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その1本に大人のセンスが表れる。仕事も楽しくなる「ペン」を探そう!

  • 2021.7.22
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手書きの機会が減ったとはいえ、いや、減ったからこそ、こだわりのペンを持っている人を見ると、大人のセンスを感じる。

YouTubeで文房具に関する情報を発信しているしーさーさん初の著書『すごい!ペン解説』(実務教育出版)は、あなたのお気に入りのペンが必ず見つかる1冊。どのページをめくっても、魅力的なペンとしーさーさんの「ペン愛」であふれている。

本書は、文房具Youtuber「しーさー」が生まれた経緯や、木軸が魅力的なペンを作っている野原工芸の野原一浩さんへのインタビュー、しーさーさんおすすめのシャーペンやボールペンが掲載されている。本記事では、本書に掲載されているおすすめのボールペンからBOOKウォッチ編集部注目の3本を紹介する。

書き心地抜群!「プライム感」あふれる一品

一本目は「ジェットストリーム プライム 回転繰り出し式シングル2019年数量限定色ノーブルブラック/三菱鉛筆」。上品なフォルムをしたこのペンは、定価5,500円(税込。以下同)と高価だが、しーさーさんを「これだけ完成度の高いボールペンは久しぶりに見ました」と唸らせる。

細部にまでこだわったつくりの「プライム」感あふれるペンである。最大の特徴は、なめらかな書き心地の油性インク。また、ペンの先端の方で握る人にも対応できるように、すべらない塗装が施されている。しーさーさんが持っているボールペンの中で「間違いなく一番書き心地がいい」とのこと。流線型の美しいフォルムは男女問わず持てるデザインで、自分用だけでなくプレゼント用にもちょうどいい。

好きなインクを入れ替えて使える

続いてのおすすめは「ローラーボール/カキモリ」。価格は2,200円。このペンは、万年筆のボトルインクをコンバーターに入れて使うことができる。昨今Twitterでは「インク沼」というハッシュタグがあるように、様々な色の万年筆用インクが売られ人気を得ている。わざわざコンバーターにインクを入れるのが面倒臭そうと思うかもしれないが、やってみると案外簡単だ。

しーさーさんは「万年筆の書き心地に似たボールペンとなっていて、書いていて楽しいです。」とコメントしている。万年筆を使う機会はなかったけれどインクには興味があった、という人にはうってつけのペン。インクのボトルには美しいものが多いので、このペンをきっかけにインクも収集したくなりそうだ。

書きやすくて指に衝撃! 上品さと発色のよさが魅力

最後に紹介するのは「アクロ1000/パイロット」だ。価格は1,100円とお手頃ながら、美しく上品で女性的な雰囲気のするボールペン。使い心地はかなり実用的だそうだ。しーさーさんはロフトで試し書きをした際に書きやすくて指に衝撃が走ったとのこと。

インクには、アクロインキが採用されている。アクロインキとは、従来に比べて粘度を5分の1にした油性インク。なめらかに書けて水性インクなのかと錯覚するほど発色が良いのが特徴。グリップには真鍮が使われていてずっしりと重いが、軸の上部は樹脂で作られている。そのため、先端に重さが集中して低重心設計で書きやすくなっている。しーさーさんは「とにかく書きやすくて上品なボールペン」とコメントしている。

本書にはこの他にも40種類以上のペンや文房具が紹介されている。商品のポイントを解説するだけではなく、実際に使用した感想なども書かれていて、自分に合った一本を探すのにとても役立つ一冊である。手帳へのメモ書きに、勉強に、そして手紙に。シーンごとにペンを使い分けることを想像すると、とても楽しくなる。本書を眺めながらペンを選び、手で書くことの魅力をさらに発見してもらいたい。

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