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流行から1年、コロナでお金の使い方はどう変わったのか

  • 2021.7.9
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新型コロナウィルスが流行し始めてから1年以上が経過しました。ワクチン接種も加速しつつあり、いよいよコロナ収束か?と期待も高まっているのではないでしょうか。

今回は、コロナの出現後、お金の使い方にどのような変化があったのかを見ていきます。出費が増えたり減ったり、さまざまな声が聞かれました!

出費が増えた「おうち時間」関連

新型コロナウィルスの流行以降、すっかり定着したワードの一つが「おうち時間」ではないでしょうか。
商業施設が時短営業になったり、仕事がリモート勤務に切り替わったりと、自宅で過ごす時間がぐんと増えた人もきっと多いですよね。

まずは、おうち時間を快適に過ごすために出費が増えたという人の意見を見てみましょう。

自宅での時間をより快適にするグッズ

「外出の頻度が一気に減って、少し気が滅入りそうになってしまって。アロマや観葉植物、お花の定期便など、自宅で気分転換できるグッズを購入しました」(28歳/女性)

「コロナの流行後、通販で買い物をすることが増えたので、配達に来られたときにパッと出られるようなオシャレなルームウェアを買い足しました。ナイトブラも初めて購入して、家の中でもだらけすぎないように気を付けています」(29歳/女性)

「コロナのストレスで眠りが浅くなったので、高機能なマットレスと枕を買いました。値段は高かったけど、毎日ぐっすり眠れるようになりました。コロナが流行しなかったら、買ってなかったかもしれませんけど」(29歳/男性)

コロナ流行後は、これまでコストをかけていなかった分野にお金をかけたという人が増えたようです。コロナで激変した日常に適応するために、必要な経費だったと言えるのかもしれませんね。

新しい生活様式のために使ったお金も

ソーシャルディスタンスやテレワークといった言葉もすっかり定着した昨今ですが、新しい生活様式のために出費が増えたという人も多く見られました。

「自宅で仕事をするようになって、光熱費が高くついています。PCやWi-Fiのルーターは会社から支給されるけど、光熱費まではもらえないので、なんだか損した気分です」(27歳/男性)

「オンライン会議のときに画面に写った自分を見てすごくガッカリしてしまって、画面越しでも顔色がよく見えるシャツをいくつか買いました」(26歳/女性)

「ダイニングのテーブルと椅子で仕事をしていたら腰が痛くなってしまったので、リモート勤務用のデスクとクッション性の高い椅子を購入しました。子供たちがいると仕事に集中できないので、防音のパーテーションも買って、自宅での仕事もずいぶん快適になりましたよ」(31歳/男性)

お金を使った内容から、突然やってきた新しい生活様式に戸惑いながらも適応していった様子がうかがえますね。最初は不便さを感じることもあったものの、今ではリモート勤務をすっかり楽しめている人もきっと多いはず。コロナ収束後も、自宅で働くスタイルは新たなスタンダードとなるのかもしれません。

使い方が大きく変わった「食費」

コロナの流行で使い方が大きく変わった項目が、食費です。同じ食費でも、家の外と中では使う金額に大きな差が生まれました。

外出先での飲食代は大幅減

食事に使うお金のうち、外出自粛や時短営業の影響を受けて、外食費は大幅減となりました。

「会社での飲み会が激減して、もう何か月も外でお酒を飲んでいないですね。会社の近くにあったお気に入りの和食屋さんも閉店してしまって、すごくショックでした」(27歳/男性)

「オフィス勤務の頃は毎日外でランチを食べていましたが、在宅勤務になってからはずっと自宅で食べているので、外食費が一気に減りました。毎日のことなので、結構な節約になっています」(29歳/女性)

「休日は家族で外食するのがいつものパターンでしたが、このところずっと家で食べています。妻も大変そうなので、何回かに一回は飲食店でテイクアウトするようになりました。子供たちは『回転寿司に行きたい!』とか『焼肉に行きたい!』とか言っているので、ちょっとかわいそうな気もします」(32歳/男性)

