力の向上は日本の将来にとって極めて重要である。アジアの中でトップクラスの英語力を目指すべき』と明言されています。教育の現場では、さらなる英語教育の改革が進みそうです。

●(3)中学生から社会人まで、それぞれのステージで英語がより重要に!

文部科学省に設置された有識者会議の報告では、今後、中学校・高校の英語の授業は、原則として“英語で”行われることになりそうです。すでに英語で授業が行われている学校も複数存在しています。

これに伴って、大学入試のあり方も見直しを検討されています。さらに、社会人になると、英語力がより重視されてきています。一部の企業では、英語が社内の公用語になっていますし、採用・昇進・昇給などの基準に英語力をテストする企業が増えてきているんですよ。

●(4)東京オリンピックに向けて“生きた英語”を!

2020年に開催される東京オリンピックですが、関係者の間では日本人の英語力が課題だといわれているようです。

対策の一つとも言われているのが、子どもたち向けの『英語村』の構想。英語しか使えない環境で子どもたちに“生きた英語”を習得させようとする東京都の試みです。大勢の外国人が日本に来ますので、観光のみならず道案内などちょっとしたことでも英語を使う場面が増えると思います。もはや座学だけでは済まされない状況になります。

国として観光客を地方にも分散させる方針のようですので、地方にお住まいの方も例外ではありませんよ。

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いかがでしたか?

ご相談者様が学生だったころと比較すると、子どもたちは早い段階から高度な英語力を求められていることがわかります。英語教育の改革は、しばらくは急ピッチで進みそうですね。

【参考リンク】

・今後の英語教育の改善・充実方策について報告 | 英語教育の在り方に関する有識者会議(文部科学省)

●ライター/佐藤理香(教育コンサルタント)

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