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栄養士が指南する、ダイエットのサポートに役立つ飲み物12

  • 2021.7.31
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もしあなたがダイエットに挑んでいるなら、野菜や果物、全粒穀物、豆類、低脂肪のタンパク質を多く摂り、加工食品や糖分の多い食品を控える……など、おそらく食べ物に気を配っているはず。

しかし、食べ物と同じく飲み物にも配慮することが大切。では、減量をサポートする飲み物とは何なのだろうか?

登栄養士であり、公認パーソナルトレーナーでもあるギャビー・ベルコフさんは、「簡単に言うと“減量”とは、摂取したカロリーよりも多くのカロリーを消費することです。食べ物からのカロリーを最大にするためには、飲み物から摂取するカロリーを最小にしなくてはなりません」と語る。

そのため、ベルコフさんは飲み物にも気を配ることが大切だと語る。炭酸飲料やアルコールなどは「エンプティ・カロリー」とも呼ばれ、カロリーや糖分はあっても、体に役立つ栄養素はほとんど含まれていない。

いっぽうで心配なのは、こうした飲み物に含まれる糖分が、血糖値の上昇と下降を引き起こし、ジェットコースターのように糖分への欲求を高めてしまうことだという。

また、人工甘味料にも少々リスキーとなりうる。人工甘味料を日常的に摂取している人は、糖分を欲する傾向が強くなり、健康的な食生活を送るのが難しくなる可能性があるそう。さらに、ほとんどの飲み物には食物繊維が含まれていないため、食事のように満腹感を得ることができない。つまり、カロリーの高い飲料を飲みすぎると、せっかくのダイエットも台無しになってしまうというわけ。

しかし、低カロリーでありながら、健康にいい飲み物ももちろん存在する。減量に効果的な、栄養士おすすめの12のドリンクをここにお届け。

Women's Health

つまらないと思った人もいるかもしれないが、ベルコフさんによると、水は実際減量に不可欠な飲料なのだそう。

「水分を補給することは、ダイエットはもちろん、健康にとってもカギとなります。水は、代謝、循環、エネルギー、消化など、体のあらゆる機能に必要です」「空腹感と喉の渇きの信号を混乱させるのは簡単だと聞いたことがある人もいると思いますが、それは本当です。空腹を感じていても、実は“喉が渇いているだけ”ということもあるのです」とベルコフさん。

彼女はさらに、自分の食欲を正しく判断するために、食事の前にコップ1杯の水を飲むことを勧めている。1日に最低コップ8杯(約1.9リットル)を目安に、運動量が多い人や汗をたくさんかく人は、さらに多めに飲むようにしよう。冷蔵庫にある果物をスライスして加えれば、飽きずに飲むことができる。

緑茶

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無糖の緑茶はカロリーを含まず、代謝を促進する効果もあることが研究で示されている。ベルコフさんは「緑茶には、カフェインと、脂肪の燃焼をサポートする抗酸化物質であるカテキンが含まれているためです」と説明する。

しかし、痩せるためにはカロリー不足になる必要があるため、カテキンを含む飲料だけで、代謝率を大幅に上げることはできないという点は覚えておきたい。

スムージー

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「スムージーは、正しい方法で摂取すればダイエットに最適ですが、食事やおやつ代わりにするには、十分な量を摂取しなければなりません。また、固形物ほどの満腹感は得られないため、果物や糖分を摂取しすぎないように気をつけましょう」とベルコフさんは説明する。

ちなみに、タンパク質や食物繊維、不飽和脂肪酸、ビタミン、ミネラルを豊富に含む、バランスのとれたベルコフさん考案のおすすめレシピはこちら。

・20グラム以上のプロテイン(プロテインパウダーまたは脂肪0%のギリシャヨーグルト)・1〜2個の果物(バナナ、ベリー類など)・ほうれん草ひと掴みまたはその他の葉物野菜・1食分の不飽和脂肪(ナッツバター大さじ1~2、アボカド1/4個、チアシード大さじ1など)・1カップの水またはノンデイリー(非乳製品)のミルクやスキムミルク

ハーブティー

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「仕事の休憩時間に、ハーブティーを愛飲している人も多くいますよね」とベルコフさん。ハーブティーは、種類によってさまざまな効果が期待できる。例えば、ラベンダーやカモミールはリラックス効果が、ペパーミントは消化を助ける効果がある。さらに、低カロリーで水分補給ができるという特典もついてくる。

グリーンジュース(青汁)

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グリーンジュースには、ビタミンやミネラル、抗酸化物質がたっぷり含まれているが、野菜を丸ごと食べる時ほどの食物繊維は含まれていないので、どんなジュースを飲むか、種類に注意する必要があるとベルコフさん。

とはいえダイエット中は、グリーンジュースはリフレッシュできて水分補給もできる。ベルコフさんは「グリーンジュースを選ぶときは、野菜だけのものか、りんごなどの果物が1種類だけ入っているものを選ぶようにしましょう。果物がたくさん入っているものは、糖分やカロリーが高く、後でもっと糖分が欲しくなってしまうこともあります」と話す。

