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ミラノのミステリアスな浴場で、おいしい栄養補給?

  • 2021.7.18
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写真・文/坂本きよえ(在ミラノジャーナリスト)

昨年のロックダウン以降、ミラノ市はレストランやカフェは外のテラス席での飲食を推奨している。そんな中、ミラノのフード業界では有名な仕掛け人、ウーゴ・ファーバが「バンニョ・ミステリオージ(ミステリアスな浴場)」という名のプールの敷地内に、「フランコパレンティシアター」という劇場とともにカフェレストラン、GUDミラノをオープンした。

ウーゴ・ファーバは、美術館の最上階にあるレストランや、広大な公園の中にあるバー、水上スキーもできる人口湖に面した店など、いつもスペシャルな場所に店を作る。ここも例に漏れず。コロナ禍に開業したにもかかわらず、たちまち話題となった。

人気の秘密は、「エネルギーが沸く身体によい食べ物」をコンセプトに、地元で獲れたオーガニックの季節野菜を使い、栄養士の監修のもとに作られた料理。プールの後にもエネルギー補給ができるメニューとなっていて、しかもおいしいと評判なのだ。

まず、フレッシュな野菜とくだものをふんだんに使ったスムージー(5ユーロ)。「GUD DETOX」 (リンゴ、セロリ、キューリ)、「GUD ENERGY」(ニンジン、ショウガ、レモン汁、オレンジ)、「GUD  VIBES」(ミント、ライム、リンゴ、パイナップル)とネーミングもわかりやすい。

そして、日本人にとっては意外かもしれないが、「ポケ」という名のどんぶりも人気。消化によい3種類の穀物(ピエモンテ州のカルナノーリ米、バスマティライス、麦)の上にアボカド、サーモンなどさまざまなトッピングを盛ったメニューだ。

そして、イタリアでは、低カロリー、低脂肪ながらカルシウムが豊富であることから、子どもや妊婦、高齢者にもすすめめられるプーリア産の水牛のモツァレラを使ったピザ。心肺機能の回復に役立つともいわれている。

イタリア人の交友には、アペリティフや食事会がつきもの。プールの後にレストランでごはんを食べられるのはもちろんだが、レストランやカフェだけの利用もできるので、プールサイドから眺められるサンセットを目当てにアペリティフをしに立ち寄るもよし。連日すでに夏日となっているミラノで、人気にならないはずがないエナジーチャージスポットなのだ。

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