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転職、就職、人事へのアピールに! マーケのプロが教える「好感度upの簡単なコツ」3つ

  • 2021.7.9
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仕事で成功したい、あの人に好きになってもらいたい。ゴリ押しではなく、相手に心地よく「この人がほしい!」「あなたと付き合いたい!」と思わせて好印象を得られるテクニックを知りたくありませんか? 実は、商品を効果的に売るマーケティング手法「AIDA」を活用すれば、私たちも「相手がほしい人」になれるとか。広告マーケティングのプロが、ビジネスでも恋愛でも効く、相手を気持ちよくオトすための好感度アップ法を伝授します。

好感度アップテクニックのポイントは3つだけ。

ビジネスでもプライベートでも「あなたがほしい!」「付き合いたい!」と思われるために必要なことは、「相手の困りごとを解決し、こうなりたいという願望を叶えられる人だと思ってもらうことです。物でも人でもゴリ押しして売れる時代は、もう終わりました」(株式会社アイドマ・ホールディングス ReWorksキャリアカレッジ事業責任者 増山順一さん)。

増山さんは、効果的に商品をアピールし、営業いらずで物を売るという手法、ダイレクトレスポンスマーケティングのプロとして20年以上活躍。フルラジャパンやSONYを始め、数多くのスポンサー実績があり、りそな総合研究所などで多数の講演経験もあります。

AIDAという行動心理を活用し、「ほしい!」と思われる人になる。

増山さん 商品が売れるときには、“AIDA”と呼ばれる人の行動心理が働きます。しっかりレスポンスが取れる広告は、必ずこの行動心理を踏まえてつくられています。つまりAIDAを当てはめることで、「あなたという人をほしい!」と無理なく相手に思わせることができるのです。

A(Attention)は、「おっ!」と相手の目を留めること。
I(Interest)は、「へー!」と興味を持たせること。
D(Desire)は、「ほしい!」と欲求をかき立てること。
A(Action)は、「買う!」と行動をとらせること。

ーーAIDAを活用し、ビジネスでも恋愛でも、あなたを相手がほしい人にする好印象アップテクニックのポイントは大きく3つです。

1. 見た目と声のトーンで好印象の9割をゲット。

「この人がほしい!」と思わせるには、第一印象で「へー、いい人!」「おっ、素敵!」と思ってもらうことが肝心です。

増山さん 人は見た目じゃないと言われますが、第一印象の9割は見た目と話し方で決まります。アメリカの心理学者が提唱したメラビアンの法則では、相手が「いいな」「嫌だな」と人を判断するとき、服装・姿勢・表情などの見た目が55%、声のトーンやしゃべるスピードなどの音が38%を占めます。意外なことに、会話の内容の情報は7%しか影響しないんです。

ーー第一印象が悪いと挽回するのに時間がかかったり、なにをやっても悪印象の上塗りになったりする可能性があります。そこで相手からの好印象を得るコツを知っておきましょう。

増山さん 明るく、元気に、ハキハキと話すことは鉄則。笑顔は大事ですが、会話の内容と表情を一致させることも、信頼感を得るために大切です。座って話す場合は、背もたれにもたれず、姿勢を正して胸を少し張り気味にすると、何事にも動じず頼れる人という印象を与えられます。

ーーまた手元を動かすと少しカジュアルな印象になるので、ジェスチャーをとる場合は、相手の動きに合わせるようにすると不快感を与えない。

増山さん 話すときは、必ず相手の目を柔らかく見つめること。しっかりと印象づけることができます。緊張してしまうなら、相手の眉間やおでこを見つめましょう。オンラインだと、パソコンのカメラ目線だと相手を見下すように見えてしまうので、下に台を敷くなど高さを調節して。軽く液晶の角度を前に傾けて目線が合うぐらいがベストです。またオンラインは、伝わる情報量はリアルの半分と心得てください。よりテンション高く、よりハッキリと、少しゆっくりめに話さないと、伝えたい雰囲気が相手に届きません。

2. 相手がほしいものをリサーチし、徹底的に与える。

増山さん あなたがほしい! と思わせるためには、自分のウリをPRする前にまず相手がほしいものを知っておく必要があります。どんなに相手の目に留まっても、その人にとって必要がないものだったら意味がありません。相手のニーズを事前リサーチしたうえで、あなたという人といるとどんなメリットがあるのかを伝えるんです。具体的には、相手に「助かる」、「ありがたい」、「心地よい」と思ってもらうことが肝心です。

ーーつまり、自分のことを宣伝することから始めず、まず相手の困りごととこうなりたいという欲求を知ること。

増山さん ビジネスの場合は、企業のホームページを見て、製品やサービスを把握します。相手と話す前には、お困りごとや相手からの質問、自分がそれに対して何が提供できるかを想定しておくんです。会ったときには「こういうことで、お困りではないですか?」と聞いてみます。そして自分ができることを徹底的に相手に与えるんです。これはパートナーシップでも同じ。InstagramなどのSNSで相手の好みや動向を把握しておきます。相手の情報を知って、突っ込んだ話ができるシチュエーションに持っていくことで、共有した時間以上に関係性が深まります。

ーー自分が相手に与えられることがわからない場合は?

増山さん 特別大きなことじゃなくてもいいんです。過去の小さな成功体験を振り返ってみてください。『助かったよ』『ありがとう』と誰かに言われたことを思い出して。そこにあなたの魅力があるはずです。

3. こちらの要求は、Youトークで通す。

増山さん ビジネスでもパートナーシップでも、相手をお客さまだと考えると、うまくいきます。日常的にMeトーク(自分を主張する会話)からYouトーク(相手目線の会話)を心がけておくことです。自分のことしか話さない人は、人が遠ざかっていきます。相手の言い分を理解しようと聴く姿勢を常に持って的確な伝え方をすれば、自分の要求を通しながらも「あなたがほしい!」と思われる人になれます。

ーーそこで心得ておきたいのが、相手の時間はお金以上の価値を持つということ。ダラダラした説明や要点を抑えない話は、相手の時間をムダ使いすることになります。

増山さん 「つまりどういうこと?」と思わせないように、結論、理由の順番で簡潔に話します。感情論にもつれないように、事実と理論を準備しておくことも大切です。

ーー例えばパートナーに不満があって改善してもらいたいなら、「こういうことがあった」という事実を伝え「こうしたい」という結論、そして理由を話すこと。Youトーク(相手目線の会話)で培っておいた関係性をベースにして、要求を伝えるときは、見た目や声のトーンを工夫しながら伝えること(メラビアンの法則)も重要です。

表情や姿勢、視線などは、誰にでも変えることができます。また、すごい知識やスキルを身につけることよりも、相手の欲求を知る努力をして、自分ができることを提供すれば、自ずと「あなたがほしい!」と思われる人になれるとか。ポイントは3つだけ。ビジネスにも恋にも効く、相手のハートを気持ちよくオトす好感度アップ法、ぜひお試しを。

土居彩

編集者。マガジンハウスに14年間勤務し、anan編集部に所属。退職後に渡米しカリフォルニア大学バークレー校心理学部ダチャー・ケトナー博士の研究室で幸福心理学を学ぶ。帰国した現在は『東京マキワリ日記』運営。冷え性のコーヒー好き、グルテンアレルギー気味の焼き菓子ラバーです。

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文・土居彩

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