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50代ゴルファーのための「飛距離アップ」大作戦

  • 2021.8.3
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「思うように飛ばない」「けがや腰痛が心配」……そんな“50代あるある”に、天沼知恵子プロが明朗アドバイス! けがを予防しながらスキルアップし、長く楽しくゴルフを続けるために必要なポイントを学びましょう。

第1回は、「飛距離の出し方」です。

左から、戸上朋恵さん(ゴルフ歴約10年/平均スコア95)、天沼知恵子プロ、初心者の麻井由美さん(ゴルフ歴8か月/平均スコア120)

Q.以前に比べ、ドライバーの飛距離が落ちてきたような気がします。(戸上さん)

A.「おしりを使って飛ばす」が正解です!

戸上さんのスイングをチェックしたところ、スイング自体はキレイです。骨盤もちゃんと回っています。なのに「飛ばない」というお悩みですね。

より遠くへ飛ばしたいのであれば、「力をどこでためるか」が大事です。皆さんは飛ばしたいとき、どこに力をためていますか? 正解は“おしり”です!

多くのアマチュアゴルファーは、腕や肩など上半身の使い方ばかりを気にするあまり、下半身を上手に利用できていません。飛距離アップだけでなく、スイングの基本は下半身の使い方が重要なのです。力をためるポイントは“おしり”です。

50代ゴルファーのための「飛距離アップ」大作戦 画像①

イメージしてみてください。
10kgの米袋を抱えて、右から左に「よいしょっ!」と投げるとき、いったん右側に沈み込んで、反動を使って投げますよね。右足の裏で地面を蹴る力を利用するでしょう。いったん沈み込んで力をためてから投げる。おなかの力も抜けていませんね。その力のため方、使い方と同じです。

50代ゴルファーのための「飛距離アップ」大作戦 画像②

テークバックで体が上に伸び上がってしまう悪い例。

50代ゴルファーのための「飛距離アップ」大作戦 画像③

体が起き上がらずにテークバックした良い例。

ところが女性ゴルファーの中には体が柔らかく、飛ばそうと思ってテークバックで体が右上に伸び上がってしまう人がいます。インパクト後、フォロースルーでも上に伸び上がる。それではボールに力が伝わりません。

飛ばしたいのであれば、上ではなく、右のおしりに力をためて一気に吐き出しましょう。正しいショットをするためのおしりの使い方は、クラブを持たなくても体感できます。ぜひ自宅でやってみてください。

50代ゴルファーのための「飛距離アップ」大作戦 画像④

①スタンスをとって、足の付け根から曲げておしりを突き出し(両脚は伸びたまま)
②前傾を保ったまま、ひざがカックンとなるところでひざを軽く曲げる。
③おなかに力を入れ、両手を胸の前でクロスして右に回転。右に沈み込んで右のおしりに力をためる。
④今度は左のおしりにパワーを移す。頭の位置はそのまま! 左に乗ったらフィニッシュ。

③の動きのとき、右のおしりが張る感覚があればOK。しっかりバランスが取れていれば、誰かにポンと押されても動かない状態です。わかりにくい人は、その場で右膝を少し沈めて3回屈伸しましょう。右サイドに体重がのる感覚がわかるはずです。

50代ゴルファーのための「飛距離アップ」大作戦 画像⑤

また、壁を使うのもおすすめです。右のおしりで壁を押し、今度は左のおしりで壁を押してみましょう。左のおしりの勢いで、右足が一歩前に踏み出すくらい勢いがあるはずです。

おしりが使えるようになると、ヒップアップ効果も期待できます。おしりがキュッと引き締まり、ぐっと上がりますよ!

撮影/山代厚男 取材・文/大津恭子 取材協力/PGMゴルフアカデミー銀座

◆教えてくれたのは…

天沼知恵子プロ あまぬまちえこ/1975年生まれ。静岡県出身。LPGAレギュラーツアー6勝、2001年賞金ランク3位、空手2段。2011年競技中に「腰椎分離すべり症」を発症。大手術と過酷なリハビリを経て2012年より現役復帰。その経験を生かし、東京・麻布にトレーニングジム「IMPACT A BODY」を開設。ゴルファーに必要なトレーニング・体づくりを指導している。

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