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他人の彼氏がよく見えちゃう…! 「今の恋愛に満足できない」 女性の共通点  #128

  • 2021.7.8
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楽しいはずの恋愛が、ふと周りと比べてすごくダメなように感じることってありませんか。比べてみたらすごく地味だったり、全然愛されてないように感じたり。比べるほど不安が募っていく……。でもその比較は、自分の中のネガティブな感情がさせていることかもしれません。

楽しい恋愛中、ふと気になる周りの目! どうしたら解決する?

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 128

彼が大好きだし、今の恋愛が幸せ。そう心から思っているはずなのに、ふと友達と恋バナをしていると、思わず気になる他人の恋愛事情。それも「うらやましい」「向こうはもっと楽しそう」「私はそんないい恋愛できてないな」といった劣等感まで生まれてしまうと、どうも具合がよくありません。

「人と比べないほうがいい」

なんてことは、皆さんよーくわかっていると思います。でも、理解できても実行が難しいのがこの問題です。最悪のケースでは、楽しい恋愛中に周りの目が気になりすぎて、結局今の自分たちの関係が悪くなってしまう場合もあります。そうならないためにも、恋愛における他人とのいきすぎた比較の呪縛から抜け出す方法を、探っていきます。

なぜ人と比べてしまうことをやめられないのか?

そもそも恋愛に限らず、なぜ私たちは人と比較をしてしまうのでしょう。それには、人間の防衛本能が関係しています。

比較の良い面は、人と比べた時の自分の立ち位置がわかり、「自分は極端に外れたヤバい状態」に、いち早く気づけることです。これは大きなトラブルや命の危険を回避できるというメリットがあります。

恋愛も、例えば「自分と彼の付き合いは変なのかな?」というネガティブな疑問に対しては、人の恋愛と比較して考えるのはある程度有効です(もちろん全部ではありません)。

恋愛は答えのない問題ではありますが、例えば会う頻度ややり取りのリズム、2人の関係性が自分にとって不安や不満を感じるものなら、それが特殊なのかどうかは、他人の恋愛と状況を比較するのは、ある程度は有効です。

ただ忘れないでほしいのが、恋愛にはどこまでいっても確実な正解というものがありません。自分が不満をもって他人と比べてみて、やっぱり変だと思っても、「皆おかしいって言ってるから」「周りではそんな人いない」「これが一般的だよ」といった、主語を自分以外にすり変えて主張するのはトラブルの元になります。

あくまで他人と比較した結果「やっぱり私はこう思う。だから私はこうしてほしいと思ってる」といった、自分が主体的な判断や伝え方をすることが大切です。

こんな気持ちはどう解決したらいい?

ここからは、実際他人との比較で感じる劣等感に目を向けていきます。劣等感の根底にあるのは、自分の中にある“ネガティブな思い込み”です。そのネガティブな思い込みが、どこからどう来ているのか、これを少しずつ理解できれば、比較の苦しみも同時に解決していくことができます。ここでは代表的なネガティブ感情を2つ、ご紹介します。

周りの恋愛のほうが充実して楽しそうに感じる

友達は自分よりも頻繁に旅行をしていたり、素敵なお店で外食をしているっぽい。私は今日も家デートだし、この前は近所のチェーン居酒屋だったし……SNSを見ていると、他人の恋愛がキラキラして見えているものです。自分の毎日と比較し、モヤモヤしている人はいませんか。

この感情の根っこには、「自分なんてダメだ」といった罪悪感が隠れています。自分なんてダメだと根っこから思っているので、何をしても何を見ても、自分がダメだと感じる要素を意識的に抜き出してしまっているのです。

こうした偏った視点から開放され、正しく物事を見られるようになると、うらやましい反面、別の見方もできるかもしれません。例えば、友達はものすごい無理をして恋愛アピールをしているかもしれない。実はその投稿日、本当はケンカして今も険悪かもしれません。はたまた、あなたも彼氏にいろいろなデートを提案したら、同じように素敵なデートが叶うかも…。

自分なんてダメだという感情に気づき、そして許してあげられると、友達の状況をより客観的に見られ、自分らしい解決策が取れるかもしれません。

こんな恋愛で私は満足していていいの?

例えば筆者の友人には、「幸せなんだけど不安」とぼやく子がいます。彼女は現在素敵な彼と楽しく恋愛をしているのですが、その関係はいたって普通の、彼女的に言えば“地味”な付き合いなのです。

2人ともお酒が飲めないので、別に豪華な食事のデートをするわけでもなく、時々お取り寄せグルメとかを楽しんだりはする。お互い年収も高いわけでもないため、よく行くデート場所は漫喫や大きな公園。でも、お互いマンガやゲームが好きで、家デートがなんだかんだ1番楽しい。こんなカップル、皆さんはどう思うでしょう?

ある人がみれば地味かもしれません。でもある人が見れば、彼ららしい丁寧な暮らしが叶っている恋愛に見えるものです。つい周りと比べると「地味すぎて良いのかな」と思うそうです。

この場合根底にあるのは、「彼ともっと親密になることが怖い」といった本音かもしれません。今回のケースで言えば、彼との関係や今の楽しい気持ちに集中できていれば、何も問題はないはずです。

それなのに、他の意見や価値観を自分から目に入れて不安になっている。これってある意味“不安を無理に探している状態”です。その根っこは「彼や今に集中しすぎたら、危険なことや不安なことが起きるかもしれない」という恐怖感だったりします。この恐怖感は防衛本能をビンビンに働かせるため、常に「これでいいのかな?」という逃げ道の選択を残させようとします。

怖いという感覚は消えうせることはありません。彼をもっと好きになって、もっと自分たちらしい恋愛を楽しむことが怖い。その怖さを一旦受け入れてしまうと、スムーズにもっと今の恋愛に集中できるかもしれません。

ふと気になる周りの目。それに苦しむとき、物理的な問題は相手や状況にあったとしても、必ず答えは自分の中の感情にあります。比べるという目線は、人生の安全性を高めてくれる反面、自分の本音を見えなくさせる効果もあります。ぜひ意識してコントロールし、恋愛ももっと楽しめるといいですね。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。

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文・おおしまりえ

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