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「ヴィーガンコラーゲン」とその効果とは?米医師や専門家が解説

  • 2021.7.16
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ここ数年、ヴィーガンや植物由来の食生活が、私たちの健康や地球環境にとっていかにプラスかが話題になっている。けれど、チーズバーガーをインポッシブルバーガー(ヴィーガンのハンバーガー)に変えたり、スキムミルクをアーモンドミルク(もしくはその他のナッツミルク)に変えたりするのは簡単な一方で、コラーゲンのサプリメントやスキンケアの分野で適切な代替品を見つけるのは、なかなか難しい。

コラーゲンは私たちの体に欠かせないタンパク質であり、加齢とともに生成量が減少する。また、シワや肌のたるみを改善し、骨の構造や怪我の治癒力を高める効果もあると言われている。自然療法士のトリシア・ピンゲル医師は、「コラーゲンは、皮膚に含まれる全タンパク質の約80%を占めています。つまり、体内のコラーゲンが不足すると、関節の痛みや違和感、筋肉や腱のこわばりを感じるようになります。さらに、老化の兆候が現れてきます」と語る。

そのため、体内のコラーゲン量が低下すると、外部からコラーゲンを補給したいのは当然のこと。しかし、スーパーフードを提供するゴールド(Golde)の共同設立者兼CEO、トリニティ・ムーゾン・ウォフォードは、「通常、コラーゲンのサプリメントは動物性食品を原料としているため、牛肉や魚といった、文字通りのコラーゲンを摂取することになります」と指摘する。だからといって、しなやかな肌を保つためにヴィーガンのライフスタイルを犠牲にする必要はない。

ヴィーガンコラーゲンは、何からできている?

「一般的な認識とは裏腹に、ヴィーガン用の天然コラーゲンは存在しません。コラーゲンは100%動物由来です。しかし、適切な栄養を与えられれば、私たちの体は自らコラーゲンを生み出すことができます。そこで、ヴィーガンベースの“コラーゲン”製品の出番です」とピンゲル博士。動物由来ではない純粋なコラーゲンは手に入らないかもしれないけれど、植物由来の成分を使うことで、体内でコラーゲンを生み出すのを促すことができるそう。

ニューヨークの皮膚科専門医デンディ・エンゲルマン医師は、「動物由来のコラーゲンとは異なり、植物由来のコラーゲンサプリメント(コラーゲンプロモーターとも呼ばれる)は、体内に直接コラーゲンを供給するものではありません。その代わりに、体が自然にコラーゲンを生み出すのを促進する成分で構成されています。通常は、シリカ、フィトセラミド、アミノ酸、ミネラル、抗酸化物質、ビタミンCなどが含まれていますが、人間の体は特にビタミンCを使って自然にコラーゲンを生成しています」と語る。

コラーゲンを構成する天然成分であるこれらの成分を、サプリメントとして摂取することで、体内のコラーゲン生成を促進することができる。エンゲルマン医師は、「誰かに料理を作るのではなく、レシピを作るために必要な材料を与えるようなものだと考えてください」と付け加えている。

竹にはシリカが豊富に含まれているため、コラーゲンの生成を促進する植物として知られている。そのため、ムーゾン・ウォフォードは、ゴールドが「ココナッツ・コラーゲン・ブースト」を開発したときに、竹を取り入れたのだそう。

「竹は、コラーゲンに不可欠な微量元素であるシリカを、最も豊富に含む植物です。年齢を重ねるごとに、体内で生成されるコラーゲンの量は少なくなっていきます。だからこそ、体にコラーゲンブーストを与えることで、肌を強化して弾力性と潤いを高めることができるのです」

体内でコラーゲンを効果的に作るために、ヴィーガンコラーゲンブースターは、必要なビルディングブロック(構成成分)を提供することで、その自然な生成を強化するのだそう。

ピンゲル医師は「2015年の研究では、ヴィーガンコラーゲン源に含まれるビタミンCが、あらゆる年齢層の女性、特に50歳以下の女性のコラーゲン生成を有意に誘導することが明らかになりました。そして、体にコラーゲンのビルディングブロックを提供することは、コラーゲンの生成を促すだけでなく、免疫システムを含むその他の健康面にも役立ちます」と語る。

ヴィーガンコラーゲンと動物由来のコラーゲンは、どう違う?

