おとぼけ表情がかわいい！新潟の伝統工芸品「三角だるま」の最中【旅するデザイナーがおすすめする旅先でのお土産たち！】

 

光のアートの中に泊まれる、世界にひとつだけの作品｢光の館｣

今年の夏、新潟県の越後妻有地域で開催予定だった「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2021」は、残念ながら2022年夏季の開催を目指すことになりました。しかし、7月22日～10月31日の期間「今年の越後妻有」を開催。2大拠点施設の越後妻有里山現代美術館 MonET（モネ）と、まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」、松代城がリニューアルオープン。それに伴い新作作品も公開となっています。

 

「大地の芸術祭」とは、世界最大級の国際芸術祭であり、日本中で開催されている地域芸術祭のパイオニア。アートを道しるべに里山を巡る新しい旅は、アートによる地域づくりの先進事例として、国内外から注目を集めています。開催場所は過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地、新潟県の越後妻有地域。農業を通して大地とかかわってきた「里山」の暮らしが今も豊かに残っている地域で、1年を通して自然の中に作品が展示されています。

 

なかでも私のおすすめの作品が、光のアートの中に泊まれる世界にひとつだけの作品｢光の館｣。世界的に活躍する光のアーティスト、ジェームズ・タレルの作品です。タレルの作品は、時間とともに変化していく光をとらえ、人間の知覚体験（見ること、感じること）に働きかける作品です。

｢光の館｣は「大地の芸術祭 越後妻有アート・トリエンナーレ2000」で発表された作品。この12.5畳の和室の天井に大きな四角い穴があり、スライド式で開いていきます。ここにみんなで寝転がって光と空間の変化を体感することができます。シンプルだけど大胆な設計に驚きを隠せません。

 

夕方になると光の色の変化も加速し、室内の色の配色によって空の色が錯覚で違う色に見えてくるのです。空を切り取った色紙のよう。

 

妻有地方の伝統的な家屋、重要文化財の星名邸をモデルとしたこの建物は、可動式の屋根を開くと四季を通じて朝から夜まで時間とともに変化する空の光と、空間を染める照明プログラムの色により相乗効果で不思議な空間が創り出されます。和室12.5畳の空間の中にいるのに自然と一体になったような不思議な感覚になり、じっくりと光と向き合う時間を過ごせるのです。時折、鳥や飛行機がフレームに入り込みアートに参加。｢空といえば青｣と思っていたことが簡単に覆されます。

 

朝は眩しいくらいの光が差し込んできました。すべての時間帯の空の光ひとつひとつがアートです。

この光の館は、まだ電灯がなかった時代の美の感覚を論じた谷崎潤一郎の『陰翳礼讃（いんえいらいさん）』からインスパイアされたものだそう。昨今では可能な限り部屋を明るくし陰翳を消そうとしますが、日本ではむしろ陰翳を利用する事で芸術を作り上げ、それこそが日本古来の美の特徴だと主張しているのです。

 

おとぼけ表情がかわいい！新潟の伝統工芸品「三角だるま」の最中

おとぼけ表情がなんとも可愛らしく、とても新潟らしいお土産。日本中、最中はたくさんありますが、なんと中に入っているのは紫蘇の入った白餡。紫蘇の風味と香りが爽やかで、甘すぎない優しいしっとりとした餡子となっています。赤と青のだるま、両方に紫蘇あんが入ってます。皮はサクサク。

 

和紙を使った箱や、包み紙は色鮮やかで美しく、日本らしい温かみを感じます。食べずにしばらく飾っておきたくなるくらい。かわいさと美味しさを同時に連れて帰れるお土産です。

 

 

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