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「変な家」の奇妙な間取りに潜む驚愕の事実 異色の"不動産ミステリー"

  • 2021.8.13
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7月26日に発売された書籍『変な家』(飛鳥新社)が、Amazonの「ミステリー・サスペンス・ハードボイルド」カテゴリでベストセラー1位となっている。(2021年8月12日現在)

同書は、奇妙な間取りに秘められた謎を解き明かす「不動産ミステリー」。著者はインターネットを中心に活動するホラー作家の雨穴(ウケツ)さんで、同書の内容の一部も、ネットで公開していたものがもとになっている。

目次は以下の通り。

第一章 変な家
第二章 いびつな間取り図
第三章 記憶の中の間取り
第四章 縛られた家

間取り図に書かれた奇妙な空間

冒頭の第一章では、「これは、ある家の間取りである」として、表紙にも描かれている2階建ての家の間取り図が示される。同書によると、雨穴さんの知人の営業マンが購入を検討していた家の間取り図だという。

一見すると、それには何の変哲もない。なんとなく壁が多く感じられるだけで、特段おかしな点は見つからない。

しかし、よく目を凝らしてみてみると、1階の台所とリビングの間に謎の空間がある。壁で仕切られた奇妙な空間で、それが気になって知人も雨穴さんに相談したのだった。

「意図的に作られたもの」

気になった雨穴さんは、大手建築事務所に勤める設計士の栗原さんに相談してみることにした。栗原さんはミステリー愛好家で、相談内容を伝えると、すぐに興味を持ってくれたという。

さっそく雨穴さんが間取りを見せると、栗原さんはこう言った。

「一つ言えるのは、これが意図的に作られたものだということですね」

なんと、奇妙な間取りは偶然作られたものではなく、何らかの意図があったというのだ。

一体なぜ、不思議な空間が作られたのか。雨穴さんはその理由を、「それはあまりに恐ろしく、決して信じたくない事実である」と表現する。そこには、信じがたいほど残酷な出来事が隠されていた――。

続く2章以降でも、不動産にまつわる謎が示され、そして解き明かされる。

住居を買ったり借りたりする際には、誰もが必ず間取り図を目にする。そんな身近なものに潜む謎を解き明かす「不動産ミステリー」には、誰もが没入してしまうことだろう。夏のおともにオススメの一冊だ。

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