優しい味わいのスペイン風炊き込みご飯"チョリソーとズッキーニのアロス"

アロスは米という意味ですが、米料理全般のことも指します。チョリソーの旨味がしみた炊き込みご飯は、パエリャよりもずっと気軽につくれます。スペインの夏の定番家庭料理をマドリード滞在歴14年の料理研究家、丸山久美さんに教えてもらいました。

チョリソーの旨味を米にまとわせ、やさしい味わいに。チョリソーの代わりに生ソーセージを使っても、いいだしが出ます。ふつうのソーセージを使う場合は、パプリカパウダーを加え、黒胡椒をきかせてください。

◇材料 (2～3人分)

米：1と1／2合
チョリソー＊：4本
ズッキーニ：1本
にんにく：1片分（みじん切り）
オリーブオイル：大さじ1
塩：適量
胡椒：適量
タイム：2本

＊チョリソーがない場合は普通のソーセージでも可。

（1）下ごしらえ
チョリソーは1cmの輪切りに、ズッキーニは5mmの輪切りにする。

（2）炒める
鍋にオリーブオイルを入れて中火にかけ、にんにくと1のチョリソーを炒める。

（3）炊く
米を入れてさっと混ぜ、全体に油がなじんだら、水1と3／4カップ、塩を入れる。ズッキーニをのせ、沸騰したら蓋をし、中火で5分、弱火でさらに8～9分炊く。火を止め、蓋をしたまま10分蒸らす。

（4）仕上げ
仕上げに胡椒をしてタイムを添える。食べる際はタイムの葉を軸からこそげ、ご飯にふりかけるとおいしい。

ツアーコンダクターとして世界中を回った後、スペイン・マドリードで14年暮らす。2001年に帰国後は、スペインの家庭料理を中心に料理教室を主宰しながら雑誌やウェブでも活躍。著書も多数出版。

文：鹿野真砂美写真：宗田育子

※この記事は四季dancyu「夏の台所。」に掲載したものです。