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50代の娘が選ぶ母の服。おしゃれすぎる86歳、角野栄子スタイルの「コツ」教えます!

  • 2021.7.29
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『魔女の宅急便』の著者で童話作家の角野栄子さん。86歳にして赤やピンク、グリーンなどパッと目をひく色の服を着こなし、おおぶりのアクセサリーやカラフルなメガネを合わせている。どんなスタイリストがついているのかしら...?と思ったら、実の娘さんだった。

角野さんは、80歳を過ぎたころ、突然「毎日のお洋服を考えるのが面倒になっちゃった」と言い始めたという。そこで娘のくぼしまりおさんは、毎日母の洋服のコーディネートをすることに。くぼしまさんは50代。作家・アーティストとして活躍している。

「こんな年の取り方をしたい」と周りが憧れるような、角野栄子スタイルはこうして生まれた。くぼしまりおさんの『50代になった娘が選ぶ母のお洋服 魔法のクローゼット』では、その事例がオールカラーのイラストと写真とともに、大公開されている。

80代の母の体や気持ちに寄り添い、未来の自分を重ね合わせてスタイリングしているというくぼしまさん。ポイントは、楽ちんであること、動きやすいこと、カラフルであること、の3つだ。

パリっとした服も素敵だけれど、着心地がよくないと長時間身につけているのは疲れる。動きにくい服は外出が面倒に。また、シニア向けの既製服はどうしても、落ち着いた色や地味なデザインが多く、毎日の洋服選びが「作業」になってしまいがち。そこでくぼしまさんは、上記の3つを基準に、母が着ていて楽しく笑顔になるような服選びを心がけているという。

気持ちがふわっと明るくなるような色の組み合わせや、安全で動きやすい機能的なデザイン。おしゃれで可愛くて、前向きになれるようなファッションは、ちょっとしたコツを掴めば誰にでもマネできる。

例えば、

「白ワンピースはレフ板。光で気になる顔のシミやシワを飛ばしてくれる」
「赤やオレンジを身に着けるだけでオシャレに見える。シニア世代はおトク!」
「老けて見えがちな茶色やグレーも、素敵に着こなす方法はある」

などなど、母と娘で一緒に実践すれば、毎日の生活がもっと楽しくなること間違いなしだ。

角野さんはワンピーススタイルがとてもよく似合う。選び方の「コツ」は、首回りがある程度詰まった丸首タイプで、二の腕の回りがゆったりしていること。やせて見える首をさりげなく隠し、腕の動きやすさを確保するためだ。また、ひざは年齢が表れやすいので、着丈はひざ下7~10㎝が基本。カラフルな服には、同系色のカーディガンや靴下を合わせて。違う色を合わせるよりも、センス良くまとまる。

角野さんのウェブサイトには、赤をバックにオレンジやピンク、黄緑、青などカラフルな服を着たご本人の笑顔の写真がずらりと並んでいる。真っ赤なフレームのサングラスや、ターコイズブルーの靴下などの小物、グリーンのロングカーディガンと同系色のバッグ、メガネをコーディネートしたスタイルなど、どれもカラフルで、角野さんがおしゃれを全力で楽しむ様子が伝わってくる。

目次は下記の通りである。

はじめに
STEP1 ワンピースが好き!
ワンピースは魔法のアイテム
プリントのワンピース
STEP2 おうちで楽ちん
おうちにいる時間が愛しく、豊かになる
大活躍! エプロンドレス
STEP3 小物の魔法
笑顔をもたらす小物の選び方
リモートに映える洋服選び
角野栄子のワンピース設計図

大人になった娘と母とで一緒に楽しめるファッションブックは、ありそうでなかった一冊。角野さんとくぼしまさんの素敵な関係をお手本に、今あるお洋服にとっておきの魔法をかけよう。

■くぼしまりおさんプロフィール

1966年、東京に生まれる。文化学院美術科卒業。子供の本の創作や翻訳に意欲的に取り組み、またイラストレーターとしても活躍している。挿絵の仕事に『おねちゃんはドキドキ一年生』(講談社)、絵本に『あかちゃんからのおくりもの』著作に『ブンダバー』シリーズ、『ブンダバーとなかまたち』シリーズ。訳書に『チビねずくんのながーいよる』『チビねずくんのあつーいいちにち』『チビねずくんのクリスマス』『サリー、山へいく』『サリー、海へいく』(以上・ポプラ社)などがある。

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