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海外のデザイナーのインテリア vol.5|〈knobbly studio〉デザイナー・Gittit Szwarc

  • 2021.8.12

優れた美的センスを持つファッションクリエイターはどんな暮らしをしているのだろう?世界各国のデザイナーたちの自宅を訪問。心地よい空間づくりや家具の選び方、大切にしているオブジェまで、家とクリエイションの素敵な関係性が見えてきた。

Gittit Szwarc
〈knobbly studio〉デザイナー

Tel Aviv, IL

「窓からの借景が最高のインテリア」と話す〈ノブリー ステューディオ〉のジティート。南と西側はほぼ全面窓で、ヤッファの街並みと海が広がる。小さなスペースだけれど「必要最低限の持ち物だけなので大丈夫。流れる空気と光が気に入ってます」

愛犬と一緒に越してきたボーイフレンドとの暮らし、それぞれに仕事や自分のコーナーを設けている。

ジュエリーのデザインでも削ぎ落とすことを考えるというジティート。部屋は無駄なく綺麗に片づけられ「最近は観葉植物も野菜やエディブルプランツに変えてしまっているほど(笑)」。

家具はDIYが多く「特別な技術はないのでシンプルなものがほとんど。作るのを楽しんでます。自宅で仕事をする時間も多くなって、CADでデザインをしているのでパソコンの前が多くなりがち。つい夢中になって没頭してしまうので、バルコニーに出てストレッチして、プラントの野菜を手入れするのがちょうどいい息抜きになってます」。

何より好きなのが夕刻。

「ベッドが夕焼け色に染まるんです。毎日横になって、サンセットの中を泳いでるみたいな心地を味わってます」

原型となるワックスを彫るためのモバイル作業台。最初のロックダウンのときに材料を買いに行けなかったので、家にあった古いコーヒーテーブルや自分のドラムセットのパーツを使って工夫して製作した。

友達が譲ってくれた絵はゴミの中から拾ったもの。

フランスのタトゥアーティスト、ローリー・フランクとのコラボスカーフ。自宅の光がぴったりだったのでここで撮影。

左のパソコンデスクがジティートのスペース。道具やノートもここに。上の絵は義父の作品。

ミラーを貼ったボックスも自作。作品撮りにもよく登場するが、ふだんは自宅のオブジェに。

夕方の景色。2カ所のモスクから時間になると聞こえてくる礼拝を呼びかける声が、重なりあって波のように美しく響くそう。

GINZA2021年7月号掲載

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