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「ひじき」で貧血予防は、ウソ!?「作り置き万能ひじき」の作り方と使い方

  • 2021.9.10
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9月15日は、「ひじきの日」です。
栄養が豊富なひじきを食べることによって、健康に長生きしてもらいたいという願いを込め、当時の敬老の日に制定されました。

そう、このように、ひじきは立派な健康食材。

ただ以前は、ひじきは鉄分が多いとされており、貧血予防に役立つといわれていました。でも現在では、ひじきには鉄分がほとんど含まれていないことがわかっています。

これはなぜでしょうか?

それは、昔のひじきは鉄釜で製造されていたのですが、現代のひじきはステンレスの釜で製造されるのが主流だからです。つまり、ひじき自体に鉄分が多く含まれているのではなく、鉄釜の鉄がひじきに付着していたから鉄分が多かったのです。

ただ、現在でも昔ながらの鉄釜で製造している商品もあり、その場合には多くの鉄分が含まれています。

・鉄分の量(100g当たり)(※)で比較

・【ステンレス釜で作られるひじき】…0.3mg
・【鉄釜で作られるひじき】…2.7mg

ステンレス釜で作られたひじきは鉄釜に比べ、鉄分は1/9。よって貧血を予防するとは言い難いですがただし、ひじきの栄養は、鉄分だけではありません。

・鉄分以外の豊富な栄養素


たとえば、ステンレス釜で作られたひじき(※)の「カルシウム」の量は96mg。これは「牛乳」の110mgに匹敵する量です。さらに、食物繊維は3.7gで、この量は「キャベツ」に含まれる食物繊維の2倍にもなります(それぞれ100g中の成分値)。また「べータカロテン」や「ビタミンK」といった「ビタミン」や「カリウム」や「マグネシウム」といった「ミネラル」も多く含まれるので、やはりひじきは押しも押されもせぬ健康食材といえるでしょう。

(※)ひじきの成分値は「水戻し後、茹でたもの」を参考

・「作り置き万能ひじき」をいろんな料理に


我が家では、ひじきを醤油と酒で煮て、どんなメニューにも使いやすい「万能ひじき」として作り置きをしています。

たとえばサラダのトッピング、納豆やオムレツ、ごはんに混ぜたりなど。



薄味ですが軽く味がついているので、どんなメニューにも合うんですよ。

ひじきを食べると、その黒い見た目も影響していると思いますが「栄養とった!」と満足感に浸れるところも気に入っています。

そんな「万能ひじき」のレシピはこちらです。

■万能ひじき

レシピ制作:管理栄養士 長 有里子



<材料 作りやすい量1回分>
ヒジキ(乾燥) 15g
水 100ml
しょうゆ 大さじ1
酒 大さじ1

<作り方>
1、ヒジキは水で戻す。

2、フライパンに材料をすべて入れ、汁気がなくなるまで火にかける。

手軽に作れるので、あと一品ほしいときにもぜひ!

(長 有里子)

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