G’s ART REVIEW 驚くべき植物の生存戦略を紹介する大規模展覧会『植物　地球を支える仲間たち』etc.

9月のエンタメをレビュー！GINZA編集部がレコメンドする展覧会をご紹介。

『鷹野隆大 毎日写真1999-2021』

©Ryudai Takano, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

写真集『IN MY ROOM』(05)によって木村伊兵衛写真賞を受賞した鷹野隆大。ジェンダーやセクシャリティをテーマとする写真家として一般に認知されている彼は、他方で、1998年から毎日欠かさず写真を撮ることを自分に課して、さまざまな実験的撮影を試みてきた。本展は、そのプロジェクト〈毎日写真〉を主軸としながら、出世作から最新作まで約130点を展示する。会期中は、Instagramで観客が撮った会場写真を募集、鷹野本人が選んで発表するイベントも。

『植物 地球を支える仲間たち』

青いキク(標本) 農研機構蔵

動かない静かなイメージがある植物。だが、最先端の科学研究によって想像を超えるアクティブな生態が明らかになってきているという。本展は、驚くべき植物の生存戦略を、標本や模型、映像、インスタレーション展示などから総合的に紹介する大規模展覧会。少々グロテスク？な世界最大級の花たち、大人気の食虫植物、最新技術によって生まれた花、太陽エネルギーから有機物を作り出す「光合成」のすごさなど、植物のダイナミックな魅力を新たに学んでみよう。

＊展示期間、内容などは諸事情により変更する場合があります。詳細は各展公式サイトをご参照ください。

GINZA2021年9月号掲載