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あなたは冷え?むくみ?タイプ別・ダイエットにおすすめ漢方薬

  • 2021.8.16
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暑い日には、クーラーのきいた部屋で冷たいものを摂るのが至福ですよね。ですが、そんな生活を続けていると気づかないうちに体が冷えて代謝が低下しているかも!? 最近痩せにくいと感じるのは代謝が低下しているのが原因かもしれません。

今回は、薬剤師の道川佳苗さんにダイエットに役立つおすすめ生活習慣や漢方薬を教えてもらいました。

夏は代謝が落ちやすい!?

夏は気温が高く体で熱を産生する必要がないため、冬よりも基礎代謝量が低く体は燃えにくくなっています。それだけでなく、クーラーのきいた部屋で過ごすことが多いため、体が冷えて代謝が低下しやすくなります。その他にも、室内と外との気温差があるため自律神経のバランスが乱れやすく、ホルモンバランスを崩しやすくなり代謝が落ちやすくなります。

特に、夏のダイエットを妨げる原因は冷えやむくみによる代謝の低下です。そのため冷えやむくみを改善し、代謝をUPさせることがダイエットへの近道になります。

あなたはどっちのタイプ?

冷えタイプ

クーラーのきいた部屋で長時間過ごしたり、冷たい飲み物や食べ物の食べすぎで体が冷えてしまい、代謝が低下しているタイプです。このタイプでは、冷えを解消することにより代謝を高めることがダイエットにつながります。

・起こりやすい症状

手足の冷え、下痢や腹痛、肩こり、腰痛、月経痛、頭痛など

・おすすめの生活習慣

クーラーのきいた部屋では、羽織物やレッグウォーマーなどで冷えすぎないように体温調節をしましょう。体が冷えたと感じたら、その日のうちに冷えを解消するためにシャワーだけでなく湯船に浸かるようにしましょう。毎回温かい飲み物は無理でも、1日に1回は温かいものを摂るように心掛けるだけでも冷えの解消につながります。

・おすすめの漢方薬

五積散(ごしゃくさん)・・・冷えによるさまざまな症状に用いられます。水分代謝をよくするもの、胃腸に働くもの、血行を良くするものなど多くの生薬が配合されています。体を温め代謝を上げるのに役立ちます。

むくみタイプ

もともと、体に余分な水が溜まりやすい体質である「水滞(すいたい)」タイプの人は冷えによりむくみが悪化しやすい傾向があります。水滞の状態であると、余分な水分が排出できずに筋肉にしまりのない「水太り」を引き起こします。このタイプでは、代謝を高め水分代謝を良くすることがダイエットにつながります。

・起こりやすい症状

特に下半身の冷え、むくみやすい、冷え性である、汗をかくのにむくみやすい、疲れやすいなど

・おすすめの生活習慣

下半身の冷えや足のむくみが気になる場合は、足首を冷やさないようにすることが大切です。クーラーのきいた部屋では、夏場でも心地の良い麻や綿などの素材でできたレッグウォーマーがおすすめです。湯船ではふくらはぎをマッサージするようにすると血液循環も良くなり水分の排出が促されます。食材では、体の余分な水分を排出する食材(豆類、昆布、海苔、とうもろこしのひげ茶など)がおすすめです。

・おすすめの漢方薬

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)・・・水分代謝の改善にはたらく漢方薬です。むくみを取り、倦怠感を軽くしてくれ、水太りの解消に役立ちます。

夏だから大丈夫と、涼しい部屋で冷たい飲食物ばかり摂っていると、気づかないうちに体の芯まで冷えて代謝が低下しやせにくい体になってしまいます。夏でも、冷えすぎないように対策をしていきましょう。

冷えやむくみの改善には漢方薬も役立ちます。漢方薬が気になる人は、自分の体質に合ったものを選ぶことが大切なので、まずはお近くの漢方薬局やオンライン薬局などで相談してみてくださいね。

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教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

道川 佳苗(みちかわ かなえ)さん

漢方薬・生薬認定薬剤師、調理師。大学卒業後、調剤併設型ドラッグストアにて従事し服薬指導をする中、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、調理技術、栄養学を学ぶため服部栄養専門学校に入学し卒業する。その後、大手料理教室講師、漢方クリニックの門前薬局で煎じ薬の調剤、漢方相談、服薬指導などを経験。現在は今までの経験を活かし web上で健康相談や薬膳や漢方に関する情報発信をしている。

画像提供/PIXTA

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