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「尿素」は美肌の宝庫!しっとり美肌に導く“ウレアスキンケア”の効果と選び方

  • 2021.7.7
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私たちの“尿の中”にも含まれている、無色無臭の有機化合物「尿素(ウレア)」。じつは、古い角質をオフするだけでなく、肌をしっとり保湿する効果もあるって知ってた? そんな「尿素」が持つ驚くべき美肌効果をご紹介。(フロントロウ編集部)

尿素(ウレア)とは?

尿素(ウレア)とは、人間を含む哺乳類の体内で自然に生成される「代謝物質」のことで、血液や皮膚、そしてもちろん私たちの「尿の中」にも存在する。

画像: 尿素(ウレア)とは?

そのため尿素(ウレア)配合の化粧品と聞くと、つい「誰かのおしっこを使っているの…?」とイメージしがちだけれど、その心配はご無用。化粧品化学者のグロリア・ルー氏によると、ハンドクリームやローションなどの化粧品に使われている尿素は、主に 「アンモニア」と「炭酸ガス」を化学反応させて作られているため、実際に他人の尿や体液が使用されることはないそう。

尿素が持つ驚くべき美肌効果

そんな名前の由来からつい誤解されがちな「尿素」だけれど、じつは肌に嬉しいメリットがたくさんあるとルー氏は言う。

1つめのメリットは、しっとりした肌に整える「高い保湿力」。ルー氏によると、尿素は肌のバリア機能を正常に保つ“天然の保湿因子(NMF)”を構成する成分のひとつであるため、「(尿素は)スキンケアにおいては、パワフルな水分補給成分として、肌の乾燥やかゆみを和らげる効果が期待できる」と米The Zoe Reportsで説明。乾燥でカサつく肌にもしっとりと潤いを与え、なめらかに整えてくれるという。

画像: 尿素が持つ驚くべき美肌効果

2つめのメリットは、肌のゴワつきやくすみの原因である古い角質を落とす「角質除去作用」。ルー氏は「尿素は高濃度であれば、角質溶解剤(角質除去剤)としても作用し、頑固で過剰な角質の除去を助ける」とコメント。洗顔しても落としきれないメイク汚れ、皮脂づまり、古い角質などをオフするのにもピッタリだという。

このように尿素には、肌表面を柔らかくほぐしながら肌を保湿するため、「一時的に肌を保湿するだけでなく、長期的には肌のバリア機能を高めるため効果も期待できる」と化粧品化学者のヴィクトリア・フー氏は話している。

尿素配合スキンケア製品の選び方

皮膚科専門医のレイチェル・ナザリアン医師によると、尿素は他の保湿成分や修復成分と非常に相性が良いため、グリセリンやナイアシンアミド、セラミドが一緒に含まれているものを選ぶのが良いそう。ナザリアン医師は「これらの成分を一緒に配合することで、肌のバリア機能を強力にサポートしてくれる」とコメント。

画像: 尿素配合スキンケア製品の選び方

ただし、尿素のほかにグリコール酸などの「角質除去成分」が含まれている場合は要注意。ナザリアン医師は「ほかの角質除去成分と組み合わせると、刺激が強くなりすぎる可能性があるため注意が必要。足のかかとや毛孔性角化症のような厚い角質状態でないかぎりは、(これらの製品は)使用しないほうがいい」とアドバイスした。

じつは、さまざまな美肌効果をもつ「尿素(ウレア)」。日本でもハンドクリームやボディローション、化粧水など尿素配合のスキンケア製品はたくさんあるため、気になる人はこれを気にスキンケアに取り入れてみては。(フロントロウ編集部)

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