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企画展「河井寬次郎と島根の民藝―手がつくる、親しいかたちー」開催

  • 2021.9.10
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島根県立石見美術館は、企画展「河井寬次郎と島根の民藝―手がつくる、親しいかたちー」を9月11日(土)~11月1日(月)の期間で開催する。

民藝運動を興した「河井寬次郎」

大正から昭和にかけて活躍した陶芸家・河井寬次郎は、島根県安来市出身。京都を拠点に、初期から晩年までさまざまな釉薬や制作技法を駆使し、多彩な作品を創り出した。思想家・宗教哲学者の柳宗悦や陶芸家の濱田庄司らとともに「民藝運動」を興したことでも知られている。当時、民衆の手仕事による工藝品は「下手物(げてもの)」と呼ばれ、評価されていなかったが、河井たちは「下手物」に美しさを見出し、代わる呼び名として「民衆的工藝」略して「民藝」という言葉をつくる。その後は、各地で民藝品の調査・蒐集を行うとともに、民藝という美の概念を人々に訴えた。

民藝運動を推進した作家の作品も展示

同展では、河井寬次郎の初期から晩年までの仕事を島根県立美術館(松江市)のコレクションからたどり、あわせて民藝運動を全国に推進した作家たちの作品や島根の民藝についても紹介。河井の豊かな造形と、ご当地ならではの手仕事の魅力が楽しめる。

記念講演や陶器制作の実演も

また、開幕記念ギャラリートークが9月11日(土)に開催され、同展の特別協力者である島根県立美術館の担当学芸員が展示解説を行う。

9月25日(土)には、河井寬次郎の孫でもある学芸員・鷺珠江さんによる記念講演会「河井寬次郎の人と作品~手驚足喜~」を開催。

10月23日(土)には、河井寬次郎の内弟子を勤めた石見の陶工を招き、「型押し」「筒描き(つつがき)」「打薬(うちぐすり)」「泥刷毛目(どろはけめ)」など、河井が駆使した制作技法を実演する。

さらに、10月10日(日)は「開館記念感謝祭きんさいデー」として、テイクアウトの飲食販売やワークショップなどを実施。また、9月15日(水)~20日(月)の期間は敬老週間として、年内に65歳以上になる人は美術館観覧料が無料となる。

そのほかのイベントや、各企画の申込方法などの詳細は、企画展公式サイトにて確認を。

河井寬次郎の豊かな造形を鑑賞して、民藝という美にふれてみては。

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