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【あの映画の、あの料理を再現!】<8>「ギリシャに消えた嘘」のギリシャ風ドーナツ

  • 2021.8.22
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【毎週日曜12:30配信】映画の中に登場する料理やスイーツ。おいしそうなシーンを見て、無性に「これ食べたい!」と思った経験がある人も多いのでは? この連載では、そんな映画を彩るグルメの妄想レシピをご紹介。あの名作のあの料理はどんな味?どうやって作るの?そんなギモンに応えるべく、筆者が独自に再現します。今回は、「ギリシャに消えた嘘」のギリシャ風ドーナツにトライ。

ギリシャ ドーナツ

危うい逃避行の行方を描く「ギリシャに消えた嘘(2014)」

©︎株式会社プレシディオ

時は1962年、ある事件で追われている米国人チェスターとその妻コレット、図らずも彼らの犯罪に手を貸してしまった青年ライダルの逃避行を綴るサスペンス。物語は夫婦とライダルが出会う、ギリシャのパルテノン神殿から始まります。

アテネからクレタ島、トルコのイスタンブールへと舞台を移しながら、愛憎入り交じる駆け引きが繰り広げられ、ラストまで実にスリリング! 情緒ある街並、紺碧のエーゲ海、褐色の岩山、荘厳な遺跡など数々の美しい風景が切り取られ、まるで旅しているような気分にも。チェスター演じる、ヴィゴ・モーテンセンの渋すぎる大人の色気からも目が離せません。

shutterstock.com

逃避行の道中、とある理由からホテルに宿泊できず、3人はクレタ島の海辺で野宿することに。夜明けに目覚めたチェスターは近くの食堂で、妻コレットのためにドーナツを購入します。コレット演じるキルスティン・ダンストがうれしそうに頬張る姿も印象的でした。

ギリシャには「ルクマデス(loukoumades)」というご当地ドーナツがあり、小ぶりで丸い形をしているのが一般的。劇中で登場したドーナツは大ぶりでしたが、チェスターがコレットに「ギリシャのドーナツだ」と言って渡すことから、ルクマデスではないかと察せられます。

もっちり感が絶妙!ギリシャ風ドーナツ「ルクマデス」

ギリシャに消えた嘘 映画

逃避行の緊張を一瞬解したとも言えるギリシャ風ドーナツ。はたしてどんな味なのか、再現してみましょう。主な材料は下記の通り。

材料
  • 薄力粉 100g
  • 牛乳 50ml
  • 水 50ml
  • ドライイースト 2g
  • 砂糖 5g
  • シナモン 適量
  • メープルシロップ 適量
  • 揚げ油 適量
作り方

ボウルに薄力粉、砂糖、人肌に温めた牛乳と水を入れ、滑らかになるまでミックス。ラップをかけてレンジで発酵させます。目安は40℃で60分。

水に濡らしたスプーン2本を使って生地を丸め、180℃に熱した油で揚げます。お鍋で鶏つみれを作るようなイメージで。

ひっくり返しながら、表面全体がきつね色になるまで揚げ、キッチンペーパーに取ります。

ギリシャ ドーナツ

皿に盛り付け、メープルシロップとシナモンをかけたらできあがり。香ばしい香り漂うドーナツ生地の表面はカリカリ、中はもっちり。メープルシロップの柔らかな甘みやシナモンの風味とのハーモニーも絶妙。軽やかな食感も楽しく、食べ始めたら止まらないおいしさです。

発酵時間はかかるものの、思い立ったらすぐ作れてしまうほど簡単な「ルクマデス」。海外旅行が難しい今、映画を鑑賞しつつ甘く香ばしいドーナツを味わって、ギリシャ気分に浸ってみてはいかがでしょうか?

[Photos by Nao]

※レシピは公式のものではなく、筆者が独自に再現したレシピになります。映画の内容については注意の上執筆しておりますが、事実と異なる部分がある場合には編集部までご一報(info@iemone.jp)いただけますと幸いです。

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