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【専門家監修 出産祝いのマナー】内祝いとは?お返しと違うの?相場や表書きの書き方、内祝いにおすすめの人気アイテムは?

  • 2021.7.2
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赤ちゃんが生まれると、そのお祝いで出産祝いや内祝いをやりとりすることがあります。出産祝いと内祝いはどう違うのでしょうか。また、内祝いとお返しの違いとは?知らずに礼儀に反する振る舞いをしてしまうと、せっかくのお祝い事に水を差してしまうので注意したいものです。ここでは「出産内祝い」について、和文化研究家の三浦康子さんに教えてもらいました。

内祝いとお返しの違い

身内や友人、知人、会社の人など、普段から懇意にしている人にめでたいことがあると、感動や喜びの気持ちを表すために「お祝い」を贈る風習があります。

「内祝い」は言わばその逆。文字通り「内のお祝い」で、わが家におめでたいことがあったから、その喜びを品物という形で分け、一緒に祝ってもらうという意味があります。

一方、「お返し」は、いただいたお祝いに対して感謝の気持ちを伝えるためのお礼の品を指します。内祝いとお返しとは、そもそも本来の意味が異なるものなのです。

しかし、最近ではお祝いをいただいたことへのお礼として、内祝いを渡すことが一般的になりました。「内祝い=お返し」という意味合いが浸透し、「お祝いをいただいた相手に内祝いでお返しをする」ことがマナーになっています。

出産内祝いの相場は?

出産内祝い(出産祝いに対するお返しとしての内祝い)の相場は、いただいた金額の半分から3分の1の額が目安になります。例えば1万円のお祝いをいただいた場合だと、3,000~5,000円の内祝いを用意するといいでしょう。

ここで大切なのは、内祝いを高額にしすぎないことです。内祝いがお祝いの半額以上、もしくはお祝いと同額か、それより豪華になってしまっては、たとえ感謝の気持ちからでも、お祝いを贈ってくれた相手を恐縮させてしまうので注意しましょう。

表書きの書き方

出産内祝いの品に付ける掛け紙には、紅白の蝶結びの水引きを使用します。通常は水引きのほかにのし飾りが付いていますが、のしはのし鮑(生もの)の象徴なので、生ものである魚や肉を贈るときは、のし飾りを付けません。

表書きは、水引きの上段に「内祝」と書きます。下段には贈り主の名前を書きますが、出産内祝いではママやパパの名前ではなく、生まれた赤ちゃんの名前を書くのが習わしです。その際、名字は書かず、赤ちゃんの下の名前のみを書き、読み方が分かるようにふりがなを付けます。

出産内祝いにおすすめのアイテムは?

出産内祝いは贈る相手に合わせて、その人が喜んでくれそうな品物を選びましょう。定番はお菓子などの食品です。

食器やインテリアアイテムなど後々まで残る品を贈る場合には、相手の好みにマッチするものを選びたいものです。好みが分からないときは、タオルやバスグッズ、洗剤などの日用品がおすすめ。好みで選べるカタログギフトにする方法もあります。

赤ちゃんのお披露目も兼ねて贈る内祝いですから、赤ちゃんをイメージできる品も喜んでもらえそうです。赤ちゃんの出生体重と同じ重さのお米や、赤ちゃんの顔写真をパッケージに使用したグルメギフトなども人気ですよ。

基本的にダメなものはありませんが、ハサミや包丁など「切れる」もの、「別れ」を連想させるハンカチ、「踏みつける」に通じる靴下などは縁起が悪いとされています。また、日本茶や海苔は弔事のお返しでよく用いられるので、内祝いには向かないという考え方もあります。目上の方は気にすることも多いので注意しましょう。地域による慣習もあるので、確認しておくと安心です。

監修:三浦康子

和文化研究家。日本の文化を今に生かす方法をさまざまなメディアで提案。「行事育」提唱者。著書に『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、『赤ちゃん・子どものお祝いごとがわかる本』(朝日新聞出版)他多数。

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