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大野瑞生、久々のドラマ出演で“暴力的な役”「とにかく嫌ってください(笑)」<Interview>

  • 2021.7.18
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2019年7月クールに放送された連続ドラマ「ボイス 110緊急指令室」の2年ぶりの続編となる「ボイスII 110緊急指令室」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系)が、初回世帯平均視聴率2桁超えの好スタートを切った。そして7月24日(土)放送の第3話、31日(土)放送の第4話には、大野瑞生が“前薗俊哉”役で出演する。前薗は、橘ひかり(真木よう子)が室長を務めるECU緊急指令室の新人室員・小松知里(藤間爽子)の元恋人だ。

【写真を見る】「ボイス2」では暴力的な役どころに挑む! 劇中の鋭いまなざし

今回WEBザテレビジョンは大野にインタビューを行い、演じた役柄や共演者の印象などを語ってもらった。さらに、8月に出演する鉄拳原作の舞台「家族のはなし」、シチュエーション朗読劇「Love on Ride〜通勤彼氏」についても聞かせてもらった。

――ゲスト出演する「ボイスII 110緊急指令室」の第3話の放送日が迫ってきましたが、今の心境はいかがですか?

「ボイス」は前回のシーズンを見ていましたし、人気のある作品で、その続編に出演できるということで勝手に舞い上がっています(笑)。ここ最近は舞台のお仕事が多くて、テレビドラマはしばらく出演していなかったということもあって、お話を頂いた時は興奮状態になっていて、たぶん顔が真っ赤になっていたと思います(笑)。

――今回の役は、暴力的な性格だということですが。

本当に自分とは全く性格が違いますから、脚本を読みながら「どう演じよう?」っていろいろ考えました。舞台は稽古を通してその人物やキャラクターを作っていくという形で役づくりをしていますが、ドラマの場合は稽古とかはないので、自分で撮影当日までに仕上げていかないといけないんです。なので、いつもとは違う役づくりに挑戦してみました。

できるだけ人に会わず、家の中で自分の血が沸騰するような曲を大音量で聴いて、気持ちを高めたり、鉛筆を買っていろいろ書き記して、ムカついたらそれを折るという行為を繰り返したり。怒りという感情を出せるスイッチみたいなものを作っていったんです。それによって、本番前にその音楽を聴いたり、鉛筆を折ったりすることが前薗になるスイッチになるという感じでしたね。

――藤間さんとのシーンが多いと思いますが、共演してみての印象は?

すっごくいい人でした!役柄を考えるとあまり話さない方がいいのかなって思ったんですけど、気さくに話し掛けてくださって。役の上では4歳離れてるんですけど、実は誕生日が2日違うだけの同い年なんです。

それもあって、すごく親近感を覚えましたし、いろいろしゃべりかけてくれたことでいい関係性を築けたんじゃないかなって。すごくいい人なので、役で暴力を振るうのは心苦しい感じはありましたけど、しっかりとお互い役と向き合って演じることができたと思っています。

――第3話、第4話はどんなところに注目してもらいたいですか?

僕の役に対して見てほしいところは、とにかく嫌いになってくれたらいいなって思っています。僕が嫌われれば嫌われるほど、見ている方は物語に入り込めると思いますから、とにかく嫌ってください(笑)。

――8月6日(金)、7日(土)にはシチュエーション朗読劇「Love on Ride〜通勤彼氏」に出演を。

はい。「ボイス2」第4話の翌週に上演されますが、キャラクターが真逆です。暴力的なところは全くなくて、めちゃくちゃ優しい役なんです。この朗読劇は5月初旬に上演される予定でしたが、コロナの影響で8月に延期になりました。なので、その前にリハとかはやっていたんです。

声だけでどんなふうに表現できるか、いろいろ試したりしていたので、「ボイス2」の時に「このセリフは優しく言おう」とか、朗読劇での稽古で得たものをうまく生かせたところがありました。

――見どころは?

女性が見て“キュンキュン”する作品です。ただ、日常生活の中で女性をキュンキュンさせることなんてないですから、恥ずかしいんですよね(笑)。「ボイス2」の前薗も自分とは全然違うキャラでしたけど、こっちの作品はもしかしたら前薗よりも遠いかも(笑)。

本番までには自信を持ってカッコいいセリフが言えるように頑張ります。

――試しにWEBザテレビジョンの女性読者に向けて、メロメロにさせる言葉を何か言ってもらいましょうか(笑)。

何だろう…? メロメロにさせる言葉ですか? えぇ!? 汗が出てきた(笑)。まだまだですね。

すみません!! 舞台本番ではビシッと決めますのでぜひ見に来てください。

――そして、8月中旬から下旬にかけては、舞台「家族のはなし」に出演されますね。

そうですね。主人公のバンド仲間・柏原圭役で出演します。鉄拳さんのパラパラ漫画が原作なんですけど、実は4月に別の舞台に出演していた時期に、その舞台で泣かないといけなかったので、鉄拳さんのその作品をYouTubeで見ていたんです。

その後でこのお話を頂いて、「この前、何度も見ていた作品だ!」って、なんか不思議な縁を感じました。

――家族の絆、家族のありがたみなどが感じられる物語ですが、大野さん自身の家族のありがたみを感じたエピソードを教えてください。

僕は岡山出身で、役者の仕事と大学進学もあって東京に出てきました。僕と父親はあまり話をしないというか、父親が大学の先生をしているんですが、基本的に人見知りで口数が少ないんです。

僕が東京に行くと決めた時も「分かった」っていう素っ気ない返事で、どう思っているのか分からなかったんです。

後々に、叔父から「酒を飲みながら、めちゃくちゃ喜んでいたよ」って聞いて、「もう、言ってよ」って思いました(笑)。

でも、興味がなかったわけじゃなく、不器用でうまく気持ちを伝えられなかっただけなんだって分かったらホッとしましたし、うれしかったです。僕、不器用な人って好きなんですよ。叔父から聞いたことは父親には言ってないですが、いつかお酒を飲みながらじっくりと語り合えたらいいなと思っています。

――「家族のはなし」はいろんな世代の人に刺さる作品になりそうですね。

そうですね。僕は役者という自分が好きな仕事をやらせてもらっていて、親に迷惑をかけてきたと思うので、主人公に感情移入してしまいますけど、親世代の方が見られたら、親の視点からいろいろ思うところもあるのかなって思います。

――3つの作品で、それぞれ違う役を演じられるということで。

はい。「ボイス2」では暴力的な役で自分とはかけ離れていて、朗読劇ではめちゃくちゃ優しくてキュンキュンさせるという「ボイス2」とは違う意味で自分とは遠い役で、「家族のはなし」は結構自分に近い役で。役者として演じがいがあります。

――これまでの活動の中で、役者としての起点となった作品は?

20歳の時に出演した舞台「ヒストリーボーイズ」です。松坂桃李さん、中村倫也さん、(仲野)太賀さんが出演された作品に僕も出演していたんですが、そこで演劇の難しさを知って、そこからちゃんと勉強をし始めたので、自分が「役者を始めた」という認識はその作品からという感じですね。

すごく体を動かす作品ではないのに4kgぐらい痩せましたし、結構大変でしたけど、一番大切な作品です。

――今後も役者としていろんな顔を見せてもらえそうですね。

はい。11月に「The Dumb Waiter ~料理昇降機~」という舞台に殺し屋役で出演することも決まっています。

いろんな役を通して自分の人格も深まっていくと思いますし、役者をやりながら、自分自身がどう変わっていくかも楽しみなので、この仕事はずっと続けていきたいと思っています。

◆取材・文=田中隆信

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