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アイスバー×プール、浮き輪×錠剤!組み合わせがおもしろい夏イラストが話題

  • 2021.7.23
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「夏へ飛び込め」と題された1枚のイラスト。アイスバーの形をしたプールに飛び込んでみれば、「あたり」の文字が。アイスバーとプールの組み合わせが秀逸なイラストには、「発想がすてき」「爽やか!」とTwitterで反響が集まった。イラストを手掛けたのはなつやさん(@color_isnothing)。複数のモチーフを組み合わせて“夏”を描くなつやさんに、その発想の源やこだわりについて聞いた。

【画像】ランプが果物や野菜になった、おいしそうな信号機イラスト

「夏へ飛び込め」。飛び込んだ先には「あたり」の文字が
「夏へ飛び込め」。飛び込んだ先には「あたり」の文字が

日常生活にあるかわいいもの、きれいなものから着想を得る

なつやさんのイラストの特徴は、アイスバーとプールというように、一見何の関わりもないもの同士を組み合わせていること。今までで一番反響が大きかった作品は「用法、容量、暑さに気をつけて夏をお楽しみください。」と題された錠剤のイラストだという。錠剤シートの中に入っているのは浮き輪、スイカ、ラムネ…と夏に欠かせないものたち。口に含んだら夏の思い出が一気に蘇りそうだ。どういったところからこの着想を得ているのだろうか?

反響が大きかった「用法、容量、暑さに気をつけて夏をお楽しみください。」。薬の用量が「72mg」と“夏”の語呂合わせになっている
反響が大きかった「用法、容量、暑さに気をつけて夏をお楽しみください。」。薬の用量が「72mg」と“夏”の語呂合わせになっている

「かわいい形のラムネのお菓子を見た時に思い付きました。普段からかわいいものや、きれいなものを探すことが好きで、例えば食品売り場でかわいい形のゼリーなどのお菓子を眺めたりして、そういったものから着想を得ています。家で飼っている犬(茶色くて長くて世界一かわいい小さな子です)をなでている時や、お風呂に入っている時に『こういう発想で絵を描きたい』と思い付いたりもしますね」

背景をターコイズブルーで統一しているのも特徴だ。これには「イラストに統一感をもたせるため」と「透け感とハイライトの両方を目立たせるため」の2つの理由があるという。また、「触ったら絶対にひんやりする!と見た人全員に思わせたい!という気持ちで描いています」とのこと。その言葉通り、夏の暑さと涼しさの両方を感じられる作品になっている。

「夏×アイス×ハーバリウム」
「夏×アイス×ハーバリウム」

「私は絵描きですが、ミュージシャンの方々から影響を受けています。まずは、小学校の時に出会った椎名もたさんの曲です。初めて聴いたのが『アストロノーツ』だったのですが、訳も分からないまま涙があふれてきたのを覚えています。海に行くと、必ずもたさんの曲を思い出します。そして『カムパネルラ』が印象的なsasakure.UKさんです。ピコピコとした軽快なリズムなのに切なくなる歌詞と不思議な曲調は、最高と言わずして何と表せばよいのでしょうか。私の絵の温度感は彼らの音楽からの影響が大きいです。グラスに跳ねる氷のような、冷たく輝くものを表現したかったんです」

美術大学進学を目指して勉強中。自分の見たい世界を拓きたい

現在、なつやさんは美術大学進学を目指して猛勉強中。

「Twitterのプロフィールに“受験生”と書いているので、高校生だと思われているフォロワーさんもいらっしゃると思うのですが、実は2019年に高校は卒業しています。事情があって現役で受験ができず、卒業後アルバイトを経て今は美術予備校で美術大学受験を目指して学んでいるところです」

受験生ということで、現在は課題と学科の勉強にほとんどの時間をあてているとのこと。細かい進路については「すべての学科や大学が魅力的に見える」と悩んでいるそうだが、イラストを描くことは続けていきたいという。

キウイ、レモン、トマトが輝く信号機。イラストの方向性を見付けるきっかけとなった思い入れの強い作品だという
キウイ、レモン、トマトが輝く信号機。イラストの方向性を見付けるきっかけとなった思い入れの強い作品だという

「自分の頭の中にあるアイデアは、自分が描かなければ形になりません。完成させれば、誰にも介入されない100%オーダーメイドの理想的なイラストを作ることができます。とはいっても、技術面でまだまだ未熟な私はそれを目指している段階にすぎません。もっといろいろなことを経験したり、自分と向き合う時間を作ったり、何よりも創作活動を続けていくことによって自分の見たい世界を拓いていきたいと思います。自分が好きなもの、自分が表現したいものに忠実になって、いい意味で利己的になることで創作のモチベーションを保ちたいと思っています」

自分の理想を求めて画力を高めていきたい、という目標に加えて、最近は新しいアイデアが浮かんだそう。

「最近考え始めたのがイラストの立体化です。受かったらですが…大学の設備がもし使用できれば不可能な話でもないかも…?とワクワクしています」

もしかしたら近い将来、当たり付きのプールや、“夏”が詰まった薬が手に取れる日がくるかもしれない。そんな期待を胸に、なつやさんの今後の創作活動を楽しみに待ちたい。

取材・文=西連寺くらら

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