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パパは甘えがち? 夫婦が「産後クライシス」を根本的に回避する方法

  • 2015.7.13
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【ママからのご相談】

もうすぐで8か月目になる妊婦です。子どもを産んだ友人たちから、「二人家族の気分」「夫は休日、時々子どもと遊んでくれさえすればもうそれでいい」などの言葉をよく聞くので、最近“産後クライシス”のことが不安になってきました。 どうすれば産後クライシスは防げますか?

●A. 産後クライシスを防ぐには“夫の努力”が不可欠です。

こんにちは、ライターの佐原チハルです。

“産後クライシス”は最近になって取り上げられるようになったものですが、その内容を見てみると、「あぁ、昔からよくある光景だ……」と思わされるものも多いですね。どこででも、誰にでも起こりうる内容なのです。

100%回避する方法、というものは、残念ながらありません。しかし、防ぐために努力できるポイントはあります。

●“産後クライシス”の意味を正確に理解しておくこと

この言葉の生みの親であるNHKによれば、特に出産後の妻が夫に抱く愛情が減り続けることで迎える、夫婦間の愛情の危機のことだそうです。

ベネッセ教育総合研究所の調査によれば、子どもが2歳になるころの数字を見ると、夫でも『妻に対して愛情を持っている』と答えたのは“半数”しかおらず、妻の方はさらに減っていて、なんと“3人に1人”しか愛情を持っていないというのです。

●“甘やかす”ことこそが危機の原因かも?

誰にでも起こり得る“産後クライシス”ですが、この解消方法については多く聞かれます。

『妻が子どものことしかかまわないから夫がつらい思いをしている→夫に優しく感謝の言葉をかけてみて!』

『妻が母親モードで女を捨てているから夫にとって魅力がなくなってしまう→女磨きをしましょう!』

などです。

こうしたアドバイスに対し、実際のママさんたちから聞かれるのが、「やってられるか!」という声です。

子育てが大変なときに、必要に迫られて“母親”になっているときに、なぜ子どもに対して“同等な責任者”であるはずの夫を甘やかしてあげなければいけないのか、という疑問です。もっともですね。

産後クライシスを招く原因の多くは、妻が夫への愛情を感じられなくなってしまうことで起こります。“妻がそれまで以上に努力し、夫を甘やかす”という方向では、根本的な解消にはならないのです。

●自分も相手も責めないことが大切

産後は、物理的にも心理的にも、余裕を持つことが難しくなることが多々ありえます。そんな時期に、「あのとき、夫がこうしてくれた」という思い出を作ることができれば、一生の宝物になるかもしれません。

産後クライシスを迎えがちなピンチの時期は、夫婦仲を深め、一緒に保護者として成長していけるチャンスの時期でもあります。

余裕がないため、自分自身も思うようなコミュニケーションがとれないかもしれません。夫がいくら努力しても、会社の理解がなければ、深夜までの残業や休日出勤も減らせないかもしれません。そんなときは、自分のことも相手のことも、責めることだけはしないようにしましょう。

そうして、「一緒に子育てしていくために、自分たちはトラブル解消の努力も一緒にすることができた」と言える毎日を過ごせるなら、きっと危機も乗り越えられますよ。

【参考リンク】

・第1回 妊娠出産子育て基本調査・フォローアップ調査(妊娠期~2歳児期)速報版 | ベネッセ教育総合研究所(PDF)

●ライター/佐原チハル(フリーライター)

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