1. トップ
  2. 辻希美さん「杉浦太陽さんへの告白は10日間で3回。デートは段ボールで……」

辻希美さん「杉浦太陽さんへの告白は10日間で3回。デートは段ボールで……」

  • 2021.7.4
  • 28469 views

厄払いにしょっちゅう行っています

――辻さんも34歳になり、来年はアラフォー世代になります。年齢を重ねることに対する不安はありますか?

辻希美さん(以下、辻): 年を取ることに対して、気持ちの面での不安はないですが、体調面の変化は年々感じています。12歳で芸能界デビューをしてから、不規則な生活を送っていたため、多少の睡眠不足には慣れています。子育てをしていると、夜中に起こされることがよくありますが、20代の時に比べて、疲れやすいなど体力面の変化は感じています。

それに、先の予定を組んでも、「自分に何かあったら」と思うことが増えました。極端な話、そこまで生きているかわからない、とも思ってしまいます。したいことを先伸ばしにしたことで、自分の体調や新型コロナウイルスなど予想外の出来事が理由で、できなくなってしまったらイヤだと思うようになって。今は、何事もまずは挑戦してみようという気持ちでいます。

――仕事、恋愛、結婚など、さまざまなライフイベントに迷いがちの30歳前後のtelling,読者に、何かアドバイスはありますか?

辻: 私は迷わない人間なので、アドバイスとするとしたら「当たって砕けろ!」です(笑)。例えば恋愛において、好きな人に告白してダメだったとしても「その日はダメだっただけ」と考えます。実際に、旦那さんにも何回も告白しましたし……(笑)。仕事に関しても、まずは1回やってみたらいいじゃんって思うタイプ。まだやっていないのに、「無理かもしれない」、「先が不安だから」と考えて迷うのは、もったいないなと思うんです。

――つい「私なんか」、「自分ばっかり損をしている」と考えてしまう人も多いのではと思っています。

辻: もちろん、無理だと思ったらあきらめるのもひとつの選択肢だと思います。何度も挑戦して、それが年単位でダメだったら考えますが、私は1回の挑戦だけであきらめるのはもったいないと思ってしまうんです。

仕事や結婚については、年齢的に30歳前後で「時間がない」と焦ってしまうかもしれませんが、1回は挑戦してみるのはありだと思います。あとで、「あの時しておけばよかった」と後悔しないためにも、まずやってみる。でも、自信がない時は、何をやってもうまくいかないですよね。だから、やるからには、自信を持つしかない!

こんな強気なことを言っていますが、私もうまくいかない時に、自分のことだけを信じるのは難しいと感じています。実は、しょっちゅう厄払いをしに神社へ行ったり、部屋の模様替えをしたりしています(笑)。

そういった行動も含めて、「考えるよりやってみること」を大切にしています。

朝日新聞telling,(テリング)

夫・杉浦太陽さんには3回告白した

――杉浦太陽さんに告白した時は、一度振られてもあきらめなかったそうですね。

辻: 私からは3回告白をしました。しかも、10日の間に(笑)。何回まで告白したらあきらめようなど、回数の問題ではないんです。3回目の告白もダメだったのですが、あきらめられなくて。「じゃ、コンサートに来て!」と誘いました。一度、違う自分を見てもらおうと思ったんです。結果的に、コンサートを見に来てくれたこときっかけで、旦那さんから交際の申し込みをもらいました。

――交際後、都内でデートする時には、見つからないように段ボールに入ったこともあったそうですね。

辻: はい、段ボールにも、ボストンバッグにも入りました。まるで、エスパー伊藤さんみたいですよね(笑)。でも、中に入っているのは一瞬だったので、そこまで苦しくなかったです。当時は、SNSが今よりは流行っていなかったこともあり、首都圏以外の場所では普通にデートをしていました。

朝日新聞telling,(テリング)

身近に感じてもらえる存在になりたい

――書籍の中には、杉浦さんのスマホを見たことや、「私の浮気防止術」など、夫婦関係について赤裸々に書かれています。さらけ出すことに抵抗はありませんでしたか?

辻: もう何も隠さなくてもいいじゃん、と思えるようになったのは、応援してくれる声が増えていったからです。今は動画配信もしているのですが、自宅が散らかっていても、手の込んでいないご飯を作っても、共感してくれる声が寄せられます。

以前は、カップラーメンで「手抜きしている」と言われていたのですが、今では「親近感が持てる」という反応をもらうようになりました。

野菜の切り方ひとつにしても批判されていたので、「ちゃんと切らないといけない」というプレッシャーをいつも感じていました。今ではどんなに雑に切っても「わかります」と共感してくれる人の声が多くなったことで、よりオープンになったんだと思います。今は撮影するのも、SNSで発信するのも、気持ち的に楽になりました。

もちろん、発信する際は何でも流していい訳ではありません。ただ、人の心を傷つけないことに気をつければ、自分のすべてを出してもいいのかなと思うようになりました。

今は、「共感される=身近に感じてもらえる」ことが一番うれしいです。身近に頼る人がいないと感じている人に、「ひとりじゃない、近くにいるよ」と伝えたいですし、私自身が「近くにいる」存在であれたらと思っています。

ブラウス5,940円、スカート11,000円/ともにWILLSELECTION(WILLSELECTIONルミネエスト店/03-5269-4497)、その他スタイリスト私物
*すべて税込

■小野ヒデコのプロフィール
1984年東京生まれ横浜育ち。同志社大学文学部英文学科卒業。自動車メーカで生産管理、アパレルメーカーで店舗マネジメントを経験後、2015年にライターに転身。現在、週刊誌やウェブメディアなどで取材・執筆中。興味あるテーマはアスリートのセカンドキャリア。英語は日常会話に困らない程度できます。

■齋藤大輔のプロフィール
写真家。1982年東京生まれ。東京造形大学卒業後、新聞社などでのアシスタントを経て2009年よりフリーランス。コマーシャルフォトグラファーとしての仕事のかたわら、都市を主題とした写真作品の制作を続けている。

元記事で読む
の記事をもっとみる