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【京都無料見学施設】肌着メーカー創業地の近代化産業遺産「グンゼ記念館・博物苑」

  • 2021.7.8
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汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は京都府綾部市を創業の地とする肌着メーカー『グンゼ』のあゆみを知る施設。近代化産業遺産にも指定。

『海の京都』綾部とともにあゆんだグンゼの歴史資料館

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京都府綾部市。じつは前々から見学したかった施設がここにあります。このコロナ禍でなかなか来ること叶わず、やっとその機会を得てやってきました。

明治以降の近代日本にとっての基幹産業であった養蚕、製糸業の発展に貢献し、さらに現在も日本の繊維界をけん引する会社『グンゼ株式会社』。その創業の地である綾部にグンゼゆかりの施設があり、無料で見学できます。

個人的なグンゼの思い出ですが、子供の頃の下着はオールグンゼ。さらには、色気づく中学時代でもグンゼパンツ愛用。というのも、お腹を冷やしたらアカン!という母の意向もあって。そのおかげで、女子の間では「ぐんちゃん」と呼ばれていた思い出深き会社(笑)そして、じつは大人になった今でも冬場グンゼシャツを愛用。どこぞのなんちゃらテックなどアウターに響きにくい最近の化繊シャツを着用していた時期もありましたが、最終的にやはり綿素材の着心地の良さや洗濯崩れのしにくさなどから、原点回帰した状態です。いろいろ試して、その品質の良さを実感した、と言いますか。

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そのグンゼの歴史的資料が保管されている『グンゼ記念館』。近代化産業遺産にも指定され、そのレトロな建物にも古き良き趣きを感じます。こちらも見学したかったのですが、金曜日のみ開館ということで、今回は叶わず。

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他にも、この周りにはグンゼの古い建物が残り、全て近代化産業遺産になっています。

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その記念館の向かいにある『あやべグンゼスクエア』。
2014年にオープンし、「グンゼ博物苑」と、綾部の特産品を集めた「あやべ特産館」、地元のボランティアで維持管理されている「綾部バラ園」からなる観光スポット。

そのうち、今回はグンゼ博物苑を見学することに。

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まず、館内入ってスグの場所に今昔蔵があり、さらにはこんな看板。『グンゼ』って漢字でこう書くとは知りませんでした。

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地元庄屋の次男として誕生した波多野鶴吉は、1896年(明治29年)に『郡是製絲株式會社』を設立。名称の由来は、創業地の何鹿郡(現・京都府綾部市)の地場産業であった蚕糸業を、郡(地域)を挙げ、是として振興・推進しようということに基づいています。
この今昔蔵にはグンゼと綾部の今と昔を要約した展示を中心に。ドラマや映画の撮影スポットにもなったようですね。というか、大河ドラマにできそうな歴史をたどった創業者。

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そして、その向かいにある『グンゼ博物苑』。創立100周年を記念し大正時代に使用していた繭蔵を改造して1996年に開苑。グンゼのあゆみを3つの展示蔵(創業蔵・現代蔵・未来蔵)で紹介。

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そのうちの創業蔵のみ撮影可能で、蔵には歴史的な建物・機械・資料から、その産業技術史を紐解き、さらに創業当初主軸であった養蚕業と深くかかわる蚕や桑についての展示も。シルクは現在でも和服や洋服に活用されている素材ですが、こんな器具を使って糸を引くしくみを見る機会もなかなかありません。

他、現代蔵にはなじみのあるグンゼ用品の展示、さらに未来蔵にはグンゼの最新製品の展示。特に驚いたのが、繊維業で培われた技術ノウハウを活かし、医療用の手術用縫合糸やOA機器やスマホのタッチパネル素材開発など、非繊維事業への発展も拡大。そんなグンゼの今と昔がわかる見ごたえある資料館。オススメスポットです!

詳細情報

名称:グンゼ記念館・グンゼ博物苑
場所:京都府綾部市青野町
電話:月~金 0773-42-3181(グンゼ(株)人事総務部)
土日祝 0773-43-1050(グンゼ博物苑)
公式サイト:https://www.gunze.co.jp/gunzehakubutu/

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