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【漢字】全部読める?「微妙に間違えやすい、四字熟語」10選

  • 2021.7.16
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おなじみの漢字の読み方に関する連載、今回は「四字熟語」です。学校のテストや、中学や高校入試の国語の問題などで、「数字を使った四字熟語」の問題をやった記憶は、恐らく多くの方にもあるでしょう。実際、国語教師である私も、学校では、これまでに何度も出題してきたタイプの問題です。生徒たちも、クイズ感覚で取り組んでくれるので、四字熟語を覚える方法としてよいですね。

■問題

1~10の四字熟語の二つの空欄に、それぞれ別々の漢数字(一・二・三……)を入れてみてください。

1. □束□文

2. □客□来

3. □苦□苦

4. □寒□温

5. 唯□無□

6. □分□裂

7. □臓□腑

8. □位□体

9. 朝□暮□

10. □面□臂

■正解

1. 二束三文(にそくさんもん)
数が多くても、値段がごく安いこと

2. 千客万来(せんきゃくばんらい)
大勢の客が、入れ替わり立ち替わりやって来ること

3. 四苦八苦(しくはっく)
仏教で、人生にまつわるすべての苦しみ

4. 三寒四温(さんかんしおん)
冬、寒い日が三日続いたのち、暖かい日が四日続く気候が繰り返されること

5. 唯一無二(ゆいいつむに)
ただ一つだけで、二つとないこと

6. 四分五裂(しぶんごれつ)
組織などの統制が取れなくなり、各自がばらばらの行動をとること

7. 五臓六腑(ごぞうろっぷ)
漢方で、心臓・肝臓・肺臓などの五臓と、大腸・小腸・胃などの六腑。体内のこと

8. 三位一体(さんみいったい)
由来三つの異なるものが一つとなって協力すること。キリスト教の教理から

9. 朝三暮四(ちょうさんぼし)
目の前の違いに惑わされて、結果が同じになることに気がつかないこと

10. 八面六臂(はちめんろっぴ)
仏像などの八つの顔と六本の腕。一人で何人分もの働きをすること

■解説

いかがでしたか?特に、読み間違いやすいと思われるのは、
「唯一無二」 ×ゆいつ → ○ゆいいつ
「四分五裂」 ×よんぶん → ○しぶん
「三位一体」 ×さんい → ○さんみ

また、常用漢字ではない漢字を含むため、書くのが難しいと思われるのは、
「五臓六腑」「八面六臂」の「腑」と「臂」です。
「腑」は慣用句「腑に落ちない(=納得できない)」でも使います。「臂」は手の「ひじ」を表わし、いわゆる「二の腕(=肩から、ひじまでの部分)」のことです。

四字熟語は、学校の試験でなくとも、日常生活のさまざまな場面で意外と目や耳にするものです。一般的なものは、いつでも使いこなせるようにしておきたいものですね。

《参考文献》
・「新明解国語辞典 第八版」(三省堂)
・「明鏡国語辞典 第三版」(大修館書店)
・「新字源」(角川書店)
・「知らずに使っている残念な日本語」(宝島社)
・「知っておきたい日本語常識ドリル550問」(朝日新聞社)

文/田舎教師 編集/菅谷文人(CLASSY.ONLINE編集室)

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