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肉より枝豆が効く!? 胃腸にやさしい“夏バテ対策”ができる食事のススメ

  • 2015.7.16
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【女性からのご相談】

夫は普段から胃腸が弱く、事務職なのに毎年夏バテがひどくて入院したこともあります。本当はもっと早い時期から予防した方がいいのでしょうが、今からでも間に合う対策があれば教えてください。

●A. 夏バテ対策はカルビより豚肉、豚肉より枝豆で!

こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。

毎年この時期から増え始めるのが夏バテについてのご相談。宣伝によくある、「スタミナ○○!」という言葉に踊らされ、肉類がスタミナをつけると勘違いされている人が後を絶たないようですね。

今回は、胃腸のケアをしつつ夏バテ対策ができる食事のポイントを栄養学の視点から考えていきたいと思います。

●肉の食べ過ぎは腸内の悪玉菌を増やします

夏はバーベキューなど、普段より肉類の摂取が増えがちです。こういうイベントなどでコミュニケーションを楽しむのは決して悪いことではありません。しかし、食べ過ぎが続くと体はどんどん疲れをため込んでしまいます。

近年話題の“腸内細菌”ですが、腸内細菌には善玉菌・悪玉菌の他に日和見菌がいます。日和見菌は善玉菌が優勢なときは善玉菌の働きに、悪玉菌が優勢なときは悪玉菌の働きに加勢します。

また、悪玉菌にも実は役割があり、動物性のタンパク質を分解してくれます。動物性のタンパク質がたくさん入ってくると悪玉菌が張り切ってしまうので、日和見菌も悪玉の働きに加勢し、腸内環境が悪化してしまうのです。

●腸内細菌が作るビタミンB群

腸内環境が悪化すると、腸内細菌が作ってくれるビタミンB群が不足してきます。

ビタミンB群は糖質や脂質、タンパク質の代謝には欠かせません。ビタミンB群が不足すると、エネルギーをうまく作ることができなくなって疲れてしまいます。

そこで、ビタミンB群が多い食品を積極的に摂取したいところですが、ビタミンB群は鶏レバーや豚もも肉など動物性のものに多く含まれているので、胃腸の弱い人には不安が出てきてしまいます。

それではどうしたらいいのか。タンパク質を分解してくれるプロテアーゼという酵素を持った食品と一緒に取るのがおすすめです。

プロテアーゼはパイナップルやキウイ、いちじく、生姜などに含まれています。酢豚にパイナップル、冷奴に生姜、いちじくと生ハムの組み合わせは実に理にかなっていますね。植物性のものでも穀類の胚芽やナッツ、バナナ、納豆などにもビタミンB群は含まれています。

●この夏のイチオシは枝豆!

枝豆は大豆の未成熟のもの。野菜に分類されていますが、タンパク質が非常に多く、もちろんビタミン類も豊富に含まれています。しかも、胃腸の働きを支配する自律神経を整えるビタミンB1が豊富なので、胃腸の弱い人にうれしい食材です。

さらにビタミンB1は消化液の分泌も促してくれます。エアコンのきいた室内と外気の気温差が大きくなる夏は自律神経が乱れがちになるので、ぜひ意識して食べていただきたいと思います。

【参考リンク】

・腸内環境について | エミーナジョイクリニック銀座

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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