1. トップ
  2. グルメ
  3. 昭和レトロな複合施設「上野桜木あたり」へ

昭和レトロな複合施設「上野桜木あたり」へ

  • 2015.7.14
  • 1615 views

「上野桜木あたり」は谷根千からほど近い住宅街・上野桜木にある古民家が、ビアホールやパン屋さん、その他アパレルや食品店舗などに生まれ変わった複合施設です。昭和の世界を体感してみませんか?

上野桜木の住宅街にひっそりとたたずんでいます

JR日暮里駅南改札口から徒歩約10分。上野駅、根津駅からもほど近い場所に今年の3月、「上野桜木あたり」は誕生しました。こちらの施設は1938(昭和13)年に建てられ、空き家となっていた三軒の古民家を再生。地域の人も外から訪れる人も大人も子どもも、みんなが一緒に楽しめるコミュニティスペースとして生まれ変わりました。1号棟と2号棟にはそれぞれ2つのお店が入り、3号棟は2015年の秋から「みんなのざしき」としてイベントや交流会などに利用される予定です。

敷地内に一歩足を踏み入れると、まるで昭和の時代にタイムスリップしたようなレトロな空間が広がります。各店舗の経営は別ですが、それぞれのお店を自由に行き来して食事や買い物ができるほっこりと温かい雰囲気です。

オリーブオイルと塩の味比べができる「塩とオリーブの店 おしおりーぶ」

2号棟に店を構える「塩とオリーブの店 おしおりーぶ」は、立ち飲みカウンターを併設したオリーブオイルの試飲販売と塩の量り売りのお店。

棚にずらりと並んだオリーブオイルは、イタリア、スペイン、クロアチア、トルコ、ギリシャなどヨーロッパのものが多くそろっています。パーティーやプレゼントでも喜ばれるようにと、かわいいルックスのボトルばかり。オリーブオイルにはオリーブの実が青いうちに収穫した早摘み、熟してから作る遅摘みと大きく2つの種類があり、産地や品種によっても味が違うので、好みを伝えて試飲してみるのがおすすめです。珍しいものでは、レモン、オレンジ、チリやチョコレート、ガーリックの香りが楽しめる「フレーバーオイル」(各2300円)もあります。

フレーバーソルトの量売りコーナーには、燻された香りがする「スモークアルダーウッドソルト(20g)」(270円)や、白トリュフの濃厚な香りと味わいの「ホワイトトリュフソルト(20g)」 (907円)などがあり、料理をするのが楽しくなりそうです。

店内からでも店外から注文できる立ち飲みカウンターのスペース。敷地内のベンチなどでも飲むことができます。

「甘酒ブロッサム桜」(600円)。ノンアルコールの自家製甘酒と杏仁を混ぜたすっきりと飲みやすい味わいです。このほかオリーブの葉のパウダーを練乳入りのミルクと合わせ、ラテ風に仕上げた「オリーブラテ(アイス)」(600円)やジンジャエールにバルサミコ酢を混ぜた「ジンジャーバルサミコ」(500円)も。

お酒が飲みたい方は、ジンジャーバルサミコのアルコール版「谷中ジンバル」や、枡にお塩を添えて提供される「能登の純米酒」(600円)はいかが? オリーブの実や野菜のオリーブオイル漬けなどのおつまみ3種類を選ぶことができる「本日のおつまみ」(540円)とともにどうぞ。

あの「カヤバ珈琲」の姉妹店「Kayaba Bakery」

同じ棟内にある「Kayaba Bakery(カヤバベーカリー)」は、「上野桜木あたり」のすぐ近くにあるレトロな喫茶店「カヤバ珈琲」の姉妹店として開いたパンの専門店です。

この界隈では珍しいハード系のパンをはじめ、ごまあんぱんやクリームパンなど、かわいらしい小ぶりのサイズのパンが特徴です。低温長時間発酵による、しっとりもちっとした食感で、ごまや抹茶などを使って、“日本を感じる”パン作りを心がけています。

いちばん人気は「桜大納言あんぱん」(170円)。ふっくらとした上品な甘みの粒あんが生地に包まれています。今後はここでしか味わうことができない和風のパンを考案していくそうなので楽しみですね。

ここでしか飲めない「谷中ビール」をぜひ味わって

「1号棟」の1階には、アウトドア事業を展開している会社「ヒーロー」が初出店した「谷中ビアホール」があります。アウトドアの会社ならではの明るくアットホームな接客スタイルです。

ぜひ味わいたいのが、お店オリジナルの「谷中ビール(S)」(600円)。すっきりとして飲みやすいピルスナーにいぶした麦芽を加え、谷中に残る古民家の木目のような濃い茶色のビールに仕上げています。おつまみには土鍋を使った「蒸し野菜盛り合わせ」(600円)と「土鍋スモーク盛り合わせ」(600円)をどうぞ。

独特の世界感を持つ「でも俺5時間だからユウスケ」

「谷中ビアホール」2階には、独特の世界感を持ったオブジェと衣類を販売する「でも俺5時間だからユウスケ」があります。

昔ながらの畳が落ち着く空間には、ヨーロッパで買い付けた衣類が並んでいます。20世紀初頭から中期の衣類を中心に、現地の農家から仕入れたユニセックスサイズのシャツなど、すべて1点もの。ジャケットやワンピースなどを入荷することもあるそうです。アジアのアンティークショップや市場などで仕入れ、美しく並べられた玩具やオブジェも見逃せません。

どのお店も個性的で、笑顔のすてきな店員さんが迎えてくれます。会話を楽しみながら、のんびりと流れる時間を楽しんでみてはいかがですか?

の記事をもっとみる