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羽田空港第1ターミナルになんと「神社」があった! いったい何のため?

  • 2021.7.7
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多くの人が行き交う東京の玄関口、羽田空港。その空港の建物内に神社があるのをご存じでしょうか。ライターで写真家の石津祐介さんが解説します。

羽田空港第1旅客ターミナル内に

神社は全国に約8万8000社以上あるといわれており、神話に登場する神々をはじめ、山、海、風、雨のような自然や自然現象、農業や漁業などのなりわい、歴史上の偉人など、さまざまなものが「八百万(やおよろず)の神」として祭られています。また海運や陸運など、交通の安全を祈願する神社も多く存在します。

羽田空港の第1旅客ターミナル(画像:石津祐介)

さて、空の安全を願って創設された神社が羽田空港(大田区羽田空港)にあるのをご存じでしょうか。神社の名前は羽田航空神社といい、主に日本航空(品川区東品川)の飛行機が発着する羽田空港の第1旅客ターミナル内にあります。

1F到着ロビーの中央付近、エレベーターに向かう途中の道を右に折れると、奥に空港職員用の扉があり、その手前に小さな部屋が神社になります。

羽田航空神社、元々は旧ターミナルの屋上送迎デッキに鎮座していましたが、1993(平成5)年の第1ターミナル増改築に伴い、現在の場所に移されました。部屋のなかに入ってみると、神棚とさい銭箱があり、左右には植物と非常にシンプルな造りの神社となっています。

由緒について書かれた立て札も

立て札には、羽田航空神社の由緒について書かれています。

羽田航空神社の由緒について書かれた立て札(画像:石津祐介)

「ここ東京国際空港は昭和6年東京飛行場として発足以来紆余(うよ)曲折を経て今日我国空の表玄関として運輸交通の発展のため重要な使命を果たしております。予(かね)てより我国航空界に携る人々の間において航空に最も縁の深いこの羽田の地に航空界発展の礎となられた諸々(もろもろ)の御(み)霊をお祀し今後の航空界の躍進と航空安全輸送の御加護を祈念したいとの気運がありこの度東京国際空港ターミナルビル増改築工事を機縁として空港全域を見守るに最も相応(ふさわ)しいこの場所を神域と定め昭和38年7月11日財団法人日本航空協会の航空神社より御分霊を勧請(かんじょう)し奉斎申し上げて羽田航空神社を建立致した次第であります。なお毎年5月20日を例大祭日と定め祭事を執り行います」

この神社が、日本航空協会の航空神社から分霊された分祀(ぶんし)であることが記されています。その御分霊された航空神社とは、一体どんな神社なのでしょうか。

ビルの屋上にある神社

航空神社は航空会館(港区新橋)というビルの屋上にあります。

航空会館の屋上に鎮座する航空神社(画像:石津祐介)

航空会館は、都営三田線の内幸町駅の近くにある9階建てのビルです。航空会館は日本航空協会が所有するビルで、日本で唯一の航空専門図書館「航空図書館」や航空に関連する業界団体が入っています。

航空神社は、その日本航空協会の前身である帝国飛行協会の理事会が1931(昭和6)年、明治神宮造営の残木を拝受して創設した比較的新しい神社です。神社祭は1944年から1952年まで中断されていましたが、日本航空協会の発足により1953年、復活します。

当初の祭神は航空殉職者でしたが、のちに航空功労者と合祀(ごうし)されます。1982年以降は祭神慰霊の神社から航空平安祈願の神社へと転換。 2002(平成14)年から、1月には新年祭、9月20日には例大祭が催されるようになりました。

この神社には御朱印はありませんが、お守りや紙符守が販売されています。航空安全災難よけ・旅行安全・交通安全のお守りですが

「空の安全 = 落ちない」

ということで、受験生や就活生にも評判だといいます。羽田航空神社と合わせて「落ちない神社」参りする人も多いのだとか。

今回紹介した航空神社という名の神社は各地に存在しており、成田空港に近い航空科学博物館の敷地内にある航空神社(千葉県芝山町)、関西空港建設の際に創立された泉州航空神社(正式名称は泉州磐船神社、大阪府泉佐野市)、高松空港の航空機が通過することから創立された高山航空神社(香川県綾川町)などがあります。

まだまだある航空関連神社

そして飛行機や空港にまつわる神社も各地にあります。

羽田空港近くにある羽田神社(大田区本羽田)は、羽田地域の氏神ということで、航空安全祈願のために多くの航空会社や航空関係者が参拝することで知られています。

大田区本羽田にある羽田神社(画像:(C)Google)

京都府八幡市には、日本で初めて動力付き模型飛行の実験に成功した二宮忠八が航空機事故の犠牲者を祭るために創立した飛行神社などがあります。

また、航空安全の御利益があるお寺もあります。飛不動尊正宝院(台東区竜泉)は、空の交通安全を祈願した飛行護を授与しています。航空関係の参拝者も多く、最近では小惑星探査機・はやぶさの成功祈願も行われました。

航空安全を祈願しての社寺仏閣巡りというのも一興ですので、飛行機に乗ることが多い人にはおすすめです。

石津祐介(ライター、写真家)

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