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宇宙を楽しむコミュニティ「そらビ」誕生記念イベント参加レポ。

  • 2021.8.1
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7月20日にAmazonのCEO、ジェフ・ベゾスさんが宇宙旅行に成功したばかり。日本でも昨年12月「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」から帰還、宇宙のガイドブックが人気を集めるなど、宇宙が注目を集めています。そんな中6月に誕生したのが宇宙を楽しむコミュニティ「そらビ」です。7月11日に開催されたそらび誕生記念イベントに潜入してきましたので、その様子をご紹介します!

宇宙をみんなで楽しむコミュニティ「そらビ」とは?

子供の頃から宇宙が大好きだったという榎本麗美さん(左)と中島由美さん(右)。(野崎撮影)

今回誕生した「そらビ」は"宇宙を身近に、日常に。"をコンセプトとした宇宙を気軽に楽しむコミュニティです。共同代表として「そらビ」を立ち上げたのは、宇宙キャスターの榎本麗美さんとJAXA新事業促進部でプロデューサーとして活躍する中島由美さんのおふたりです。

宇宙を気軽に楽しむってどんな風に?と疑問に思ったら、もう参加資格あり。「そらビ」は星を見るのが好き、アニメや映画をみて宇宙に興味を持ったという人が気軽に参加できるコミュニティなんです。「そらビ」という名前も「毎日が宇宙(そら)の日」から「宇宙日」。響きが「あそび」にも似ていて、「あそび」のように楽しむという意味合いも含まれています。

宇宙飛行士の山崎直子さんがビデオメッセージで登場。

「そらビ」誕生記念イベントには、宇宙が好きな親子20名が招待されたほか、オンラインでもたくさんの人が参加しました。「そらビ」のアドバイザーを務める宇宙飛行士の山崎直子さんからは「宇宙はまだまだわからないことだらけで、だからこそおもしろくてワクワクする。その気持ちを共有することでもっと大きくなると思います」とビデオメッセージが届きました。

月や火星にたくさんの人が居住する未来はもうすぐ。

JAXA人事部長岩本裕之さん。
第5期宇宙飛行士選抜ファイナリストの内山崇さん。
はやぶさ2プロジェクトマネジャー津田雄一さん。

イベントに登壇したのは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から人事部長の岩本裕之さん、13年前の第5期宇宙飛行士選抜でファイナリストになった内山崇さん、はやぶさ2のプロジェクトマネジャー、津田雄一さんという豪華なメンバー。岩本さんの「2040年には月や火星に1000人ほどの人が住んでいることを想定している」というお話に宇宙がいよいよ身近になろうとしているのを感じます。

まずは3つの部活がスタート!もっと身近になる宇宙。

「そらビ」ではイベントや情報発信のほか、3つの部活動が始まります。その3つの部活とは、宇宙飛行士部、宇宙報道部、宇宙カルチャー部というものです。

内山さんが考える宇宙飛行士に必要な8つ資質を展開したマンダラチャート。

誕生記念イベント当日は、未来の宇宙飛行士輩出を目標にする「宇宙飛行士部 レッスン0」が行われました。

まず宇宙飛行士部顧問を務める内山崇さんが、ご自身が考える宇宙飛行士に必要な8つ資質をマンダラチャートで披露。その資質とは、専門性、オペレーションスキル、言語スキル、チームスキル、精神力、 健康・体力、人間性、そして発信力だと内山さん。どれもあらゆる仕事で役立ちそうなことばかりです。

参加者もマンダラチャートワークに挑戦!

参加者の皆さんもオンラインで小さなマンダラチャートの作成に挑戦。いくつか会場スクリーンで見てみると、個性の尊重や多様性というキーワードが飛び出していました。これからの宇宙飛行士に求められる資質は一層幅広いものになりそうだと登壇者の皆さんも納得の様子でした。

宇宙飛行士部では8月から月に1回11回に渡って有料のレッスンが行われます。今年は13年ぶりにJAXAで宇宙飛行士の募集されることが決まっていて、その宇宙飛行士選抜の内容が反映されることになっています。こちらは、かなり本気度の高い内容になりそうです。

津田さんははや2くんマスコットで紙芝居に参加。

次に行われたのが「はやぶさ2大冒険の奇跡と最新情報 produced by 宇宙報道部」と題したはやぶさ2プロジェクトマネージャーの津田さんへのインタビューです。2020年12月、はやぶさ2が地球から3億キロ彼方にある小惑星リュウグウの砂などが入ったカプセルを地球に帰還させたことは、ロマンと希望を感じるニュースとして記憶している人も多いでしょう。

はやぶさ2が持ち帰った小惑星リュウグウのかけらの写真が披露されました。

オーストラリアに着陸したカプセルの中に入っていたリュウグウの砂は5.4グラム。これは予想以上の成果だったそう。現在、国内の研究機関で砂を分析していますが、60%は今より分析技術が進んだ未来に託すために残されているとのことです。

はやぶさ2は、小惑星に穴をあけたり、2地点に着陸したりと、9つの世界初を達成。現在も次の目的地に向かって今も宇宙での飛行を続けています。プロジェクトメンバーの皆さんの努力とロマンが詰まったプロジェクトが今も着々と進行しているお話には、胸が熱くなりました。

宇宙報道部では今後の活動としてメンバーによる記事の執筆やYouTube動画の配信が予定されています。キャスターとして豊富なキャリアを持つ榎本麗美さんが顧問で、8月から本格始動の予定です。

3つの部活のうち、もっともハードルの低い宇宙活動と銘打っているのが宇宙カルチャー部。「宇宙x〇〇」で考えられる企画をメンバーが出し合って活動が行われるそうです。宇宙カルチャー部の活動は9月からスタートするそうなので、宇宙に魅力を感じている人は、ぜひチェックを。

同じものが好きな仲間の存在が宇宙をより身近に。

津田さんと内山さんは大学の同期。

ところで、今回登場した津田さんと内山さん、そして宇宙飛行士として活躍中の大西卓哉さんの3人は大学時代からの同期。津田さんが大西さんにノートを貸したなど大学時代のエピソードのほか、宇宙の仕事を始めてからも活躍する仲間の存在が刺激になったと津田さんは話してくださいました。

「そらビ」では、メンバーの交流にも力を入れていくとのこと。ほんの少し星や宇宙、ロケットに興味があって「そらビ」に参加したら、将来仲間が宇宙飛行士になったり、宇宙開発で大きな役割を果たしたりというワクワクする展開が現実になるのかもしれません。

「そらビ」誕生記念イベントでは、会場で参加していた子どもたち、そして大人も終始宇宙の話に目を輝かせていました。同じように宇宙にワクワクを感じる気持ちがあれば、「そらビ」のコミュニティで同じ気持ちを共有できる仲間が見つかるかもしれませんね。

「そらビ」
公式サイト

photo : MEGUMI

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