入籍して1年の瀬戸康史、メガネに髭で女子高生から求婚され…「何か言いたげな雰囲気」の『愛なのに』主演

絶対に面白いけど、なぜか漂う危険な香り

『あの頃。』『かそけきサンカヨウ』の今泉力哉監督と『アルプススタンドのはしの方』の城定秀夫監督が互いの脚本を提供し合ってR15+のラブストーリー2本を制作したコラボプログラムピクチャー“L／R15”。このたび、そのうちの1本、城定監督×今泉脚本の『愛なのに』のキャストが公開され、ポスタービジュアルとキャストのコメントが公開された。

主人公・多田浩司を演じるのは、映画『劇場版 ルパンの娘』のほか、WOWOWオリジナルドラマ『男コピーライター、育休をとる。』、ミュージカル「日本の歴史」と映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍中で、山本美月と入籍して1年となる瀬戸康史。ポスタービジュアルでは、メガネに髭という風体で、突然求婚されたことで戸惑った様子を見せる古本屋の店主を表現している。

瀬戸は、この作品タイトルの「もっと何か言いたげな雰囲気」が「どうにもはっきりしない人たちの物語」であることを匂わせていると分析し、それこそが今泉脚本の魅力だとコメント。演じる上でもその独特な空気を大切にしたという。また、城定監督はよく現場に来て他愛のない話をしたり、小道具を納得いく角度まで何度も動かしたりと現場好きな人だと明かし、「映画への愛がある皆さんと作品作りが出来て本当に良かったです」と振り返った。

多田の憧れの女性・一花には、ロックバンド・ゲスの極み乙女。のドラマーで、最近は『窮鼠はチーズの夢を見る』、Netflix映画『彼女』では主演を務めるなど女優としても活動の幅を広げるさとうほなみ。

さとうは、城定監督と今泉監督のコラボと聞いたときは「絶対に面白いのが分かっていながらなぜか漂う危険な香り。未だとても惹かれております」と驚いたという。また、城定監督との撮影では「シーンにおいての空気感や雰囲気などをしっかりと作ってくださるので純粋に楽しませていただきました」と楽しい現場だったことを明かした。

多田に突然求婚する女子高生・岬には『佐々木、イン、マイマイン』『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』など次々と話題作への出演が続く河合優実。

河合は、脚本を読み「物語の中でぽつんと異質に映る矢野岬を演じられることにずっとワクワクしていました」と、撮影が楽しみだったと語る。城定監督は河合の伸び伸びとした芝居を面白がってくれたという。また、本作品については、「恋愛をしている人間の愚かさがかわいく情けなく可笑しく描かれている映画」と分析し、アピールした。

そのほか、中島歩、向里祐香、丈太郎が出演する。

いろんな片思いが交差する異色のラブコメディ

『愛なのに』は、城定監督、今泉脚本による、L／R15のLにあたる。古本屋の店主と、店主にプロポーズする女子高生、店主の憧れの女性など、一方通行の恋愛が交差し二転三転する先の読めないラブコメディとなっている。

『愛なのに』は来年22年初春より全国公開される。