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ボーダーラインはどこ? 「モンペ」な親の特徴&セルフチェック項目3つ

  • 2015.7.15
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【ママからのご相談】

今年の春から小学校へ通い始めた娘についてです。先日学校から帰ってきた娘が、「休憩時間、トイレで吐いちゃった」と言いました。「体調が悪かったの? 保健室行った?」と聞いても、「保健室は行ってない。 先生も行かなくていいと言った」などと言い、子どもの話だけでは、「?」な状態でした。持ち帰った連絡帳にも、何も書かれていませんでした。先生も知っているようだったので、夕方ごろまで学校から連絡はないかと待ってみたのですが、待ってみても電話はありません。結局夕方遅くに私から学校へ問い合わせてみると、「元気そうだったので、問題はないと判断した。お宅への連絡も、ちょうどこれからしようと思っていました」と言われました。

電話の感じや時間帯的に、先生は明らかにこれから帰宅しようとしていた雰囲気がありました。6歳の子どもの自己申告で、「吐いた」だけでは、親は状況が分からないことや、吐き戻すほどの体調不良があったのなら、そばで見ていた大人である先生からどのような状況であったのか連絡をして欲しかった旨を伝えると、一気に態度が急変し、「申し訳ない、本当にこれから電話しようとしていました。ご連絡が遅れてしまい、ゴメンなさい」と謝られました。少し腹が立ったので、帰宅した主人にあったことを伝えると、「モンペだ!」と言われてしまいました。これってモンスターペアレンツなのでしょうか? そう呼ばれないように注意したいのですが、今回のことでモンペのラインが分からなくなってしまいました。

●A. 自分がモンペかどうか確かめられるチェック項目があります。

ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。

モンスターペアレントとは、自己中心的かつ理不尽な要求をする親を意味します。一時は社会現象にもなったキーワードですが、今ではすっかり定着し、子どもに関する意見を言おうにも、「もしかしてモンペなんじゃないかな?」と踏み出せなくなってしまった保護者も少なくはないはずです。

2011年にBenesseが、20代〜60代の方々に行ったモンスターペアレントに関する調査では、なんと30%もの方々が『知り合いにモンペがいる』と答えたようです。身近に居る反面教師なパパ・ママを見て、「ああはなるまい」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

とはいえ、他の誰よりも大切なわが子のことを心配する気持ちもあるでしょう。「もっとこうしてくれた方が良いのに……」という意見は、どこからがモンペになってしまうのでしょうか?

●モンペと感じられてしまうボーダーラインはどこ?

「モンペのラインはどこでしょう?」と言っても、そのラインは曖昧かつ主観的です。給食費の未納や、無理難題を学校に押し付けるイチャモンであれば、明らかなモンペだと多くの方が判断できるでしょう。しかし、状況・ケース、また受け取り手によって、そのライン引きも変化してくるものです。

上記で紹介したBenesseによる同調査では、『どのような行動がモンペに当てはまると感じますか?』というアンケートも実施されました。この調査によると、以下のような行動について、半数以上の方が『モンペだと感じる』と答えたようです。

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・クラス変更についてリクエストをする

・行事の役割・配役・出場競技などにリクエストがある

・給食費・教材費の未納

・子供同士の喧嘩などに介入する

・教師の行う指導について反発、反論する

・校長や教育委員会などに話をする

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もちろん、保護者のもつ不満やクレームの内容によっては、上記のうち、いずれかの行動に出るべきケースもあるでしょう。客観的に見て、「そこまでしなくても……」と思われる行動がモンペになってしまうようです。

また、この調査の中で、『モンペだと思う』という意見と『モンペではないと思う』という意見が半々に分かれたのは、以下のような行動です。

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・学校や先生に対する依頼が多い

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無理難題を押し付けるイチャモンでなく、保護者の行動に正当性が感じられれば、学校や先生への意見・依頼はモンペに当たらないと考える方も多く存在しています。

とはいえ、半数は『モンペだ』と感じている行動ですので、先生や学校に意見や依頼をする際は、一度客観的に自身の主張を見つめ直してみる必要がありそうですね。

●この主張ってモンペ? 意見する前にチェックすべき項目3つ

それでは、実際になにかしら学校や先生に意見したいことがあったとして、どのようなポイントをチェックするべきなのでしょうか? 3つのチェック項目を紹介します。

●(1)自己中な主張ではありませんか?

学校は集団生活です。お子様の周りにいる子どもたちもまた、その親御さんにとって特別な子どもです。「自分の子どもを特別扱いしてほしい」という親心はわかりますが、それを学校や先生に求めることは筋違いかもしれません。

●(2)「先生なら、何とかしてよ!」になっていませんか?

「うちの子は○○だから、学校でなんとかしてよ!」という言い方よりも、「自宅でも指導しているが、学校でも○○してもらえると助かります」といった方が角が立ちません。

学校への意見は、トラブルを起こすために行うのではなく、子どもの成長をサポートするためだという根本を忘れないようにしましょう。お子様を育てるのは、先生だけではありません。自宅での教育、学校での教育、どちらも大切です。

●(3)学校への不満や要望が複数ありませんか?

「あのときも私はこう思った!」「その前だって私は我慢した!」と、不満や意見がたまっていませんか? 感情的になりすぎるあまり、本題から逸れたり、問題の解決が見えなくなったりしてしまう恐れがあります。こうなると、保護者はまさに“クレーマー”になってしまいます。

もしも不満や意見がある場合、ためずにその都度向き合ってみることをおすすめします。内容によっては、一時の感情の高ぶりであったりすることもあるでしょうが、ため込んで爆発を防ぐためにも、問題は小分けに対処してください。

また、もしも自分の主張に自信が持てないのであれば、ママ友に相談してみましょう。客観的な意見を取り入れて、冷静に問題を見つめてみることも大切です。

●学校や先生へ意見すること自体は、モンペではないはず

昨今では、学校へ意見する行為自体を、「モンペだ!」と叩く人もいるようです。しかし、大切なわが子が通う学校の環境をより良くしてほしいという親心は、間違っていないのではないか? と、私は感じます。

と同時に、モンスターにならないように保護者自身が注意することも大切ですね。

上記にも書きましたが、あくまでも学校へ意見することが目的で、トラブルを起こすことは避けるべきでしょう。感情的にならないよう、冷静に親としての意見を伝えること自体はモンペにはならないはずです。

【参考リンク】

・モンスターペアレント、9割の保護者が「最近増えた!」 | Benesse

●ライター/木村華子(ママライター)

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