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身体ナビゲーションVol.59「自分でできるリンパケア」

  • 2015.7.10
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こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

前回まではリンパの話や老廃物、セルライトと、女性が気になる部分について解説してきました。

リンパの流れをスムーズにするためには、リンパ管やリンパ節へのアプローチが大切ですが、 リンパ管には皮膚のすぐ下で静脈の近くを流れている“表在リンパ管”と体の深部を流れる“深部リンパ管”の2種類があります。

この2種類のリンパ管をふまえて、今回は自分でできるリンパケアの方法をご紹介したいと思います。

●表在リンパ管のケア方法

表在リンパ管は、皮膚のごく表面に近いところにあります。そのため、軽く皮膚に触れるように優しくマッサージするだけでリンパ液を流すことが可能です。しかし、逆に強くマッサージしてしまうと繊細なリンパ管の組織を傷つけてしまうことにもなりかねません。皮膚が2mmくぼむ程度の力で円を描くようにマッサージするといいでしょう。

リンパ液は体の部位によって流れが異なります。そのためケアしたい場所ごとに流れの方向を知っておく必要があります。例えば、“ふくらはぎがむくんでいる”からといってふくらはぎだけをマッサージしても、その先の鼠蹊リンパ節(足の付け根)が詰まっていればリンパ液の流れはそこで滞ってしまいます。

まずは全身のリンパ液が集まる鎖骨リンパ節(左右の鎖骨の中心より)。全身のリンパ液がここから静脈に合流し心臓へと戻っていきます。鎖骨リンパ節の流れを良くし、全身のリンパ液を吸い上げる力を強めておくと、その後のリンパマッサージの効果が変わってきます。

●深部リンパ管へのケア方法

深部リンパ管は文字通り体の深部にあるため、皮膚表面からのマッサージではケアできない部分です。しかし、表在リンパ管から徐々に太くなって、腋窩リンパ節(脇の下)、鼠蹊リンパ節(足の付け根)などいずれかのリンパ管を経由しながら体の深い部分に入ります。

深部リンパ管は、インナーマッスルと呼ばれる内側の筋肉の近くを通っています。そのため、インナーマッスルを刺激するような動作が結果的には深部リンパ管に作用します。

具体的には手足を大きく動かしながらのウォーキングや、階段の上り下り、ラジオ体操などが有効です。深部リンパ管は表在リンパ管と比較すると太く、老廃物を流す効果がとても大きいので、こういった運動でリンパの流れを良くしていくことがとても大切です。

【参考文献】

・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

長年の医療機器メーカー勤務の経験から健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーの資格を取得し、健康管理士事務所『優縁』を設立。現在、食で愛を育む食愛ナビゲーターとして、食育の講演や執筆活動を中心に、NPO法人『予防医療推進協会』理事長として、成人向けの生活習慣改善のさまざまな提案を発信中。

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