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子どもに「呪い」をかけるNGワード! 最初にやめたい声かけは?

  • 2021.7.13
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「ごくありふれた言葉が、大事な人の未来を奪っているかもしれないですよ」。

「水たまりがあるからよけなさい」「勉強しなさい」「いいかげんにゲームはやめなさい」......。子どものためを思って口にしたちょっとした言葉が、じつは「逆効果」になっているという。

本書『「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない』(SB新書)は、「ビリギャル」の著者・坪田信貴さんが心理学的に正しい「自分で考えて動ける子」を育てる声かけを紹介した1冊。

「子どもの将来の可能性を広げたい」「将来、自分の道を見つけて、しっかり育っていってほしい」と願うなら......

「『子どもの将来にとってどうか』を軸に、考えてみませんか? そしてそのために大事なのは、英会話学校やプログラミング教室に通わせることではありません。まずは、お母さん・お父さんの言葉なのです」

子どもは「呪い」をかけられている

子どものためによかれと思って言っている親の言葉。しかし、子どもは違うとらえ方をしていることが大いにあるという。

間違ったメッセージを受けとると、子どもは「自分は邪魔」「もっといい子でないといけない」「自分には無理」「こんなことをしたら迷惑」と、自己肯定感を持てなくなったり可能性を狭めてしまったりすることも......。

本書は「だからこそ、その言葉について知っておきましょう」というもの。「呪い」をキーワードに、「子どもの認知を歪ませる親の言葉」と「28の言い換え例」を紹介している。

■目次
序章 日本の子どもたちの多くは、可能性をつぶす「呪い」をかけられている
第1章 「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない――「自分から動けなくなる」呪い
第2章 「今忙しいからあとで」――「自分の気持ちを伝えられなくなる」呪い
第3章 「うちの子なんて......」――自信を失わせる呪い
第4章 「勉強しなさい」「集中しなさい」―――やる気を失わせる呪い

教育の本質に逆行する現代

またガミガミ言ってしまった。こんな自分に嫌気がさす。子どもに申し訳ない気持ちもある。でも、すべては子どものためを思ってのこと......。親の心境はそんなところではないだろうか。

ところが、親の言葉が子どもに「呪い」をかけている!? これはいったいどういうことか。

AI時代、グローバル時代の今、「新しい時代の子育て」に注目が集まっているという。ただ、坪田さんは「子育ての本質的な部分は何も変わらない」「時代が激しく変化していくからこそ、本質に立ち返ることが最も重要」としている。

「僕が本書で伝えたいのは、一言で言えば『やめなさい』と制限をかけるのではなく、その子に合った可能性を見せることです」

こうした「教育の本質的な部分」の逆を行こうとしているのが現代。「あれはダメ、これはダメ、もっと空気を読みなさい」と、子どもの可能性をつぶす方向に行ってしまっているという。

最初にやめたい声かけ

NGワードの具体例として、生きづらさを助長する「人に迷惑をかけるな」にふれておこう。

■言い換え例
× 「人に迷惑をかけるな」
〇 「迷惑はお互いさま。困っている人がいたら助けよう」

「これこそが最初にやめたい声かけ」と位置づけている。「人に迷惑をかけてはいけない」と思い込む最大のデメリットは、「人に助けを求められなくなる」こと。

「他人に迷惑をかけるなんて当たり前。完全になくすなんて無理な話です。それなら、『人に迷惑をかけて助けてもらった分、誰かにお返ししていこう』と考えるほうが健全です」

てっきり「人に迷惑をかけるな」かと思いきや、「と言ってはいけない」とつづく本書のタイトル。なるほど、その意味に納得である。

ちなみに、冒頭の「水たまり......」は入ったあとで「ぬれちゃったね」(「失敗させてくれる環境」が挑戦心を育てる)、「勉強しなさい」は「この計算、練習してみない?」(具体的でないと子どもは動かない)、「いいかげんにゲーム......」はルールを一緒に作る(子どもの習慣を変える)が〇。くわしい理由は本書をチェックしてほしい。

「これが正しい」「子どものためになる」と思い込んでいたことが、じつはそうとも限らないようだ。×と〇、あなたはどちらの声かけを多くしているだろうか。「『親の言葉』によって子どもの考え方や世界の見え方が変わる」という一文が、特に印象に残った。

■坪田信貴さんプロフィール

坪田塾塾長。心理学を駆使した学習法により、これまで1300人以上の子どもたちを「子別指導」。多くの生徒の偏差値を急激に上げてきた。一方、起業家の顔も持つ。また、人材育成、チームビルディングの能力が企業から求められ、マネージャー研修、新人研修を行うほか、現在は吉本興業ホールディングスの社外取締役も務める。テレビ、ラジオ、講演会でも活躍中。映画化もされたベストセラー『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』のほか、『人間は9タイプ 仕事と対人関係がはかどる人間説明書』『バクノビ 子どもの底力を圧倒的に引き出す339の言葉』(以上、株式会社KADOKAWA)、『どんな人でも頭が良くなる 世界に一つだけの勉強法』(PHP研究所)、『才能の正体』(幻冬舎)、『吉本興業の約束』(共著、文藝春秋)など、著書多数。

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