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ブランドディレクター・吉田怜香「ブラウンを基調に、異素材で軽さを」|クリエイターたちの快適空間に潜入 vol.10

  • 2021.8.26
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ファッションやアートなど、さまざまな分野の表現者たちが作りあげたプライベートルームを拝見。もの選びの基準、色彩へのアプローチ、スペースの捉え方。それぞれが追求する“居心地のよさ”とは?

ブラウンを基調に、異素材で軽さを

吉田怜香
ブランドディレクター

吉田怜香さんが暮らすのは、130平米の広々としたヴィンテージマンション。リビング、ダイニング、サンルームの3つのエリアがひと続きになっていて、風が気持ちよく通り抜ける。

「結婚を期に家を探し、ここに引っ越してから1年ほど。賃貸ですが、可能な範囲でディテールをコツコツと自分好みに変えて住んでいます。古いものにモダンな要素をミックスして、いまの自分が心地よく感じるようにアップデートしています」

もともと濃いブラウンだったダイニングの壁は、自分で白いカッティングシートを貼り付けて、重厚すぎない軽やかな雰囲気に変えた。リビングの窓にはガラスブロックをはめ、廊下の床はウッドから石材にチェンジ。そんな家に配されるのは、海外で買い付けてきたヴィンテージや、デザイナーズの厳選された家具。色は抑えめにナチュラルに。そのぶん、ガラスのテーブルやレザーのソファ、シルバーの照明など、素材のバリエーションをつけて表情豊かに。リラックスしたセンスでまとめられている。

温かみあるパーケットフローリングが特徴の、約36平米のリビング。友人を招くことも多く、LAのヴィンテージショップで購入した大きなダイニングテーブルが活躍。ソファーは〈トラックファニチャー〉のもの。

愛犬のチワワ、ベルとてっちゃんの名前が書かれたケージを置いたコーナー。鏡やグリーンとコーディネートすることで自然になじませて。

フラワーベースや洋書、旅の思い出の品をディスプレイするオープンシェルフ。内側を白く塗った。

ダイニングスペースは、自宅での打ち合わせなど、ちょっとした仕事をする場所としても活躍。ブラウンを基調とした部屋に、〈エーロ・サーリネン〉のダイニングセットや、〈ハーマンミラー〉のバブルランプなど、質感違いのホワイトが映える。作り付けの棚には、ワイン好きな吉田さんのグラスやプレートなどが収納されている。

サンルームでは子どもと遊んだり、読書をすることも。最近手に入れた〈ジャンヌレ〉のチェアはゆったりと腰かけられてリラックスできるそう。

木漏れ日が心地よいベッドルームには、セミダブルベッドを2つ並べて。ベッドリネンやランプは白で統一。

GINZA2021年7月号掲載

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