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インテリアスタイリスト・岡本真由美「天高空間に大きな家具を」|クリエイターたちの快適空間に潜入 vol.3

  • 2021.7.27
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ファッションやアートなど、さまざまな分野の表現者たちが作りあげたプライベートルームを拝見。もの選びの基準、色彩へのアプローチ、スペースの捉え方。それぞれが追求する“居心地のよさ”とは?

天高空間に大きな家具を

岡本真由美
インテリアスタイリスト

探していたのはズバリ、〝広い家〟と岡本真由美さん。

理想を求めて、約20軒の物件を内見した末、出合ったのはリビング&ダイニングだけで57平米もあるマンション。しかも、天井高は5m。抜けるような開放感が気に入ったという。

「ふだんは車移動が基本。仕事場を兼ねるために、駅近よりも広さを重視しました。他の物件はどんなに広くてもリビングが35平米ぐらい。ここが断トツでした。それまでの住まいに比べて2倍以上になったので、家具も新しくしたんです」

こだわったのはサイズ感。インテリアをコンパクトにまとめてしまうとバランスがとりづらくなるので、大きなソファやテーブル、背の高い植物や鏡を意識して選んだ。高さに余裕があるので大型家具を置いても圧迫感を感じず、すっきりした印象に。

とはいえ仕事柄、雑貨など物は多い。室内がモノであふれかえらないコツを尋ねると潔い答えが。

「ひと部屋を物置専用にしています。その分リビングに出すモノの量を決めておく。そうすると、ごちゃごちゃせず、気持ちよく過ごせるのかなと思います」

仕事の資料を収納する棚は〈イケア〉で購入。小物を置いている白の四角いオブジェは、スイッチを入れると明かりが点く。学芸大学にある「YOU ARE WELCOME」で見つけた。

撮影小道具として仕事で使うこともあるため、花器はたくさん持っている。右は日本人アーティスト、MATKAのフラワーベース。インテリアショップ以外のサイトで検索して探し出すことも。

〈エスニクラフト〉のテーブルは天板が1.5mとゆったりしたサイズ。資料を広げて打ち合わせもしやすい。シャルロット・ペリアンのサイドチェアやアンティークショップで見つけたこだわりの椅子が並ぶ。

高さ5mの天井まで続く窓は迫力満点。窓際にはイサムノグチの[アカリ]が。「天井が高くてつり下げ照明がつけられない分、フロアランプを置いて楽しんでいます」

〈カリモクニュースタンダード〉のエレファントソファーは、L字型で丸みを帯びたフォルム。「カバーを張り替えることを前提にしているので、海外製よりもファブリックが入手しやすい国内メーカーから探しました」。TV横の巨大ミラーはBUYMAを使って韓国から。

リビングの奥にベッドルーム。

GINZA2021年7月号掲載

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