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実績よりも相性? 中学受験で失敗しない“塾選び”のコツ5つ

  • 2015.7.3
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【ママからのご相談】

都内に住む小学4年生の女の子のママです。娘は公立の小学校に通っています。中学受験を考えていて、そろそろ塾に行かせようと思っています。しかし、娘のお友だちで塾に通っている子が少なく、どのように塾を選んだら よいのか分かりません。勉強のできる子は、大手の有名な塾に通っているようです。塾のパンフレットを取り寄せたりしましたが、どこも良さそうに感じて選びきれません。塾を選ぶコツを教えてください。

●A. 先生との相性や子どもの学習レベルに合った塾を!

こんにちは。中学受験を経験したママライターのKOUです。

少子化だというのに、中学受験をするご家庭も増えてきて、難関校の中学受験の合格率の変化はほとんどないと言われています。

私自身も中学受験を経験しましたが、大手進学塾と個人塾の両方に通っていた記憶があります。母によると、大手の塾は情報収集や統一模試などのテストを受けるために、個人塾は地元の評判の良い先生に指導してもらうために選んだと教えてくれました。

ただ、今は私たちのころよりも中学受験に力を入れる塾も増え、教育ママさんたちの“受験熱”をとても強く感じます。塾選びについては、早い時期から行動しているママさんも少なくありません。

小学1、2年生向けのクラスを設けている大手の進学塾に子どもを入れるご家庭もいらっしゃいます。小さいころから塾に行かせるのは、「早い」「かわいそう」などと批判の声も耳にしますが、個人的には受験を見据えて机に向かう姿勢を身に付けるには悪くないかと思います。

もちろん、ご相談者様のように4年生から通塾を考えるご家庭も決して準備が遅いわけではありませんし、5年生から塾に入って難関校に合格できた例もあります。

そこで、首都圏に住む現役中学生のママさんたちから“失敗しない塾選びのコツ”を教えていただきました。

●先輩ママに聞く! 失敗しない塾選びのコツ5つ

●(1)先生との相性

『4年生の夏期講習のときに、子どもが算数の先生を気に入ったので入塾させてみたら、担当の先生が全く違う人でした。その先生は少し厳しく、授業中に皆と同じ問題ができないと机を叩いたりして、子どもを怖がらせていました。勉強に集中できない様子だったので、数か月で別の塾に変えました。普段の授業と夏期講習の先生は違うこともあるので、要注意です。厳しい先生は熱血な教え方で悪くはなかったのですが、おとなしめのうちの子には合わなかったようです。教え方がうまい先生であっても、子どもとの相性が合わないと通うのが嫌になってしまいます』(私立中学2年生男の子ママ/42歳)

●(2)子どもの目標やレベルに合っているか

『娘は5年生から塾に入りました。難関校を狙う生徒さんが多い塾でしたが、娘もなんとか授業についていけていたこともあり、6年生になる直前まで通わせていました。志望校は、自宅から近い中堅校だったので、私としては塾でそこそこ頑張ってもらえれば良いかなという程度にしか考えていませんでした。そのうちお友だちから、「目標が低いね」「塾に通っている意味あるの?」などとからかわれるようになって、娘は塾に行かなくなりました。目標を高く持つことは大事ですが、子どものレベルや志望校に合った塾選びも大切かと実感しました』(私立中学1年生女の子ママ/45歳)

●(3)宿題の量

『娘が6年生のころに通っていた塾では、宿題が多すぎて週末がつぶれてしまい、親も身動きが取れない状態でした。平日は学校の宿題や他の習い事もあったので、とても忙しかったと思います。そんな状況に困り果て、その子に合った宿題の出し方あるのではないかと塾側に相談しました。しかし、先生からは、「毎日少しずつこなしていけばできます」と宿題を減らしてくれることはなく、娘がかわいそうになって塾も受験もやめさせました。今は、娘も楽しく中学に通っており、高校受験に向けて個別で対応していただける塾で勉強させています』(公立中学2年生女の子ママ/39歳)

●(4)予習重視か、復習重視か

『息子は、地元の塾に3年生から通っていました。3、4年のころは特に問題なく通っていたのですが、5年生のときに中学受験のコースに分かれ、予習を重視するようになりました。その結果、復習に時間をかけていた息子には勉強の負担が大きくなってしまいました。予習で基本的な部分を理解し、先生がポイントを教えるという形になり、息子が自力で予習するのは難しいと感じました。結局、5年生の途中で復習を重視する塾に移り、おかげさまで志望校に合格できました』(国立中学3年生男の子ママ/45歳)

●(5)マイペースに取り組める環境

『うちの子は、私立小学校出身です。難関校に多数合格者が出る塾に通っていましたが、同じ小学校のお子さんも多く在籍していました。高学年になるとクラス別に分かれ、同級生で自分よりも上のクラスにいる子たちが学校でも威張っていると、子どもが不機嫌になっていました。私が、「上のクラスになれるように頑張ったら」とはっぱを掛けましたが、逆効果。成績も下がってしまったので、同級生のいない塾に変えました。子どもによるかもしれませんが、周りを気にして劣等感を持ちやすい子の場合、マイペースでできるような環境を整えてあげる方が良いと思います』(私立中学3年生女の子ママ/48歳)

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以上、現役中学生ママさんたちの失敗談でした。

塾選びは頭を悩ませるものです。今回の取材を通じて感じたのは、塾選びは合格者数などの実績だけで判断するのではなく、お子さんとの相性を見極めて行うことが第一のようです。

育児教育ジャーナリストのおおたとしまささんも“日経デュアル”の連載の中で、

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ベストな塾など存在しない。探すべきは、わが子と相性のいい塾であり、もっといえば、塾選びにエネルギーを費やすより、塾を使いこなすことに意識を注いだほうがいい。そうすれば、その塾は、わが子にとってベストの塾になる

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と、提案しています。

今は夏期講習の申し込みの時期ですから、気になる塾があれば受講してみても良いかもしれません。お子さんに合った塾が見つかることを願っています。

●ライター/KOU(ママライター)

大学卒業後、新聞社に入社。地方支局や芸能部などで、10年間にわたり記者生活を送った。あっとういう間に30半ば目前に。「このままでは結婚できない」と思い立ち、婚活に専念(?)しようと、退職。数か月後には結婚相手を見つけた。36歳で1人目を出産。育児中には通信講座で保育士の資格を取得、少しは役に立っているのか、息子もすくすく育っている。現在は、のらりくらりと在宅でライター業を営む。

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