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バーチャル展示会「パラレルマーケット」VR世界の住人の「今」がわかる空間

  • 2021.9.10
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西洋の夜のお祭りをイメージした華やかなWorldデザイン

VR(仮想現実)空間において、アバターや3Dモデルの展示会「パラレルマーケット(以下、パラケット)」が2021年9月4日から12日まで開幕中だ。基本ソフト「Windows」を搭載したパソコン(PC)とVRヘッドセットがあれば参加できる。

機材とリテラシーが必要な、少々ハードルが高いイベントだが、パラケットの企画・運営にアドバイザーとして携わった東智美さんによると「VRメタバース(編注:社会性を備えたVR体験のこと)やVR世界の住人の『今』を見ることができる、わくわくする空間」になっているそうだ。東さんが、J-CASTトレンドに特別寄稿してくれた。

クリエイターによる127ものブース展示がずらり

パラケットは、VR向けSNSアプリ「VRChat」コミュニティーの有志によってつくられた、「コミュニティーによる、コミュニティーのための民主的な展示会」です。コンセプトは「みんな、なかよく」。

クリエイターたちが制作した3Dモデルやアバター、VRギミックが127ブース展示されています。

壽屋は、自社制作アバターや、アバターが身につけるアイテムを展示。ステージでは毎日のようにアバター試着会を行なっています

企業参加は壽屋、ティ・アール・エイ(Cheero)、PFU(HHKB)、Shiftall(HaritoraX)など合計9社(編注:Cheeroはブランド名、HHKBとHaritoraxは商品名)。

ティ・アール・エイ(Cheero)は、ダンボーモバイルバッテリー、Sleepion3など、製品3Dモデルを展示
PFU(HHKB)は、人気の高級キーボード「Happy Hacking Keyboard(通称、HHKB)」3Dモデルを展示
Shiftall(HaritoraX)は、フルトラッキングデバイスHaritoraXを身につけて動いているモーションキャプチャーを3Dアニメーションで展示

一般クリエイターによるブースの完成度は高く、会場に華を添えており、ツイッターでハッシュタグ「パラケット」で検索すると多くの投稿が見られます。

パラケットは「有志による展示会」で、スタッフわずか十数人と少数の外部クリエイターが、本業や学業のかたわら、空き時間で運営事務局として奔走。4か月程度かけて急ピッチで構築し、最後の3週間ほどは全員が不眠不休で準備していたとのことでした。

VR空間でツアーや音楽ライブを開催

VRChatコミュニティーの「マイクロインフルエンサー」を起用した、アンバサダー企画も実施。毎日のように行われるユーチューブ配信や、小さなコミュニティーによるツアー、企業協賛がついたメインステージでの音楽ライブの開催などを通じて場を盛り上げ、来場者を飽きさせない工夫がされています。

J-CASTトレンドの巨大広告も貼られています!

ハイスペックのWindowsのPCや、VR機材がないと参加しづらい、ハードルの高い世界ですが、VRメタバースの「今」を見ることができるイベントです。ご参加いかがでしょうか? 9月12日、日曜日いっぱい開催です!

<プロフィール>
〇東智美(ひがし・ともみ)株式会社トーモ/株式会社往来 代表取締役
2009年、ウェブ・グラフィック制作を主要事業に東京都港区に株式会社トーモを設立。16年に自社ブランド「RAKUNI」をつくりスマホアクセサリーの販売事業を開始した。2021年3月にメタバースでのマーケティングや調査を手掛ける株式往来を立ち上げ、3月25日にエムディエヌコーポレーションより『仮想空間とVR』を上梓。
媒体やブロガーとのメディアリレーションを得意分野とし、自らも「flick!」「日経クロステック」などに連載を持ち、「FNNプライムニュース α」の海外テックイベントのレポーターを務めるなど、ネットや媒体を積極的に活用した販促活動を行っている。

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