コーヒー

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ベルコフさんいわく、コーヒーはダイエット時に最適な飲み物なのだそう。「ブラックコーヒーはカロリーがほぼないので減量に理想的ですし、カフェインは代謝を少し促してくれます」(ただしカフェインによる代謝の促進は、体重を減らすほどのものではないので要注意)

「コーヒーや紅茶は、砂糖やクリーム、ミルクをたっぷり加えてしまうと高カロリーになるので、注意が必要です」とベルコフさん(フレーバー付きのフラペチーノやラテを想像してみて)。

コーヒーに砂糖やクリーム、ミルクを入れて飲むこと自体は問題ないが、砂糖の代わりにステビアやモンクフルーツなどの植物性の甘味料を使うと、血糖値を上げないのでおすすめだとベルコフさんは言う。そして、加えるミルクやクリームはなるべく少量にとどめること、水を飲むことも忘れないこと。一日中コーヒーを飲んでいると、水を飲むのを忘れてしまうことがあるため。

アップルサイダービネガー(リンゴ酢)ドリンク

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少しばかり鼻にツンとくるが、リンゴ酢をダイエットに取り入れている人も多い。「リンゴ酢は、血糖値の調整や満腹感を高めることで体重管理に役立つなど、多くの健康効果があると言われています」と説明するのは、NY在住の登録栄養士であるマリッサ・メシュラムさん。

また、ろ過されていないタイプのもの(濁っているもの)には、免疫や腸の健康に役立つプロバイオティクス(善玉菌)が含まれているので、こちらもマリッサさんはおすすめしている。

ダイエットには、リンゴ酢を水やスパークリングウォーターで割ったものがぴったりだが、それだと刺激が強すぎると感じる人は、市販のリンゴ酢飲料を試してみてもいい。ただし、砂糖や人工甘味料が添加されていないものを選ぶようにしよう。

ナッツミルク

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ベルコフさんは、「ナッツミルクは非常にカロリーが低く、種類によっては鉄分、ビタミンE、抗酸化物質などを豊富に含んでいます」と語る。栄養分が強化されているものであれば、カルシウムやビタミンDも摂取できるそう。

さらにナッツミルクはラクトースフリー、グルテンフリー、ヴィーガンにも対応しているので、これらを気にしている人にはぴったりの飲み物。ベルコフさん一番のおすすめは、無糖のもの。

ココナッツウォーター

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リゾート地のビーチでフレッシュなココナッツウォーターを飲むのは最高だけれど、実際には市販のパック入りのものを飲んでいる人が大半かも。それでももちろん、同様にリフレッシュできる。

ココナッツウォーターには電解質(イオン)がたっぷり含まれているので、水分補給にはもってこい。メシュラムさんは、「ビタミンCやマグネシウム、マンガン、カリウムが含まれています」と言う。

これらのビタミンやミネラルは、免疫力や皮膚のコラーゲン生成に関与し(ビタミンC)、血圧を管理し(カリウム)、病気に対抗する抗酸化物質を提供(マンガン)してくれる。ただし、ココナッツウォーターには若干の糖分が含まれているため、普通の水も摂取し、バランスをとるように心がけたい。

コンブチャ

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メシュラムさんによると、「コンブチャは発酵させたお茶のことです。発酵の過程で、健康を促進するプロバイオティクスが生成され、茶葉から出る抗酸化物質も含まれています」。

ただし、市販のコンブチャには砂糖が含まれているので、ラベルをよく読み、1本あたりの糖分が15g以下のものを購入するのがおすすめだそう。

ジンジャーティー

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ジンジャーティーも、減量をサポートするお茶のひとつ。「ショウガは、胃の不調、特に吐き気を和らげ、ガスや膨満感を抑えることで知られています」とメシュラムさん。

カロリーがほとんどないため、減量中のドリンクのローテーションにも加えることができる。ランチ後は、糖分の多いコーヒーを買いに行くかわりにジンジャーティーを飲んでみるのもいいかも。

プロテインシェイク

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ベルコフさんは、減量のためには、体重1ポンド(約450グラム)につき少なくとも1グラムのタンパク質を摂取することを推奨している。1日にそれだけの量を摂取するのは少々大変だが、プロテインシェイクを取り入れれば達成しやすい(または、タンパク質の摂取量が不足している場合は、少なくとも接種量を増やしたいところ)。

ベルコフさんは、20グラムのタンパク質を含むプロテインパウダーを、水やノンデイリーミルク、スキムミルクまたは低脂肪乳などと混ぜて作るドリンクを推奨している。既製のプロテインシェイクでも問題ないが、飲む前にカロリーや糖分の確認をお忘れなく。

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

Photos: Getty Images Translation: Masayo Fukaya From Women's Health

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