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イッセイ ミヤケ、京都で魅せるKURA展「墨流し」とは?

  • 2021.9.4
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歴史ある京都の町屋とイッセイ ミヤケのものづくりが調和する空間を、深澤直人がデザインしたイッセイ ミヤケ 京都。ここには、母屋の奥に設けたKURAのギャラリーがあり、多様性に富んだ試みを発信している。現在、そのギャラリーにて、2021年秋冬コレクションのものづくりにも取り入れられた、京都の職人による伝統技法「墨流し」を、布と光と映像で紹介する、KURA展「墨流し」を開催中。

展示では、京都の伝統技法である墨流しを、布、光、映像で見せる。©︎ISSEY MIYAKE INC.

せせらぎの奥から顔を覗かせる無数の石。つるんと丸く、しゅんと細長く。山から海へ、岩から砂への長い旅の途中でひと休みする姿に、どれひとつ同じ形はない。その姿を「As the Ways It Comes to Be -生まれたままで-」というコレクションのテーマにして、ありのまま、そこに生き続ける自然のさまざまな表情を、1枚の布に落とし込んだ。

墨流しとは、水槽に張った水に染料を垂らし、自在に広がった形をそのまま布に写し取り、柄を描くもの。京都の工房で職人が1枚1枚、滑らかな手作業で作り上げていく。当然、ひとつとして同じ柄は生まれない。会場では、川のように大きく広げた1枚の布が、水のたゆたいを伝える。水面のきらめきや、石と石の間に浮かぶ気泡のような表情を、照明が生き生きと演出。布と光と映像。シンプルな構成が描き出す自然の力強さ、技の美しさを観賞して。

また、本展で紹介するSTONEシリーズに加え、店頭では新作やイッセイ ミヤケ 京都の限定色、ストラータプリーツシリーズのホワイトも揃うので、合わせてチェックしてほしい。

墨流しを行う職人の手の様子。©︎ISSEY MIYAKE INC.

シャツ¥110,000、パンツ¥121,000/ともにイッセイ ミヤケ ©︎ISSEY MIYAKE INC.

ワンピース¥143,000/イッセイ ミヤケ ©︎ISSEY MIYAKE INC.

京都の町屋をリノベートしたイッセイ ミヤケ 京都は墨色を基調とした趣豊かで落ち着きのある空間。母屋の奥にKURAギャラリーが佇む。 ©︎ISSEY MIYAKE INC.

KURA展「墨流し」会期:~9/19(日)会場:イッセイ ミヤケ 京都京都府京都市中京区柳馬場通三条下ル槌屋町89tel : 075-254-7540www.isseymiyake.com

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