外食費が大幅に減ったことで家計にはメリットがあったものの、飲食店への打撃は相当なもの。マスクや時間を気にせず、好きなときに好きなお店で飲食できる日が待ち遠しく感じられますね。

家での食事に、よりお金をかける傾向に

外食費が激減したのと反比例するように増えたのが、自宅での食費。これまで経験することのなかった「外食ができない」という事態に、さまざまな声が聞かれました。

「リモート勤務の隙間時間にパッと食べられる冷凍食品は、常にストックしてあります。特に冷凍パスタは手軽なのに美味しくて!リピートすることが多いです」(29歳/女性)

「おうち時間が増えてからは、おやつやお茶、お酒に使うお金が増えました。外出する機会が減って運動不足なのに食べたり飲んだりする量は増えたので、そろそろダイエットかなと思っています」(27歳/女性)

「自炊するのにもだんだんレパートリーが尽きてきたので、黒毛和牛を取り寄せて焼肉をしたり、新鮮な魚介類で海鮮丼を作ってみたりと、食材にお金をかけるようになりました。家で外食気分を味わえるよう工夫しています」(32歳/男性)

食事はただ栄養をとるだけでなく、味わいや見た目、香りなどを五感で楽しむエンターテインメントでもあります。コロナで外食が自由に楽しみにくくなったストレスはうまく発散させて、心身ともに元気でありたいですね。

将来に対する不安から新たにお金をかけた分野

新型コロナウィルスの流行は、先が見通せない不安を私たちに与えました。その不安は、お金の使い方にも変化を及ぼしています。

コロナ倒産や失業が他人事ではなくなった

ここまでご紹介したように、コロナの流行で売り上げが伸びたものがある一方、飲食業や旅行業など、大打撃を受けた業界も少なくありません。

「コロナ禍の個人の家計実態調査2021」(株式会社マネーフォワード)によると、コロナを機に生活防衛意識が高まったという人は、8割以上にのぼりました。コロナ倒産やコロナによる失業などが身近になり、これまでのように「大きな企業に勤めていれば一生安泰」という状況ではなくなってきたと感じる人が多くいるようです。

突然収入がなくなる、働けなくなる、といった事態に備えるために蓄えておくお金を「生活防衛資金」と呼びます。生活防衛資金がいくら必要かは家族構成やライフステージによって変わるものの、半年~2年ほど生活できるお金が手元にあれば安心というのが一つの目安になるようです。

今、生活防衛資金が手元にいくらあるのか、即答できないという人もきっと多いはず。まずは自分が持っている財産を把握して、目安に対して不足しているのかどうかを確認しておきたいですね。

コロナをきっかけに投資を始めた人が多数

コロナによって突然働けなくなり、生活が立ち行かなくなるという事態が多発したことを受け、労働以外で収入を得る方法に着目する人が増えています。

前出の調査では、コロナを機に貯金を始めた・貯金額を増やしたという人が4割、投資を始めた・投資額を増やした人は5割にのぼりました。どんな投資をしているのかを聞いてみると、「NISA・つみたてNISA」と答えた人が7割以上と最も多く、次いで「投資信託」、「個別株」といった順番でした。

NISAは少額から投資ができ、配当金や譲渡益などに5年間税金がかからないといったメリットがある金融商品。NISA口座は1人につき1つしか持てないといった注意点があるものの、初心者にも始めやすい金融商品として認知されています。もちろん投資である以上、損失が出る可能性もありますが、先行きが見通せないに仕事以外に収入源があることは、安心材料の一つとなってくれるのかもしれません。

アフターコロナの世界を生き抜くためには、これまでとは違った生活防衛の方法を考える必要がありそうです。

変化する時代にあったお金の使い方を考えよう

コロナウィルスの出現をはじめ、何かと先が見通せない現代。多くの人が、不安を感じながらも、時代に適応しようとしていることがわかりました。

毎日をストレスなく過ごすには、支出にメリハリをつけ、投資や貯金についても考えておきたいもの。変化し続ける時勢に合わせてお金の使い方を見直し、将来のためにできることを始めておきたいですね。

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