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映画『チャップリンからの贈りもの』チャップリンの遺体誘拐事件を、オマージュたっぷりで描くフランス映画

  • 2015.7.15
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映画『チャップリンからの贈りもの』が2015年7月18日(土)から全国公開される。監督は2010年にカンヌ国際映画祭グランプリを受賞したグザヴィエ・ボーヴォワ。

本作の物語は1978年に起きたチャップリンの遺体誘拐事件。全世界を駆けめぐった驚愕のニュースの正体は、人生どん底の2人が天国の喜劇王に救いを求めた、とんでもなく間の抜けた犯行劇だった。

移民であり、貧しい生活を送る主人公・エディとオスマンは、同じ街に住んでいたチャップリン死去のニュースをテレビで目撃。その莫大な遺産と、 貧しい移民の放浪者を演じるチャップリンの姿が何度も報じられるうちに 「チャップリンは俺たちの“友だち”だ。そうだ!“友だち”から金を借りよう」と遺体を誘拐することを思いつく。しかし、チャップリンの婦人にフランス語が通じず、身代金の要求電話が途中で切られてしまったり、厳格な執事を前に身代金の値下げを申し出てしまったりと、事件は間抜けな展開に。

そんな一見コメディじみた展開を迎える物語だが、妻の入院費に苦しむオスマンと、彼を支えるエディ、何をやっても上手くいかない失敗続きの2人が、 家族や仲間の愛に支えられ、やがて自分の生きる道を見出していくストーリーは、つねに弱者の味方だったチャップリンへのオマージュにあふれている。

また本作はチャップリンの遺族の全面協力があってこそ生まれた映画。チャップリンが埋葬された墓地がロケ地として提供されたばかりか、亡くなるまで住んだ邸宅に当時のままの調度品を揃え、孫娘のドロレス・チャップリンがそこでチャップリンの未亡人役を演じるという夢のようなシーンが実現している。また、サイレント時代の傑作『チャップリンの霊泉』をはじめ、『街の灯』『黄金狂時代』『ライムライト』など往年の名画から名シーンのオマージュが次々に登場し、チャップリンファンをも魅了する仕掛けがたくさん散りばめられている。

さらに『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』などで知られる巨匠ミシェル・ルグランが音楽を担当。哀愁を誘う『ライムライト』のテーマ曲を巧みにアレンジして、全編をきらめくような音楽で彩る。フレンチカルチャー好きにはたまらないポイントになりそう。

【作品情報】
チャップリンからの贈りもの
公開日:2015年7月18日(土)
監督:グザヴィエ・ボーヴォワ
出演:ブノワ・ボールヴールド、ロシュディ・ゼム、セリ・グマッシュ、キアラ・マストロヤンニほか
音楽:ミシェル・ルグラン
(C)uniFrance Films/Rumi Shirahata