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トロント国際映画祭観客賞はケネス・ブラナーの半自伝的映画に。2021年の映画賞シーズンをにぎわす映画は?

  • 2021.9.24
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カナダのトロントで10日間にわたり開催されていた第46回トロント国際映画祭が閉幕、観客賞はケネス・ブラナー監督の『Belfast』が受賞した。

【写真を見る】ケネス・ブラナーの半自伝的映画がトロント国際映画祭観客賞を受賞!プレミアイベントに登場したブラナー

今年のオープニング作品は『ディア・エヴァン・ハンセン』(11月26日公開) Image credit: 01 Courtesy of TIFF
今年のオープニング作品は『ディア・エヴァン・ハンセン』(11月26日公開) Image credit: 01 Courtesy of TIFF

今年も会場とオンラインのハイブリッドで開催され、ブロードウェイミュージカルを舞台版と同じベン・プラット主演でスティーブン・チョボスキー監督が映画化した『ディア・エヴァン・ハンセン』(11月26日公開)で開幕。今年7月のカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞したジュリア・デクルノー監督作『Titane』、クリステン・スチュワートが故ダイアナ妃を演じた、パブロ・ラライン監督作『Spencer』、フォックスサーチライト作品で、アンドリュー・ガーフィールドとジェシカ・チャスティンが主演する、マイケル・ショウォルター監督作『The Eyes of Tammy Faye』、アニャ・テイラー・ジョイ主演のサイコスリラー、エドガー・ライト監督作『ラストナイト・イン・ソーホー』(12月日本公開)、日本からはカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した濱口亮介監督の『ドライブ・マイ・カー』(公開中)、湯浅正明監督の『犬王』(2022年公開予定)などが上映された。

『The Eyes of Tammy Faye』で実在の人物タミー・フェイ役を演じたジェシカ・チャスティンは、トリビュート俳優賞を受賞 Image credit: 01 Courtesy of TIFF
『The Eyes of Tammy Faye』で実在の人物タミー・フェイ役を演じたジェシカ・チャスティンは、トリビュート俳優賞を受賞 Image credit: 01 Courtesy of TIFF

観客賞受賞作品の『Belfast』は、『マイティ・ソー』(11)の監督や、『TENET テネット』(20)などに出演するブラナーの出身地である北アイルランドのベルファストを舞台に描く半自伝的作品。モノクロで撮られた家族の物語は、アルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』(18)を彷彿とさせる。ミッドナイト・マッドネス部門の観客賞はカンヌ国際映画祭のパルムドール作『Titane』、また、現地時間9月3日、ヴェネチア国際映画祭でワールド・プレミアが行われた『DUNE/デューン 砂の惑星』(10月15日公開)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がイーバート監督賞を受賞。『The Eyes of Tammy Faye』で、実在する伝道師でテレビ番組のパーソナリティを務めていたタミー・フェイ役を演じたチャスティンと、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』『The Electrical Life of Louis Wain』の2作品が上映された、ベネディクト・カンバーバッチがトリビュート俳優賞を受賞している。

【写真を見る】ケネス・ブラナーの半自伝的映画がトロント国際映画祭観客賞を受賞!プレミアイベントに登場したブラナー 写真:SPLASH/アフロ
【写真を見る】ケネス・ブラナーの半自伝的映画がトロント国際映画祭観客賞を受賞!プレミアイベントに登場したブラナー 写真:SPLASH/アフロ

毎年9月に行われるトロント国際映画祭の観客賞は、翌年に行われるアカデミー賞の前哨戦と言われてきた。それは、映画を観る目の肥えたトロントの観客がチケットを購入し、鑑賞した映画から選ぶ賞であることに起因する。第92回アカデミー賞脚色賞を受賞した『ジョジョ・ラビット』(19)、第91回アカデミー賞作品賞を受賞した『グリーンブック』(18)など、歴代観客賞受賞作品の栄光を引き継ぐように、昨年の観客賞受賞作であるクロエ・ジャオ監督の『ノマドランド』(公開中)はアカデミー賞作品賞、監督賞、主演女優賞の3冠を受賞している。北米で11月12日に劇場公開される『Belfast』は、2021年映画賞シーズンの台風の目になるだろうか?

文/平井伊都子

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