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「暑くてだるい」「やる気が出ない!」夏バテに負けない漢方ケアとは?

  • 2021.7.10
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梅雨が明けると暑さが厳しくなっていきますが、そうすると連日の暑さでだるさや疲れやすさを感じる人も出てくるもの。暑いので、冷たいものばかり飲んだり食べたりしていると、胃腸の機能が低下して食欲が落ちてくる人も出てきます。

「食欲が落ちれば痩せてラッキー!」と思うかもしれませんが、夏の体調は秋口にも影響し体調を大きく崩しやすくなります。レジャーやイベントなどを楽しむためにも、しっかりと夏のうちから体調を整えておくことが大切!

そこで今回は、薬剤師の道川佳苗さんに夏バテに負けない漢方ケアを教えてもらいました。

夏バテに負けないために心掛けたいこと

漢方の考えでは、夏バテは「気」(生命エネルギー)が暑さに負けて消耗されることで起こると考えられます。「気」は胃腸で作られるので、胃腸が元気に働くことが元気に過ごすためには大切です。また、「胃腸は湿を嫌う」と言われているので、食事では「冷やさないこと」と「湿気をためないよう」に心掛けましょう。

具体的には、冷たい麺類や生野菜のサラダ、アイス、冷たいジュースなどは控え、もし摂るのであれば一緒に温かい飲み物を添えるなどして冷やしすぎないようにバランスをとるようにしましょう。

苦味のあるものを適度に摂ろう

薬膳では、苦味のある食材は体にこもった余分な熱を冷ますとされています。ゴーヤやレタス、ごぼう、緑茶などを適宜取り入れてみましょう。

夏バテにおすすめ手作りドリンク

・はちみつレモンジュース

コップにはちみつ、レモン果汁を入れて、水や炭酸水、お湯などお好きなものを注いでよく混ぜます。はちみつには疲労回復に役立つビタミンB1が含まれ、レモンに含まれるクエン酸は疲労物質である乳酸を分解してくれるため疲労回復に役立ちます。薬膳的にも、はちみつはエネルギーや潤いを補ってくれ、レモンの酸味は汗の出過ぎを押さえてくれるので夏におすすめのドリンクといえます。

夏バテに用いられる漢方薬は?

夏バテでは、食欲不振、疲れ、だるさなどを感じることが多くなります。夏バテの時に用いられる代表的な漢方薬をご紹介します。

清暑益気湯(せいしょえっきとう):暑さによる食欲低下、下痢、疲れ、夏痩せに用いられます。暑さで弱った胃腸を元気にし、低下した体力を回復させてくれます。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう):気を補う漢方薬で、胃腸の調子を整え元気をつけてくれます。夏痩せや食欲不振、疲れ、多汗症などにも用いられます。

夏だけでなく、秋も元気に過ごすためには夏バテをしないように生活することが大切です。生活や食事を気を付けていてもバテてしまうという人は、漢方薬を試してみるのも一つの方法です。

漢方薬を選ぶ際は、自分の体質や症状に合ったものを選ぶことが大切なので、まずは漢方薬局やオンライン薬局などで相談してみてくださいね。

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教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

道川 佳苗(みちかわ かなえ)さん

漢方薬・生薬認定薬剤師、調理師。大学卒業後、調剤併設型ドラッグストアにて従事し服薬指導をする中、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、調理技術、栄養学を学ぶため服部栄養専門学校に入学し卒業する。その後、大手料理教室講師、漢方クリニックの門前薬局で煎じ薬の調剤、漢方相談、服薬指導などを経験。現在は今までの経験を活かし web上で健康相談や薬膳や漢方に関する情報発信をしている。

画像提供/PIXTA

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