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中島健人×赤楚衛二まさかのハグ! 『彼女はキレイだった』動き出した登場人物たちの心情

  • 2021.7.21
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『彼女はキレイだった』(c)カンテレ

酔った勢いで宗介(中島健人)に電話をかけ、自分が小学校時代の同級生であることを告げる愛(小芝風花)。しかし肝心なところで樋口(赤楚衛二)が電話を切っていたため、なんとか秘密は守られていた。一見オリジナルの韓国ドラマとは別の路線に振ろうとしているように思えた、前回のラストの種明かしから入った7月20日放送の『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジテレビ系)第3話。オリジナルの流れを守り続けるだけあって、今回は主要登場人物たちの心情に動きがあらわれはじめるエピソードとなった。

「ザ・モスト」の編集部でお祝いを兼ねた食事会が開かれることとなったものの、ひとり残業する羽目になった愛。仕事を片付け副編集長室で宗介の真似をしていたところ、突然にも宗介が戻ってきて慌てて隠れてしまう。そして「ザ・モスト」が廃刊になる可能性があることを知ってしまうのだ。その後、食事会の席で誤って苦手な酒を飲んでしまった超下戸の宗介を、家まで送り届けることになった愛。そこで彼女は、小学生時代に一緒に作っていたジグソーパズルが大事そうに飾られているのを見つけるのである。

オリジナルベースで考えると、第4話の終盤から第5話のラストまでの展開が見られた今回のエピソード。ジグソーパズルのフレームを落としてしまうくだりから、過去の回想や編集部でジグソーパズルを失くして大慌てになる愛を助けるために、樋口が宗介をハグするという部分までしっかりと再現し、もちろん樋口と梨沙(佐久間由衣)が知り合っていく様子も描写される。それでもこれまでの2回と比較すると描かれるストーリーの範囲は短くなり、かいつまんで一気に設定を見せていく段階から、主人公たちの心情へフォーカスする段階へと進んだことがよくわかる。

宗介はこれまでのように刺々しく愛に当たり散らすことはなくなり、前回空港で言われた言葉を思い出す。また副編集長室で愛が隠れた時に純粋に驚いてみせたり(ここのシーンでは、歩き方や走り方以外で珍しく副編集長ではない“中島健人”が現れている)、仕事をバリバリとこなしていく愛の姿を見てちょっぴり微笑んでみたりと、一気に穏やかになっていく。そうした過程に加え、割れたフレームで指先をケガしてしまった愛に宗介が絆創膏をつけてあげるというシーンが新たに付け加えられることで、ラストで待ち受ける過去のトラウマで苦しむ宗介の“傘になる”シーンがより的確になっていくのだ。

真正面からの再現を重視したなかに、少しずつ新たな要素が織り交ぜられてこそ、ローカライズを含めたリメイクは効果的になる。それはもちろんキャストの演技からも大きな影響を受ける部分である。今回特に目を引いたのは、愛が傘を忘れて雨の中へと繰り出していくシーン。オリジナルでファン・ジョンウムが演じていたヒロインは意を決したように絶叫して飛び出していったのに対し、ここでの小芝の演じる愛は徹底した鈍臭さが揺るがない。さらには宗介と遭遇する直前での階段を降りていく時に発する変な掛け声も相まって、そのギャップありきで直後のロマンティックなシーンがさらに尊さを増すのである。 (文=久保田和馬)

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