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電話ボックスが金魚の水槽に! 奈良・郡山のレトロな商店街さんぽ

  • 2015.7.7
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奈良県大和郡山市は、日本の金魚三大産地。そんな金魚のまち・大和郡山のやなぎまち商店街で見つけた素敵なお店を紹介します。奈良市内から電車で15分、どこか懐かしくて居心地のいい町並みを訪れて、のんびりお散歩しませんか。

まずは、元ガソリンスタンドだったガレージにある「K COFFEE」へ。店先には金魚が泳ぐカラフルな電話ボックスがあり、人気を集めています。注文してから、写真を撮ったりガソリンスタンドの名残を眺めたりしながら思い思いに過ごしていると、コーヒーの芳ばしい香りがガレージを満たし、なんとも幸せな気持ちに。店主が自家焙煎したての新鮮な豆を挽いて、ハンドドリップで淹れてくれます。酸味と苦みのバランスがよく、あとくちが甘くてブラックでも飲みやすい豆が多いです。夏場はすっきりとしたあとくちのアイスコーヒーが人気です。

昼になると、地元の人や子どもたちが集まり、ガレージはだんだん賑やかになってきます。常連さんは「商店街の片隅に、おいしいコーヒーが手軽に飲める場所ができてうれしい」と話していました。こちらの場所は、奈良の芸術祭「はならぁと」の会場だったそう。金魚が泳ぐ電話ボックスもそのときに設置されたものだそうで、縁あって店主がここでコーヒースタンドをはじめてから金魚が泳ぐ電話ボックスを水槽として常設にしたところ、口コミで広がり、各地から人が集まるようになりました。

悠々と泳ぐ金魚ときらめく泡が涼しげで、暑くなるこれからの時期に目を楽しませてくれそうです。浴衣を着て、のんびり涼みながら昼下がりを過ごすのもおすすめです。

○K COFFEE(ケーコーヒー)

[所]奈良県大和郡山市柳4-46

[TEL]090-6986-3255

[時間]10:00~17:00

[休]木曜

[アクセス]近鉄橿原線近鉄郡山駅徒歩10分、またはJR関西本線郡山駅から徒歩15分

[HP]http://kcoffee.jp/

まちのセレクト本屋さん「とほん」で本との一期一会を楽しみます

「K COFFEE」と同じく、やなぎまち商店街にある本屋さん「とほん」には、新刊、古本の両方が並びます。雑貨やCDなどもあり、とても入りやすい雰囲気でいろんな年代の人で賑わっていました。

棚を見ると、小説をはじめエッセイや働き方、自然など、ゆるやかな分類分けがされています。4坪と小さな空間ですが、本の顔がよく見える並びで、これまでに手にとらなかったようなジャンルの本もつい眺めてしまい、時間を忘れます。大和郡山ならではの金魚コーナーや金魚グッズなどがあるほか、雑貨や店主おすすめのCD、小さな本・リトルプレスなども豊富で新たな出会いにワクワク。金魚番付が記された「とほん」オリジナルのエコトートバッグも素敵です。

店の名の由来をたずねると“○○+本(とほん)”という意味があるそうです。人と本、町と本、暮らしと本、コーヒーと本……、本を通じて、いろいろなことに繋がっていけたらと名づけられました。ひとたび本を開けると、新しい世界へ旅できる幸せ。紙の匂いを感じながら作者と交流するようにページを繰る本、新しいことをはじめたくなったら手にとる本……。そのときどきの気持ちにあわせて、ゆっくり本を選べる空間です。旅先で読む本を探しに、おでかけしてみてくださいね。

○とほん

[所]奈良県大和郡山市柳4-28

[TEL]080-8344-7676

[時間]11:00~17:00

[休]木曜、祝日

[アクセス]近鉄橿原線近鉄郡山駅徒歩10分、またはJR関西本線郡山駅から徒歩15分

[HP]http://www.to-hon.com/

通称「猫窓」で目を細めてまどろむ猫にほっこり

やなぎまち商店街に流れるアナウンスのイントネーションは独特です。朗らかでやわらかい関西弁をバックミュージックに、レトロな通りを近鉄郡山駅に向かって歩いていると窓際に猫を発見。多いときには5匹の猫が折り重なるように寝ています。通称「猫窓」。運が良ければ、窓越しに目を細めてのんびりくつろぐ猫が見られます。窓に貼られた虫のイラストのテープもなんともかわいらしくて和みます。

奈良市内から電車で約15分。スローでやさしい気持ちになる、やなぎまち商店街へ、ひと足のばしておでかけしてみてくださいね。

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