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【相席スタート・山﨑ケイ連載 vol.10】「婚活は減点方式になりがち。幸せを掴みたいなら〝審査員にならないこと!〟」

  • 2021.7.26
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お笑いコンビとして活躍する傍ら、『ちょうどいいブスのススメ』(主婦の 友社)をはじめとした恋愛にまつわるエッセイを多数執筆。「自分のことを〝ちょうどいい〟ブスと仮定してみる」という、衝撃の恋愛メソッドで話題となった、山﨑ケイが昨年ついに結婚を発表! これまで多くの恋愛テクについて語ってきたケイが、本連載で は、そこから少し踏み込んで、「〝ちょうどいい〟婚活とは?」そしてその先にある、「〝ちょうどいい〟結婚のカタチって?」といった女性の悩みに挑みます!

婚活で相手を見極める〝審査員〟になっていませんか?

前回は〝恋愛市場においての自分を客観視するべき〟というテーマでしたが、今回は、 私の考える婚活における注意点を書かせていただきます。

みなさん、婚活アプリや結婚相談所で知り合った男性と、初めて実際に会うとしたら、 どんなところを観察していますか?

もちろん、第一印象ではまず容姿が目に入りますよね。顔、髪、体型などは真っ先に目に飛び込んでくるものですから、外見の印象からスタートするのは当たり前です。そしてそこで、好みのタイプかどうかを瞬時に判断し、人によっては点数をつけるでしょう。

たとえば見た目の好みが30点だったとします。まあべつに50点でも90点でもいいんですが、問題はその次から。

相手が自分の結婚相手にふさわしいかどうかを見定める、審査員になっちゃっていませんか?

自由恋愛や自然な出会いとは違い、婚活の場合は何が何でもゴールは〝結婚〟です。そして結婚相手とは、一生を添い遂げる覚悟でいるため、この段階から相手をしっかりとチェックしておきたくなるのはわかります。でも、おそらく第一印象の点数から、そのあとは下がっていく一方、というパターンが多いのではないでしょうか。

と言うのも、意識せずともお互いが審査員になってマイナスポイントを探し、減点方式を取っているから。

これまで婚活パーティーのMCを何度かしたことがあるのですが、そのときに必ずいるのが「今回はいい出会いはない!」と早めに諦めて食に走ったり、同性同士で固まって話してしまったり・・・という方々。

ついさっきまで「ステキな人がいたらいいな♡」だったはずなのに。

婚活は減点方式になりがち!

そもそも婚活パーティーでは、ひとり1分なんて時間を限られて次々と相手をチェンジしていかなくてはならない特性があります。

その中で、自分の心の中にあるチェックリストに照らし合わせて、ひたすら減点だけしていても、その人の良さなんて見えてくるわけがないんです。

たとえば婚活中の女友達の話ですが、結婚相談所の人から、勧められたお相手の写真を見せてもらったときの第一印象は、

「わっ・・・結構おじさん。」

そして、この人との恋愛は考えられない・・・!と思ったそうです。

婚活において、写真を見ただけでも点数をつけたり、もしかしたら減点したり、恋愛はできないと結論づけてしまっていることもあるでしょう。

でも、ちょっと待って!もしかしたらその男性は、婚活市場でのパッと見は〝結構おじさん〟かもしれないけど、会社にいるときは部下からは慕われ、バリバリ仕事をこなす素敵な人かもしれないですよね? 日常のいろんなシーンでその人の姿を見てみたら、好きになる可能性はあると思うんです。

だから、婚活パーティーやマッチングした相手とデートをするときには、外見にいくら興味がなくても、0点スタートでも、少なからず一緒にいられる限られた時間の中で、なるべく相手のことを知ろうとしてみてください。

採点は家に帰って1人でもできることです。だったら相手が目の前にいるときにしかできないことをした方が絶対に良いと思うんです。

たとえば第一印象が「超おじさん!」とか、「超太ってる!」だったとしても、話してみたら〝外見以外はすべてタイプの人〟かもしれないし、大地主かもしれない。だから、その可能性に賭けてみて何か損はある?と私は言いたい(笑)。

一瞬ですべてをあきらめないこと。それに、相手を知ろうと努力すればそれが相手にも伝わり、自分の好感度は必ず上がります。どうせ断るにしても、相手が自分のことを好きになってくれて、向こうから「次も会いたいと申し込んでいます」の状態で、丁重にお断りする方が自信もつきますよね。それがまた次につながると思うんです。婚活では、そのときできることを全力でやることが大事だと思います!

実は大穴!イケメンを探すならオタクを追え♡

イケメン率が高く、一途になれるオタクはもしかしたら婚活の有力候補に!?

実はオタクって、隠れイケメンが多くないですか?そもそも女子って、自分のことをカッコ良いと思っていないイケメンが結構好きだと思うんです。

まさにそういう女ゴコロをくすぐるニッチな層が〝オタク〟なんじゃないかな、って。髪を切って眉を整えて、清潔感のある服に着替えさせただけで、めちゃくちゃイケてる感じになっちゃう男子、オタクの世界には転がっていると思うんですけどね。

美容師さんのSNSとかでたまに話題になる、めちゃくちゃ変身するタイプの男の子っているじゃないですか?あんなミラクルが、もしかしたらオタクには起こる確率が高いのかもしれませんよ。

以前、オタクの人たちに特化した婚活イベントの仕事をいただいたことがあり、そのときに知ったのが、オタクには実は高学歴が多く、しかも研究職など、安定していて収入もそこそこ高い人が想像以上にいた、という事実!

考えてみれば、仕事もオタ活のようにまじめにまっすぐに取り組んでいれば、それなりに成果が出るし、もしかしたら出世が早い人もいるかもしれません。

そしてひとことで〝オタク〟といっても今は色んなものにハマっている人たちがいて、その沼の深さもそれぞれではありますが、共通する部分としては、

  • 一つのことをつきつめる熱意がある
  • 情報収集能力が高い
  • 人からどう思われるかより、自分がどうしたいか、という芯がある

ということがあると思います。

これ、恋愛に置き換えてみてください。たとえば・・・

  • ひとりの女性にまっしぐらの熱意がる
  • デートや結婚式を決めるときなどの情報収集能力が神!
  • 誰になんと岩言われようが、君を幸せにする!

めちゃくちゃ素敵男子じゃないですか?だから、見た目だけで判断して、除外してしまうのはとてももったいない話なんです。

さっきの〝結構おじさん・・・〟もそうですけど、プロフィールに〝趣味「鉄道」〟と書いてあったら、オタクっぽいのかな・・・とマイナスに思ってしまうかもしれないけれど、

「旅行に行きたいんだけど、景色がキレイに見える電車ない?」

という会話から盛り上がってみたら、見直した!なんてありそうな話。

だからみなさん、出会いの第一印象がたとえ30点でも、そこからその人を知る努力を少しでいいからしてみてください。それが、出会いの可能性を広げる方法であり、本当の婚活というものなのではないでしょうか。

■次回は『30後半女子が〝可愛い!〟〝若い!〟とモテはやされる場所とは・・・?』(仮)をお届けする予定です。

Profile

山﨑ケイ

やまざき・けい 1982年 6月13日生まれ、千葉県出身。吉本興業に所属するお笑い芸人で、山添寛と 2013年に〝相席スタート〟を結成。2016年には『M-1グランプリ』のファイナリストになる。ネタでもある〝ちょうどいいブス〟目線で書いた著書『ちょうどいいブスのススメ』(主婦の友社)などがある。

イラスト/サヲリブラウン、取材・構成/若山あや

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