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海辺と高原の部屋 vol.4|風と光を感じるオープンスペース@鎌倉

  • 2021.8.8
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リモートワークが浸透したことで増えてきた郊外への引っ越しや二拠点生活という選択。インテリアだけでなく、窓の外の景色ごと住みやすさの大切な要素と気づかせてくれる豊かな環境が贅沢な暮らしを覗いてみた。

自転車で海へ、水筒片手に山へ
東京に通える立地で自然を堪能
風と光を感じるオープンスペース

鈴木瑞枝
@鎌倉

設計に関わる仕事をする鈴木瑞枝さんが自邸を建てる際、依頼した建築家の提案には発見が多かった。

「LDKに縛られないで。高気密より風通し。晴れれば明るく、寒い日は寒い、山寺と思って。……暮らしの価値観をたくさん会話した気がします」

できたのは軽やかでシンプルなルックスと、「光の入り方、風の向きなど、自然を体感できる心地よさ」を兼ね備えた一軒家。ソファ、大テーブルなどのコーナーはあれど、あえて仕切りを作らないことで、食事やテレワークなどの場を気分で決められるフレキシビリティもある。

敷地の半分を占める庭は、車が乗り入れない私道に面しているため、塀も作らないオープンな状態。そこにウッドテラスを新設したら、さらに自由度がアップ。タープを張ってピクニック気分でランチしたり、お風呂の後に一杯飲みつつ涼んだり。3歳になる息子の友達が門を通らずひょいと来てゴロゴロと本を読むことも。みんなの憩いのスペースだ。

「この環境で仕事に行く東京も遠くない。自然や街や人の距離感など、いろいろちょうどいいんです」

ガルバリウムという外壁材の波板を、屋根と壁の両方に使用。

天井高を抑えた落ち着く空間にある大テーブル。サイドの小さなルーバー窓は、大切な風の通り道。

テラスは、庭と部屋をつなぐ存在。道路との境は、驚くほど低い。

引き戸を開くとテラスと一体化するサンルーム。柱の杉材は和に寄らないものを厳選。

南側の大窓はすべて特注。キッチンから庭の緑が見渡せる。

GINZA2021年7月号掲載

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