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木のぬくもりに癒されて♪ 手仕事の器に囲まれたギャラリー&カフェ「wad omotenashi cafe」

  • 2015.7.15
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大阪・四ツ橋にある「wad omotenashi cafe(ワド オモテナシ カフェ)」は、"焼き物と日本文化をもっと身近に感じてもらいたい"と、一点物の器のギャラリーとその器を使ってお茶が飲めるカフェをひとつにしたお店。日本の伝統的な手仕事をゆっくり眺めながら、リラックスした時間を過ごしませんか?

日本文化の魅力に気軽にふれられるギャラリー

大阪市営地下鉄四つ橋線の四ツ橋駅から5分ほど歩いたところに、1階が豚料理屋さんの白い建物があります。その2階に通じる細い階段を上ると「wad omotenashi cafe」に着きます。

幼い頃から父親と一緒に焼き物をよく見に行っていたオーナーの小林さんは、いつしかその魅力に自分自身もすっかり夢中になったといいます。そんな小林さんは、この日本伝統の焼き物の魅力を若い世代にもっと身近に感じてもらいたいと考え、店内半分のスペースを現代陶芸作家によるギャラリースペースにしました。

ギャラリーでは小林さんがセレクトした器が、素朴な棚にきれいに並べられているほか、月1~2回は全国各地の現代陶芸作家による個展が開かれています。また、ギャラリーの展示品にもかかわらず、棚の下には「お手にとってご覧ください」という文字が。見るだけでなく触って、それぞれの器のぬくもりを感じることができるのが、うれしいですね。

良いものを長く使ってもらうために

こちらのギャラリーにある器はすべて一点物ですが、購入することもできます。また小林さんは「良いものを長く大切に使ってほしい」と、「金継ぎ」による器の修理もしています。

「金継ぎ」とは割れたり、欠けたり、ヒビの入った陶磁器を漆で接着し、 継ぎ目を金粉で覆うもので、室町時代より続く日本古来の修復技術。修復された部分は金で装飾されているので目立ちますが、それが器を以前よりもっと味わい深いものにしてくれるので、さらに愛着が湧いてしまいます。

古い物の良さが引き出された店内

半分ずつ使われているギャラリーとカフェスペースは、どちらも木の香りがする温かみのある空間。小林さんは焼き物に限らず古い物が好きで、日本の古道具屋や骨董市、ヨーロッパの蚤の市などで見つけた家具や小物などが店内のあちらこちらに置かれています。古い物の良さを上手に引き出し、しつらえた店内は、現代風でありながら、どこか懐かしい日本家屋のような雰囲気もかもし出していて、思わず長居してしまいそうになります。

一点物の器でおいしいお茶はいかがですか?

カフェスペースでは、京都の和束町にある農家から直接仕入れた荒茶を飲むことができます。川と森に囲まれた和束町は霧が立ちやすいため、その霧が茶葉を包んで遮光を助け、お茶の旨味を引き出すそう。しかも、荒茶とは茶畑でとれたままの二次加工やブレンドがされていない茶葉なので、お茶そのものの香りや味がしっかり味わえます。

夏場に人気の「ほうじ茶」(600円)は、茶葉を細かくしたものを濃いめに煮出し、氷の上に落としてから透明のポットに移して出されます。丸い氷が入った器に注いで飲むお茶は、清涼感たっぷり。これからの季節におすすめのすっきりとしたお茶です。

"日本料理屋さんで使われているような焼き物をカフェで気軽に楽しんでほしい"という小林さんの想いから生まれたカフェスペースで、陶芸作家さんが心を込めて作った一点物の器を使いいただくお茶は、いつもとは少し違うはず。おいしいお茶をゆっくり飲みながら、日本の良さを感じる時間をつくってみませんか?

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