動物由来のコラーゲンは、コラーゲンを直接摂取することができるが、ヴィーガンコラーゲンにも価値がある。エンゲルマン医師は「植物性コラーゲンのサプリメントは、コラーゲンを直接摂取することができず、体内でのコラーゲン生成を促すことしかできないため、一般的には効果が低いと考えられています。抗酸化物質、ミネラル、アミノ酸をブレンドしたものは、体に良いサプリメントですが、その効果はコラーゲンを刺激する成分を体内に取り込み、実際にコラーゲンを生成する能力に依存するため、動物由来のコラーゲンほど強い効果は期待できません(年齢や個人の代謝などの要因によって異なります)」と説明する。

しかし、これらの植物由来の成分は、他の多くの分野でも効果を発揮する。ピンゲル医師は、「ビタミンC、アミノ酸、ミネラルは、体全体の健康のために多くの分野で重要な役割を果たしているため、動物性のコラーゲン製品や食品よりも、ヴィーガンの前駆体の方がより大きな効果を期待できます。例えばビタミンCは、免疫システムの多くの細胞機能をサポートし、環境によるダメージをブロックして皮膚のバリアを強化します」と語る。さらに、動物性食品が体に与える炎症作用を避けることができる。

ヴィーガンコラーゲンのメリットは?

ヴィーガンコラーゲンは健康に良い植物由来の原料から形成されているため、その効果はコラーゲンの生成にとどまらない。ピンゲル博士によると、関節、筋肉、骨の強化、エネルギーの増加、免疫システムのサポート、季節性アレルギー症状の改善、睡眠の改善、不安の軽減、肝臓の保護、創傷治癒のサポート、そしてもちろん、老化の兆候を遅らせる効果などがあるとのこと。

外用と摂取型ビーガンコラーゲンの違いは?

肌を内側からケアするという理念は、摂取可能なヴィーガンコラーゲンにしか当てはまらないが、局所的に使用することにも利点がある。エンゲルマン医師は、「植物性コラーゲンのサプリメント(経口摂取)と、ヴィーガンコラーゲン(現在は動物性コラーゲンに似せた外用剤としてのみ販売)の違いを理解することが重要です。

トゥルーヴィーガンコラーゲンは最近開発されたもので、動物由来のコラーゲンに含まれるアミノ酸を模倣した植物性タンパク質の繊維で構成されており、体内に直接“コラーゲン”を供給することができます」と説明する。

今後さらに研究を重ねる必要があるが、このヴィーガンコラーゲンは、植物由来のコラーゲン促進剤よりも有望だと思われるものの、現時点は外用剤としてしか製造されておらず、高価で手が届かないのが現状。

一方、ゴールドの「ココナッツコラーゲンブースター」やグロウン・アルケミスト(Grown Alchemist)の「ダーマル スムージング」などは、よりリーズナブルな価格で手に入れることができる。

エンゲルマン医師は「外用コラーゲンと摂取型コラーゲンには、それぞれ長所と短所があります。摂取型コラーゲンの方が一般的には効果が高いと考えられていますが、個人の代謝や年齢などにも大きく左右されます」と説明する。

ヴィーガンコラーゲンはどこで手に入る?

ヴィーガンコラーゲンのサプリメントには、「ヴィーガンコラーゲン」と表示されていて、一般的にはビタミンCやアミノ酸、その他の植物性の栄養素が含まれていることが示されている。しかし、ピンゲル医師が指摘するように、これらの成分や、その成分がコラーゲンを生成する効果は食品にも含まれている。

「ビタミンCを多く含む食品としては、柑橘類、ベリー類、ニンニク、ケール、パプリカ、パパイヤ、トマト、ブロッコリー、芽キャベツ、いちごなどが挙げられます。また、亜鉛、銅、ケイ素のミネラルが豊富な食品は、カボチャの種、カカオ、ゴマ種子、ホウレンソウ、アーモンド、カシューナッツ、ヒヨコ豆、オーツ麦、レンズ豆、ヒマワリの種、スイスチャード、スピルリナ、シイタケ、イチジクなどです」。

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

Photo: Getty Images Translation: Masayo Fukaya From Women's Health

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