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放っておくとうつ病になる危険も!「心のギスギス」をサクッと転換する意外なコツとは

  • 2015.7.2
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仕事帰りの電車の中で、隣に座っている女子高校生が、ウトウト眠っていてアナタの肩にもたれかかってきました。

普段なら何も感じないのに、なぜかその日に限って“無性に煩わしく”感じる……。

誰にでも、日常の出来事に対して急に“否定的で拒否反応を抱く”ことがあります。人はみんな生身の人間ですし、否定的な感情を持つこと自体は決して悪い事ではありません。“自然の感情”と思っていいのです。

でも、些細なことなのにやたらイラついてしまうという出来事は、実はアナタの心の状態を映しだした“バロメーター”でもあるのです。

今回は心理カウンセラーの筆者が、心がギスギスしているときの“上手なトリートメント方法”についてお話します。

 

■「本音」と「建て前」で心がボロボロ…

心で感じていることと頭で考えていることの“溝”が大きくなっていくと人はストレスフルの状態になります。要は“本音と建て前”の話です。

仕事で上司から頼まれごとをしたときに、心の中では「嫌だなぁ。苦手だし、キライだからとにかくやりたくない」と感じていても、現実には“嫌だ”と感じていることを顔に出さないで、笑顔で受け引き受けなければいけない時ってありますものね。

でも、表向きの態度・発言と“本心が一致”しないと心には摩擦が生じてしまいます。そして、その摩擦が徐々に積み重なると、心や身体のいたるところに段々と不調が生まれてきます。そう、心にもちゃんと“言い分”があるのです。

だからと言って、心の摩擦を起こさないように何でも“心の言うとおりに”行動出来るかと言うと、そうではありませんよね。もし、心のおもむくままに行動をすれば、人の意見はお構いなしの“自分勝手な人”になりかねません。

では、心と頭の“溝”を作らないためには一体どうすればいいのでしょうか。

 

■「ありのままの気持ち」を表現するのは難しいか?

赤ちゃんがいる方なら分かるかもしれませんが、電車やバスで移動する時など“静かにしていて欲しい”時に限って、泣き出す場合がありますね。でも、赤ちゃんは喋ることができないので、周りがどんな状況であろうと“嫌な気持ち”を伝えるために泣いて表現しているわけです。

一方、特にあやしているわけでもないのに、ケタケタとご機嫌に笑う時もあります。これは“とっても機嫌がいい”と素直に表現しているのです。

このように正直でありのままの気持ちって、赤ちゃんでも表現してるものなんです。ですが、自分に厳しい気持ちを持っている人ほど、この“心の声”が聞こえてこなくなっていきます。

恐ろしいことに、心の声が届かない時期が長く続くと、心の“ひずみ”がどんどん大きくなると、うつ病に繋がる恐れもあるんです。ですから、時々は自分の心に向かって語りかけてみてください。

どんな些細な出来事でもいいのです。「あの時、上司が偉そうな態度で命令してきたときは、本当は嫌だったよね。でも、きっとこの仕事で結果を出したら、部長も私のことを認めざるを得なくて態度が変わるかもしれないよ!」という具合です。

 

ストレスによって内部に蓄積した負のパワーは、無視せずにキャッチして肯定的な方向へ向けてあげることが大切です。そうすると、“優しい自分へと転換”していくことが出来るでしょう。

【著者略歴】

※ 波登かおり・・・チャージアップ代表・心理カウンセラー 1999年資格取得後事務所設立。後に波登カウンセリング学院・有限会社チャージアップ設立。2004年『チャージ療法』『チャージング』を発案、商標登録。『自己肯定観、人間関係プログラム』を確立。後にカウンセラー養成や派遣業務を経て、現在は個人事業として活動中。講演・執筆を通し「自分の元気の作り方」を提案している。講演は民間企業を始め、経済産業省、国土交通省、全国の商工会、大学や保育園など。著書に『ココロ磨き』ポプラ社、『1分間元気チャージ』幻冬舎。

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