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天候の変化による頭痛がつらい…!医師に痛みの原因を聞きました

  • 2021.8.6
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天気が悪い日に「頭が痛いな」と感じる方は多いのではないでしょうか。頭痛の症状の原因などについて「埼玉みらいクリニック」の院長・岡本宗史先生に話を聞きました。

天気によって頭痛が起きるメカニズムを教えてください。

天候の変化によって、身体的または精神的な変化がもたらされることは以前から知られており、「気象病」と呼ばれてきました。その中でも、天気が乱れることで、頭痛、腰痛、古傷の痛みなどの悪化を伴うものを「天気痛」と呼びます。「天気痛」のメカニズムは、はっきりと解明されているわけではありませんが、発症には天候の変化の中でも特に気圧の変化が大きな原因と考えられています。耳の奥に、「内耳」と呼ばれる聴覚や平衡感覚に携わる器官がありますが、この内耳に気圧の変化を感受するセンター(気圧検出センサー)があると考えられています。「天気痛」を有する方は、この「気圧検出センサー」の感受性が高く、天気の乱れに伴うわずかな気圧変化にもセンサーが反応し、交感神経が興奮します。この交感神経の興奮が直接、疼痛に関わる知覚神経を刺激したり、または血管の収縮や筋肉の緊張をもたらしたりすることで痛みを誘発されると考えられています。

天気による頭痛と通常の頭痛(病気による症状)の見極め方を教えてください。

頭痛は細かく分類すると、190以上のサブタイプに分類されますが、脳血管障害(くも膜下出血、脳出血など)、脳腫瘍、感染症(髄膜炎、脳膿瘍など)、側頭動脈炎、緑内障発作などの二次性頭痛(他の病気に伴う頭痛)を除外することが大切になります。「突然の頭痛」「今までに経験したことの無いような頭痛」「いつもと異なる頭痛」「頻度と程度が増加していく頭痛」「精神・神経症状(まひ、発声不全など)を伴う頭痛」「高熱を伴う頭痛」などが二次性頭痛の特徴としてあります。万一、このような症状がある場合にはすぐに病院へ受診するようにして下さい。また二次性頭痛には入りませんが、片頭痛、三叉神経痛などの頭痛も天候の乱れに伴って悪化しやすいので、それぞれの頭痛の特徴を覚えておくことも大切です。

天気による頭痛対策を教えてください。

天気痛に対する治療法で確立されたものはありません。ただ、先述の通り、天候の乱れによる血管の収縮や筋肉の緊張が天気痛の原因となりうるため、肩こりなど有する方は普段から適宜マッサージ等行うことをおすすめします。1日30分程度、ウォーキングなど強い負担にならない活動を行ったり、温水・冷水のシャワーを浴び血行を促進したりすることも有効と思われます。ビタミンを豊富に含む食品や、新鮮でさまざまな種類の果物や野菜を使った健康的な食事を普段から摂取することも大切です。一方、血管収縮作用を持つ喫煙や過度の飲酒は日頃から控えるべきでしょう。(Medicinski pregled 2018 Volume 71, Issue 3-4, Pages: 131-135)また、ある報告(PLoS One. 2020 May 4;15(5))では、特に女性に関して感情的な気質(不安症、抑うつ気分、イライラ感など)が気象病に影響を与えている可能性が示唆されています。これから言えることは、普段から感情的なコントロールを整え健康的な生活を送り、ストレス等に影響を受けにくくしておくことが天気痛の予防につながるかもしれません。また注意点として、天気痛に限りませんが、多少の頭痛で安易に頭痛薬(特にアスピリン系)を使用するのは控えた方が賢明です。なぜなら、頭痛薬の使用頻度が増えることで、痛みを感知する神経の感受性を亢進させ(痛みに対して敏感になる)、その結果、軽度の痛みでも強い痛みとして感じたり、痛みを感じる回数が増えたりする危険性があるからです。

教えてくれたのは

「埼玉みらいクリニック」院長 岡本宗史先生

2011年度愛媛大学院医学部卒業、2021年東京大学医系大学院卒業、2020年に埼玉みらいクリニック開院。「内科」「皮膚科」「整形外科・リハビリ科」を中心に幅広い医療を提供。公式Twitterでも情報を発信中。

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